今自分が書いているなろう系作品の話題。一話目がこんな感じ
chatgpt-5に読ませたところ、80点ぐらいの評価だった

サトシとピーマンモンスター

駆け出し冒険者のサトシは、夏ピーマンに首を絞められていた
夏ピーマン「なんで俺から逃げようとする・・・俺には現代人が不足しがちなβ-カロテンがたっぷり含まれてるんだぞ?
サトシ「だって青臭くて苦いし・・・
テイザ「おいピーマンはヘタが弱点だ!むしり取れ!
サトシ「そ!そうか!
夏ピーマンのヘタを力いっぱいむしり取るサトシ
夏ピーマン「ギィヤアアア!
サトシ「はあはあ・・・危なかった。
テイザ「命拾いしたな。じゃあな
サトシはテイザという女のリザードマンの後姿を眺めていた。小さなしっぽがお尻の上で揺れる
サトシ「いけない!今日中にクエストを完了させなきゃ!
サトシは夏ピーマンの体をスライスすると、後ろのリュックサックに詰めた
リュックサックには色とりどりの野菜モンスターの肉片が詰まっている
サトシ「これをギルドに上納して、クエスト完了だ

野菜ギルド本部
サトシ「え!受け取ってもらえないの!?
ギルドマスター「そうだ坊主。クエストの内容を見てみな
サトシ「倒した苦手野菜モンスターを、白米と一緒に食えだと・・・
ギルドマスター「料理するしかねえなあ。それが出来なきゃ一生お前は駆け出しだ
サトシ「で、できらあ!
しかしサトシはどうすればいいのか見当がつかなかった
そこにさっき助けてくれたリザードマンの女が現れると、野菜をかごに詰めた
ギルドマスター「あいよテイザ!今日も美人だね!おまけしとくよ!
テイザ「ありがとう。今日の食材が足りなかったんだ
サトシ「お、お前!俺にクエストを手伝ってくれ!
テイザ「え・・・いや・・・
サトシ「頼む!俺は初心者なんだ!
テイザは断りたかったが、初心者には優しくしないといけないというNPCの決まりがある
テイザ「しょうがねーな。一緒にポンノの酒場に来てくれ。
サトシ「恩に着る!
テイザ「だけど食材運ぶの手伝ってくれよ。一人運ぶのは大変なんだ

ポンノの酒場のキッチンで、リュックサックの野菜をもくもくと並べるサトシ
ベナ「テイザ、あいつはなんだミ?なんでキッチンにいるんだミ
テイザ「知らん。なんか料理させてほしいらしいぜ
サトシ「おい!俺は野菜が苦手なんだ!コイツらをどうやって料理すればいい!?
ベナ「そのまんまくうミ。野菜は生でサラダとして食えるミ
サトシ「そんなことできるわけないだろ!俺は野菜が苦手なんだ
テイザ「野菜炒めにしたらどうだ
サトシ「そっそうか!
かまどには薪が用意してあるが、火を起こす道具がない
サトシ「くっくそ!火が起こせない
テイザ「しょうがねーな
テイザが薪の細かい火だねに指先を近づけると、小さな煙が上がった
サトシ「ひっ火が付いた!?どんな手品を使ったんだ!?
テイザ「よくある火の魔法だが
ベナ「中華鍋つかうミ。白米を一緒に炊くのをわすれるなミ
サトシ「す、すまない!NPCの諸君!
ベナの指示で油で手早く野菜炒めを調理するサトシ

ベナ「熱いうちに食うミ
サトシ「あ、ああ・・・
自分で作った野菜炒めを恐る恐る食べるサトシ
サトシ「うん・・・油で手早くいためたから、野菜の匂いと苦みがない
テイザ「よかったな
サトシ「ああ・・・あとは白米を食うだけだ・・・
サトシ「う!
ベナ「どうしたミ!?
サトシ「野菜炒めじゃ白米は食えない!!
テイザ「え!?
サトシ「俺は野菜をおかずに白米を食うなんて無理だ!肉とか魚じゃないと!
ベナ「しょうがないミ
テーブルに調味料の瓶を置くベナ
サトシ「何だこの白い粉は?
ベナ「化学調味料だミ。それを野菜炒めにかけるんだミ
サトシ「あ、ああ・・・
化学調味料を野菜炒めにかけて食べるサトシ
サトシ「な!なんだこの魔法の粉は!?塩コショウだけで味気なかった野菜炒めが、まるで肉野菜炒めのようだ!
ベナ「よくあるうま味調味料だミ
サトシ「こ、これなら白米が食える!ありがとう!これでクエスト達成だ!
テイザ「なんだかわからんが良かったな
ベナ「この野菜炒めうまいミ。テイザも一緒に食うミ。みんなで食ったほうがうまいミ
テイザ「ああ

これで最初エピソードは終了。サトシは異世界転生したのにNPCに助けられっぱなし
しかも現代世界にある化学調味料に感動し、野菜嫌いを克服して終了

なろう系は主人公が一人で野菜炒めをあっさり作って、それをNPCが感動して終了という流れになる
それだと主人公の成長がないし、主人公以外のNPCは、いらないのではないかという結論になる
そもそも野菜炒めなんかじゃ、料理展開はいくらでもあるし、グルメ志向のなろう読者も読んでもらえない
でもナローニアはしょぼいので、大げさなエピソードが書けるという感じ