2025年12月13日 日記
アンドレアルというVRホラーを書いていて、久々に商業小説を読んでいる。まあ鈴木光司氏のリングシリーズなんだけど。
で、マイナーどころじゃない作家、amazonでヒロNという作家を見つけた。暗い介護系の内容で、暗すぎるが、個人的に共感できる過ぎる内容で、最後まで読んでしまった
年老いた母親の介護、介護費用がない状況で、けなげに介護続けるところが、個人的にはつらすぎる内容だった。しかも歳をとると、ものすごい面白いと思えるから、困ったものだ
このヒロN氏はいくつか著書があるそうだが、amazonからも掲載取りやめている状況で読めないのが残念でならない
リングシリーズの書評
サスペンスホラーのリングの小説は、初代が一番面白い。場面も多いし取材もいくつもやっているのが見て取れる。
リングは何が傑作かというと、昔ははやりだったオカルトものの内容に、見事に科学的リアリティを入れているところだ。
呪いのビデオ見て死ぬわけないじゃん、といえばその通り。だがクオリティを高めようとリアリティを追求し、その出来自体もめちゃくちゃ優れている。私見では超一流の傑作小説だ
私はトマスハリスとかマークグリーニーのファンだけど、鈴木光司氏の初代リングはそれに匹敵する面白さがある
キャラクターの個性と台詞のかっこよさは、羊たちの沈黙の方が上。だけどリングはそれにまさるとも劣らない傑作なのは間違いない
単なるホラーにとどまらず、一流の推理要素とリアリティを加えて結果、これだけの名作が誕生したのだ
続編のらせんとループは取材が足りず、盛り上がらない。だが鈴木光司氏のファンなら、ちゃんと評価すべきクオリティだ。amazonで5点満点つけるべきだと思うが、ちょっと低いのが気がかりだ