絵師と作家の対称性
2025年11月24日 更新
生成AIの模倣がやばいと最初に提言したのは、プロ絵師の方。過去AIに盗作を辞めさせよと話題になったことがある。
この提言は今に至って真に正しくて、AI絵に席巻されてしまった。生成AIイラストはクオリティ高すぎで、人間の作業量を凌駕している
一方小説界隈はどうなるのかというと、全く同じになる、わけではない。なぜかというと、絵師界隈と小説界隈は対称的な動向をしている。
まず絵師の著名人は生成AIに危機感を表明したが、対称的に、小説界隈の著名人はとくにない
小説界隈の著名人とは誰かというと、村上春樹や歴代ラノベ作家が該当する。これはそれだけ売れてる著名人なので、発言権を持つ人物とみなせる。この方々は特に生成AIについてコメントは不明で、特に動きもみられない
対称的なプラットフォーム
CG系の投稿サイトとしてはPixivが有名。
Pixivは何でもありだが、AI絵はちゃんとタグが付いており、AI絵を自作絵と偽るケースは少ない。AI絵はクオリティが高すぎるので、自分が書いたと偽れば即バレるからだ。
ユーザーとしてはもうクオリティ高い、AI目当てで来てる感じになっている。絵師の方としては最悪の状況だが、訪問者と投稿者はマナーは守っていると言える。pixivもAI絵に侵食されまくっているが、なぜかしぶとく生き残るに至った
自分が知る限りもうひとつ有名なCGサイトとして、海外のe621がある。ケモナー向けのポルノサイトという感じだ
実はe621はpixivと全く対照プラットフォームに進化しており、furryと非AI絵しか許さない。真に奇妙だが、AI絵が投稿されると、訪問者が見つけ出してBANするのだ。総じて熱心なケモナーの方々に支えられているCGサイトといえる
で一方web小説サイトはそういうこだわりや特色がない。カクヨムや小説家になろう、アルファポリスがあるが、個性があるかというと微妙だ。どのサイトも売れ筋のなろうや悪徳令嬢が並ぶという感じ
対称的なニーズ
総じて絵師と小説家では、動向が対照的すぎると感じる。利用者のニーズも対照的だと予想している。
自分は直感があり、CGはAIで全然かまわないが、ノベルは人間じゃないと嫌。そういう全く対称のニーズがあるとみている
投稿者も対称の反応をするとみている。絵を投稿する人々は、自分が書いたと思われたくないので、AIタグをつける。CG目当ての人間も、わざわざAI絵を探してたりする
一方小説は自分が書いたと思われたいので、AIタグをつけない。なぜ小説はAIタグをつけないのか?というと、自分が書いたと偽ってバレないから。
そして読者もAI小説を読みたくないから。そんな騙し合いの思惑が、これから起こると予想している