2020/9/11、外出禁止令もなくなり、コロナ禍がひと段落下あたりに、治験の事前健診に出かけた

場所は新宿のそばの病院で、平日の10:30開始。もちろん酒たばこ常用薬は一切だめで14泊、報酬は20万円というもの。15日以上拘束されて、20万しかもらえないので、条件は悪い

参加の条件も厳しく、背中に塗り薬を塗るという試験で、背中に入れ墨や痣、湿疹蕁麻疹がなく、しかも今年中一切日焼けしていないのが条件。毛深かったり、あせもがあったりしてもダメなので、健康な人間でも参加するのが難しい治験だろう

どうしても治験に受からないので、条件が厳しくて悪いという理由で、わざわざこの試験に応募したのだ。しかし現実は逆だった

治験の会場には、健常な20~30才代ばかりが大勢集まっていた。しかも明らかに10代の若者もちらほらいる。

お前ら平日の昼間から何やってるんだ。夏休みはとっくにあけてるし、働けよ

会場で会場に来るまでの所要時間を一人づつ確認していたが、ほとんど一時間以内だと告げていた。つまり会場に来ているのは新宿まで1時間でこれる、都会に住んでいる若者たちばかりなのだ。再度いうが、9月後半の平日に14日泊りがけなので、学生やバイトですら参加するのは無理だろう

コロナのせいだか何だか知らないが、都心に住んでるよい若者が仕事がなくて治験に群がっているようだ。おかげで、私のような40手間のおっさんが治験に参加する望みは消えた。治験はとにかく健康体の被験者が欲しいので、若者が優先的に選ばれてしまう

治験と言えば無職のおっさんがやむなく収入を得る定番として、ネットでは紹介されている。しかし時代は変わって、求人のように、受けられない時代が来ているようだった

この背中薬の治験は、私は結局あっさり落ちた。理由は初見で、背中に傷や痣が残りやすい皮膚をしているという理由だった。自覚はないが、皮膚が頑丈ではなかったようだ

治験を受けるために移動に1時間30分かかり、ほぼ丸一日費やしたが、結局交通費2000円を渡されただけで終わった。ひでー話だ

私実は治験の応募はこれで4回目で、いままですべて健診で不合格になっている。検査の結果は悪いところがあれば教えてもらえるが、私は特に問題ないと診断されている

私は治験の参加の決まりを忠実に守り、激しい運動を控え8時間前から水しかとらないようにしているが、それでもいまだに全敗している。飲酒や喫煙も一切やっていない

どこの会場にも20~30代の健康な若者が大勢いて、よほど健康体の無職じゃないと、治験は受けられないようだ

しかも治験の募集のメールも、キャンセル待ちがでた場合のみ、検査に参加できますとか書いてある。治験のバイトは人気が急騰しているようだ