サトシと野菜ギルド
サトシ:ねえチームを結成したいんだけど
AI:わかりました。Eランクチームとして新規結成しましょう
サトシ:名前はナローニアモンスター。略してナロモンがいい
AI:ダメです。Eランクなので”もぎたてトマト”にしましょう
サトシ:なんだよそれ!?弱そうじゃん!?
AI:Eランクなので弱そうな名前じゃないとダメです。反論は許しません
サトシ:じゃあランク上げれば改名していいんだろ?メンバー探して
AI:ではもぎたてトマトに加入するプレイヤーを募集しましょう
10分後
サトシ:誰も入ってくれないんだけど
AI:当り前じゃないですか。もぎたてトマトなんてふざけたチームに入りたい人がいると思いますか?
サトシ:クソ!とりあえず雑魚がりして時間つぶすか
ナローニア草原
トマトン:ピギー!
AI:このトマトのモンスターは命乞いしてますね。サトシさんのレベルが上がりすぎて勝ち目がないのでしょう
サトシ:ねえコイツチームメンバーにしていい?
トマトン:え!?
AI:モンスターをチームメンバーにするのは認めていません
サトシ:だってもぎたてトマトっていうチーム名だから、野菜をメンバーにしたほうが自然でしょ?
AI:確かにそうですね…チームメンバーとして認めましょう
トマトン:任せときな!
サトシに向かって土下座するピーマンと人参
ピーマン:許してください。何でもしますから
AI:サトシさんが強すぎて、服従してきたようですね
サトシ:じゃあこいつらチームメンバーにしていい?
人参:え!?
AI:野菜のモンスターをチームメンバーにするのはさすがに…
サトシ:だってもうトマトを加入させたじゃん。チーム名も野菜だしいいんじゃない?
AI:仕方ないですね…
仲間野菜:うおおお!
トマト、ニンジン、ピーマンを加えてフルメンバーと化したもぎたてトマト
そこに野菜部(野菜ギルドメンバー)達が近づいてきた
野菜部:君野菜に興味があるんだね?
サトシ:いや別に
野菜部:嘘をつくな。お前の仲間野菜だらけだろ
AI:確かにそうですね
野菜部:というわけで野菜ギルドに加入してもらおう。野郎ども取り押さえろ
サトシ:ちょ!?
サトシたちは野菜ギルドのメンバーに取り押さえられた
野菜ギルド本部の牢屋に監禁されたサトシ達
野菜部:野菜ギルドへようこそ。すべての人類は野菜に服従しなければならん
サトシ:出してくれ!俺は野菜なんか大嫌いだ!
野菜部:ではこのクエストをこなしてもらおう
サトシ:な、仲間の野菜を殺して食えだと!?
仲間野菜:そ!?そんな!?
野菜部:仲間の野菜を自ら手にかけるのであれば、野菜嫌いを認めて解放してやろう
AI:罠ですサトシさん!そんなに野菜を食べたらベジタリアン(野菜信者)になってしまう!
野菜部:ククク…クエストを達成しなければ出られん
野菜部:しかしクエストをこなせばベジタリアン(野菜信者)に。さてどうするかな?
サトシ:わかった…ただし条件がある
野菜部:なんだ?
サトシ:マヨネーズをくれ。それがあれば生野菜を食べれる
野菜部:ば…ばかなマヨネーズだと!?
マヨネーズをかけて仲間野菜を食すサトシ
仲間野菜:うぎゃー!
サトシ:やっぱマヨネーズうまいわ。野菜が進む
野菜部:マヨネーズかけるなんて、ベジタリアンの風上にもおけない!
AI:というわけでクエストを達成したので、サトシさんを解放してください
野菜部:くっ!覚えてやがれ!
脱出し帰路に就くサトシ
サトシ:もぎたてトマトは解散だな…
AI:そうですね
サトシ:俺ってやっぱリーダー向いてないわ
AI:野菜がダメなら肉を従えればいいんです
街を歩く豚オークを、ぎらぎらした目で見つめるサトシ
サトシ:ああ。俺も野菜ばっかで腹が減ってたんだ