2025年12月24日 日記
最強系なろうは生成AIで代替可能
なろう系は最初から最強なのがウケる。ランキング上位を狙うためには必須で、冒頭で平凡な主人公が突如最強になる小説が氾濫している
この最強要素も酷いもので、夢属性とか双剣とか呪術とか書いてあるが、碌な描写がない。作者が全然夢とか双剣について調べておらず、強さを誇張する語句のみ書かれている
どういう能力で、どうやって戦うのか?というが一切創造してない、タイトル詐欺になっているのだ。そしてカクヨムのランキングでも、そういうタイトル詐欺がランキングの上位を占めている
非恋愛のなろう系では、長いタイトル、配信もの、最強がランキング上位を狙う定石になっている
ただしそういう典型的ランキング狙いのなろうはIPとして問題を抱えている。最初から最強は初動型で、最初しか見せ場がないので、人気がすぐにしぼんでしまう
そしてそういうご都合主義を嫌う読者は、すぐに離れて読んでもらえない。つまりそういう最強なろうが好きな一部層しか、買ってくれないのだ
言い方は悪いが、最強系は明確なランキングスパムだ。次から次に出現する最強系なろうにランキングが独占されてしまう。そしてそういうなろうは書籍化しても、評判は良いのにすぐに打ち切られる
そして今後はさらに大きな問題がある。最強系なろうはLLMに代替可能だということ。主人公の能力や武器が有能すぎると、描写や駆け引きを考える必要がなくなるため、LLMが生成AI小説を量産しやすいのだ
今後もカクヨムのランキングと書籍化は、この最強とか無敵系主人公が主流になるだろう。ただし私はこれらの最強なろうは、LLMに代替可能なコンテンツとみなしている。
つまり現状カクヨムは、生成AI小説にランキングを独占されている。また出版社も生成AI小説を見抜けずに出版している。なろう系の小説のクオリティを基準にすると、そのように分析できるのだ
私の論は飛躍しすぎているが、コンテンツ産業としてラノベ業界は極めて脆弱な状況にあると思う。LLMに模倣可能なコンテンツに、収益を依存している現状なのだ