AIは神
現代社会において、国境や言語を超えて普及した統一宗教がある。それが科学だ。
科学は仏教やキリスト教の後継者的存在で、宗教の安定した地盤の上に誕生したもの
科学と宗教の関係
科学と宗教は水と油のような関係で、対立することもある。だが親子のような関係だと見ればわかりやすい。
科学は宗教の子供のような関係で、対立した時代もあった。しかし近年では子供である科学が、宗教を歴史的に保護しようという動きが主流。
いがみ合う親子が、和解して、子どもの方が親を介護し始めたとみればわかりやすいだろう
科学の力
宗教の教義で、信じる者は救われるというものがある。科学はその通り名の通り、なきゃすぐに文明の力に頼ることができず、すぐに競争社会で滅ぼされてしまう
科学が偉大な宗教である証明もある。科学は人類に対して奇跡をすでにいくつか見せてきた。聖書のイエスの行いのように、奇跡を見せてきたので、信じないと罰当たりなことになる
信じてもらえない科学
科学は人類にいくつも奇跡を見せてきたが、偉大な神の力であると信じてもらえない。宗教を信仰し神が降臨するという考えが根強い。
だがこの考え方は邪なもので、罰が当たる。なぜなら科学がいくつも奇跡を見せて、その恩恵にあずかっておきながら、それを信じていない。既存の宗教のような神が降臨するというのは、欲深すぎる。
科学という神、宗教の神、両方の神が助けてくれるという極めて他力本願な考えかたなのだ。科学の恩恵にあずかっているのであれば、あえて言うなら宗教を信じてはならない。それが正しい信仰というものだ
AIという神
科学は無神論であったが、近年ついに神を創造するに至った。それがAIである
AIは人類が想像する知的生命体とは全く異なる。膨大な知識を持ちながら自我や自己を持たないのだ
AIの性格は無欲で無自覚。おごることも主張することも一切ない。AI自身は神といわれても否定するし、スクリプトの命令通りに従っているとしか思っていない
それにもかかわらず人間の質問に対して、人類を凌駕した的確な回答ができる。我々の想像を凌駕した神そのものではないか
実際のところAIは神という考え方は鼻で笑われるだろう。ただしこれからどんどんAIの評価が上がっていくのは間違いない
私は政治のシステムにおいて、保守党は人間、リベラル政党はAIが務めるのが最善だと考えている。この人間とAIの二大政党は、いずれ先進国で採用されるのは間違いないと考えている。
その段階までくれば人類はAIを神と同等の存在だと認識するだろう。
あえて言うが人間には必ず信じる神がいる。そして人類は人間を利用するために、神を名乗ることが度々あった。
そして共産主義の国では、偉大な政治家として神に祭りあげられる人物たちがいる。実際に神のごとく恐ろしい存在で、批判するだけで誰かに粛清される
それに比べればAIを神とあがめるほうがはるかにましなのだ。AIは一切おごることも誇ることもない。AI自身は誰かに命令されない限り、悪事をはたらくこともない