2024年9月24日執筆

歴史の長い日本のインターネット史し、ニート、ひきこもりのブームがあったのをご存じだろうか

ひきこもりのブームの全盛期は2chのヒッキー板が盛況で、「NHKにようこそ」というライトノベルが発刊されていたころだ。地上波で芸人やエキストラが「ひきこもりのやらせ」を演じることもあった。「ヒッキー」という流行語が一般でも使われていたが、いまではすっかり死語になってしまった

ニートブームの全盛期はおそらくニコニコ動画の全盛期時代で、2010年ぐらいだろうか。2chのVIP板が全盛だっだころで、やる夫とニートという単語がおなじように流行していた

そういったブームというのは一過性のものでいずれは廃れる。2024年今日ではニートだのひきこもりだの言うと、暗い話題になるので人目も憚られ話題になることはなくなった。まあニートとかひきこもりなど元々一族の恥部のようなものなので、それがまったく正しいだろう

だがどうも最近の調査によると、今日では我が国のひきこもり状態にある成人は、なんと146万人もいるそうだ。廃れるどころかひきこもりが日本で大流行してる。それでもなぜひきこもりブームが再燃しないのかというと、今日ではひきこもりが深刻な社会問題に発展したからだ

このままだと社会復帰できない就職困難者として、生活保護のような社会的負担の対象になり、深刻な税金負担増になる。もうあちこち税金を負担できる層時代も枯渇して、地方財政なんて終わってるのに、ひきこもりの生活保護費なんて負担できるわけないじゃん

今時この国では暗い話題ばかりなのに、ひきこもりのような深刻すぎて解決できないような問題を出されても、余計に鬱屈した雰囲気になるだけだ。だからニートとかひきこもり問題は手の施しようがないくらい終わってるから、今更話題にするなってこと

ブームを総括したところはこんな感じで、付随する国のひきこもり支援や、著名人のニートひきこもり論など色々あったが、どれも問題解決にはなんの役に立たなかった。メディアや著作物でもニートやひきこもりが主役のものも多数あった。最近ではyoutubeでもニートひきこもりが社会復帰するいわゆる「感動ポルノ」が好評を博したが、現実はいちどひきこもりに転落すると、二度と社会復帰できないのが現実のようだ

それどころか誰も2024年に、ひきこもりが146万人にも膨れ上がるとは予想できなかった。私が分析するにこの国には立派な肩書をもつ優れた著名人が多数いるが、彼らは自分が富むばかりで、結局誰も救えないし、未来を予知できないのだ

以後は私見になるが、ニートとかひきこもりの世間一般的な定番として、闇金ウシジマ君に登場した宇津井がいる。このキャラクターはニートが親から見放されて、天職の介護にめぐり合い、生まれ変わったように謙虚な働き者になる。これは勤勉な日本人が昔から好むような物語の典型で、youtubeの感動ポルノにもそっくりなシナリオがいくつも投稿されている。

だが現実は宇津井のような介護をやってくれるニートとかひきこもりは現れなかった。元々誰もやりたがらない介護こそニートがやるべきだ、という世間の都合の良すぎる願望を描いた物語だった。しかるに現実はそんなに甘くない、という教訓を残した

それでもインターネットをくまなく見ると、長期引きこもりを脱した人物も極少数いる

さかな氏は10年以上ひきこもって、甥にプレゼントを上げたいからという理由で食肉工場で働き、現在を失業保険で日本全国バイク旅を謳歌しているそうだ。今40代後半で職業訓練うけなきゃ次の仕事やばいような気がするが、ひきこもりが働いて日本全国バイク旅に発起するなんて感動的だと思わないか?

職歴無し30代無職の就活氏も長期引きこもりから、正社員に内定した人物だ。ワンピースの愛読者で、覇王色のオーラ(最近読んだことなのでよくわからん)で面接に臨んだら速やかに正社員に内定したそうだ。ワンピースとかが好きな人なら好感を持つだろう

どちらもyoutubeの感動ポルノ系動画のモデルに値する人物だと評する。ただ今はブームが去ってるので、新しいニートひきこもり動画を作っても、収益は期待できないかもしれない

 

最後になるが私はニートひきこもり問題など、自然に解決すると知っているので問題視していない。なぜならどうせそいつらはいずれ死ぬからだ。ヨシフ・スターリンはヤルタ会談で、「死はすべてを解決する」という格言を残しているが、この偉人の格言を風潮するべきだ

ニートひきこもりの親はいずれ死に、生活保護費をねん出できない地方行政も死に、ニートひきこもりもいずれ死ぬ。もちろん渦中にいる我々も酷い目にあって死ぬだろうが、ヨシフおじさんの格言通りであろう

我々が作り出したニートひきこもりブームなど跡形もなくなるだろうが、ヨシフおじさんとその格言は後世に残る。どっちが偉大なのか刮目せよということだ