CODとかBFみたいなエイム力が重視されるFPSにおいて、プレイヤーの強さの基準にK/Dというレシオを基準にする
例えば2/1なら1デスにつき、2キルとれる。3/1なら1デスで3キルとれる計算。逆に1/2なら、二回やられてようやく一人キルできる計算になる
対人FPSにおいてK/Dの値は絶対で、この数値だけでそのプレイヤーが、どの程度のポテンシャルを持っているのか一発でわかる
そしてこのK/Dの値は努力で覆すことができない、ゲームの才能を数値化したものである。大体以下のような割合でKDいくつのプレイヤーが存在する
- K/Dが3/1のプレイヤーはFPSにおいて天才Tierで、FPSプレイヤーの1/100程度の割合で存在
- K/Dが2/1のプレイヤーはFPSにおいて秀才Tierで、FPSプレイヤーの1/10程度の割合で存在
- K/Dが1/1のプレイヤーはFPSにおいてベテランで、FPSプレイヤーの1/1程度の割合で存在
- K/Dが1/2のプレイヤーはFPSにおいてライトゲーマーで、FPSプレイヤーの1/2程度の割合で存在
FPSを長いことやっているプレイヤーにしかわからないが、どんなゲームでも必ずK/Dが3のプレイヤーが少数いる。彼らは天才なので、見方にいるだけで戦況が変わるほどのポテンシャルがある。
正直な所K/Dが3クラスだと、並みのプレイヤーを次々と一方的に倒せるので、FPSが楽しくて辞められなくなる。一方そういうK/Dの高いプレイヤーと対戦しても、すぐにやられるだけなので、ほかのプレイヤーはどんどん萎え落ちしてゲームが過疎ってしまう
FPSの天才と言ってもなにか目を見張るような特別なプレイングができるわけではない。彼らは普通の人間より反射神経が早いうえ、精密なマウス操作ができるだけだ。サシの早打ちにおいてとにかく有利で、同時に接敵しても、相手より先に銃弾を打ち込めるので、次々と勝てるのだ
そしてこのK/Dは才能の差なので、いくら努力してもほとんど覆せない。知識が有利なFPSならKDが1程度上がるが、大体いくらやりこんでもKDが0.5程度しか向上しない。だからKD1のプレイヤーは、KD3を出せるような天才には、いくら努力しても絶対に勝てない。これが語られることのないFPSの常識である
このKD3のプレイヤーはゲームに特別な才能を持った、選ばれた天才だと断言できる。多分1/10000の程度でしかいない、希少な才能の持ち主だといえる
だからと言って別にFPSの才能などなんの役にも立たない。例えばこのFPSの天才がいくら努力してもプロにはなれない。プロゲーマーは天才の中でもさらに選りすぐりの才能を持った人間で、KD5とかKD10を達成できるプレイヤーに限られる。
KD3のプレイヤーの中でも1/100ぐらいの割合でしかいない、さらに優れた才能を持つ人間なのだ。ぶっちゃけKD3クラスの天才では、KD10クラスの超天才には手も足も出ない。それが現実だ
ここまでで何が言いたいのかというと、Eスポーツで必要とされる才能というやつは、単に何万分の1という才能を、持っているかどうかですべて決まるということだ。
結局のところ才能があるかないかは、生まれの運で、これがないならいくら努力しても無駄。Eスポーツの選手になるなんて夢は、とっとと諦めたほうが良いと断言する
じゃ実際に証拠をみせろといわれれば、まあ実現は可能だ。FPSではないが、格闘ゲームで5神と呼ばれる有名人と対戦してみればよい。彼らがあまりやりこんでないような格ゲーでも、並の人間では全く勝ち目がない。才能の差がありすぎるためだ
そもそもEスポーツで最も著名な梅原選手は、アマチュアの学生時代で、格ゲー全盛期の都内のゲーセンで286連勝という記録を持っている。努力だけで達成できる記録ではない。天才を超えた才能を持っているからこそできる芸当だ
逆に言うとそれだけの持って生まれた才能がないと、努力しても勝てない。プロなんて努力して当たり前なので、彼らと同等の才能がないと、同じ土俵にすら立つことができない
だからそんなシビアなだけの世界に身を投じて、上位プレイヤーを目指すよりも、カジュアルゲーマーとしてワイワイ楽しんでいたほうが有意義だと忠告する
そしてEスポーツの学校なんて、どれも詐欺みたいな結果に終わると断言する。なぜなら才能がないやつは、いくら努力しても天才には勝てない、というきわめて重大な事実を、口にできないからだ。
もう一度いうが凡人はいくら努力しても天才には勝てない。そしてこの真実を口に出さず、努力は才能に勝ると偽れ。それが一般常識、望ましい社会人のマナーというやつだ