プロローグ

今からさかのぼること十数年前、日系三世のロベルト本郷は、サンパウロチームのCFとして活躍していた。彼は貧しい生まれであった自らを見出し、一流の選手として育ててくれた、恩師ジョアン監督に報いたいという一身で奮闘する。

しかし無茶なプレーがたたり、ロベルトは試合中に故障。網膜はく離を患い、選手生命を絶たれてしまう。ジョアン監督も、ロベルトの不幸を自責し、監督を引退する。


失意のどん底にあったロベルトは、自殺を図るも、翼の父・広大に助けられる。数奇な偶然は続き、来日したロベルトは、サッカーの天才児、大空翼を見出した。その後は原作の展開に準拠している。

そして現在、ロベルト本郷は日本代表チームの監督に抜擢され、華々しい活躍を見せていた。一方その恩師ジョアンも、監督として復帰。芸術品とまで呼ばれる有望な選手をひそかに輩出していた。そんなジョアン監督に、才能はあるのに芽が出ないストライカー、新田瞬が目にとまった。

ジョアン監督の指導のもと、ブラジルリーグでハットトリックを連発するまでに成長した新田。シリーズに毎回登場しているのに、対して役に立たない情報しかくれない糞監督、ロベルトへの復讐を開始する