三度目のアルバイトは前回の清掃スタッフを半年でやめたとき後で、32歳だった。
近場にスーパーマーケットが新設され、そこの開店前の作業スタッフとして採用された。
家から徒歩10分の近場で自給1300円。割と条件は良いが朝早くすごい寒い店内で、きつめの軽作業に従事する必要がある。
早朝開店前にトラックで食料品が店舗に送られてくるので、それの搬入、品出しのパートだった。
自分はこの簡単な軽作業をこなすことができず、品出ししても、必ず間違っていた。結局二年半も務めたが戦力外の扱いを受ける
私は仕事ができないとして、あとから入った新人のほうにシフトが割り当てられ、私は一人がシフトがなくて給料がないという惨めな扱いだった
ここで働いた経験は後から思い出してみると、何の役にも立たない二年間だったなと思う。アルバイト経験など、社会ではほとんど評価されないし、得るものもないのだ。
私はただ怒られないかとビクビクしながら雑用をこなし、戦力外の扱いをうけてシフトがなく、毎日惨めな帰路につくだけだった.。
やめる直前で判明したのだが、私は本来であればこのアルバイトは不採用だったのだ。
このスーパーのオープニングスタッフとして自分だけ一ヶ月送れてアルバイトについた。そのおかげで開店前研修を受けられず、不慣れだった
不思議だなと思っていたのだが、その二年後にバイトの動機の世間話で、研修中にやめたアルバイトが一人いるという話題が合った。
おそらく研修中に一人欠員がでたので、急遽私が配置され、そのおかげでバイトの配置が一ヶ月遅れたんだろう。つくづく自分はいらない人間だなと思う。
34の時、35才に入ると就職が難しくなると聞かされ、一念発起して設備管理の職業訓練に入校した。
学校に通いながらパートするのも面倒だったので、辞表届を出し、有給休暇を消化し、その後一度もそのスーパーに訪れていない