キリスト教の聖書は、世界でもっとも普及している地球一番のベストセラー
しかし内容については知らないという人がほとんどだろう
なぜかというと糞分厚い書籍の上に、意味のわからない内容だからだ。

これを読めといわれたら拷問だが、それが普通の人間の反応である
名著と呼ばれる、ジョージオーウェルのパリロンドン放浪記、フローラ・トンプソンのラークライズでも人々が辟易している描写がある

なぜここまで聖書が分厚いのかというと、イエスの有力な弟子たちが、信者たちに送った手紙を、無理やり書籍にしたからである

そのせいで本として読まれることを考慮しておらず、内容は飛び飛びだし重複する内容がいくつもある
特に酷いのがイエスのエピソードの重複記述で、同じ出来事が別のページに丸々乗っていたりする。

聖書はどこを読むべきか

聖書の内容は大別すると主に三つに分けられる
まずイエス誕生から、その後の出来事を記した、エピソードや経緯など
これは歴史的出来事として、wikiを見ればわかりやすく解説しているので、見る必要がない

次にイエスが行った説教とその台詞である
イエスは今から2000年前の人物であるが、その説教の内容は詩心や表現力に富んでおり含蓄もある
現代の成功者、億万長者が語る人生訓などとは、一線を画しており、興味深い内容だ
僕は聖書を読むのはうんざりするが、イエスの説教だけはとても面白いと思う

最後に同じ信者たちにあてた、励ましの手紙。
難しい言葉が使われているが、耐えろとか信仰しろと説く、退屈な内容だ
イスラム教であれば、アッラーは偉大の一言で済ませているだろう

総じて聖書のなかでよかったのは、イエスの説教とヤコブの手紙(説教)である
この二人は詩心と表現力があり、一見の価値がある

逆によくないと思ったのはヨハネの黙示録である
これはヨハネがみた終末的な夢の内容を文章にしたもの
イエスでもない人物の見た夢を、公式文書にしてよいのだろうか
内容についても、キリストを信じる人間が報われ、信じない人物が酷い目に合うと言う内容で、いかにも宗教チックで好きになれない

世界の終末はいずれ来るだろうが、そのときまでわれわれは生きてはいないだろう。
神が救うのは、イエスとその弟子たち、神の子たちであって、
信じようが信じまいが、神は我々のような凡人、人の子をわざわざ救ってはくれないだろう

いや神は唯一万人に平等なお方であるから、誰であろうが、平等にお救いになられない。
あの偉大な神の僕、イエスですら、神は一切の救いの手を差し伸べなかった
我々人の子が、福があるとかご利益があるといい、神への見返りを期待するのは傲慢で欲深いことだ