2023年10月2日作成

amazonの2023年9月のセールにて購入したミニPC。実はミニPC系の中でも最も特殊で、以下の三つの特徴を持つ

  1. メーカーなし中華製
  2. トップフロー型CPUファン(排気)
  3. USB-C電源コネクタ

SkyBarium MINIPC Ryzen7 7735HS搭載機の型番は、本体にシールでModel MN77と書かれている。

このメーカーHPもなく、amazonの商品ページがあるだけ。SkyBariumというメーカー名も本体には一切なく、Model MN77と呼ぶしかない

メーカーが存在しないということはYoutuberに試供品が配られないということ。そのためYoutubeの紹介動画はほとんど上げられないと思われる

付属品は以下

日本語のマニュアルは2ページのみで、ボタンとコネクタ、背面パネルを外して、メモリとSSDの換装方法、SATA SSDのマウント方法が記載

ACアダプタは背面パネルにUSB-C接続。Outputの値から20W*5A=100W。HKA10020050-0A6

メモリとSSDにアクセスするには、本体の底面パネルを取り外す。隅四か所にボタン型の滑り止めがはまっているので、マイナスドライバーなど細いものを指して抜き取る。その下にネジが刺さっているのでプラスドライバーで外す

このパネル外箱にぴったりで、ネジを外しただけではなかなか取り外せない。隙間にマイナスドライバー差し込んで無理やり外した

画像のとおり底面パネルにも排気口があり、SSDとメモリの発熱を逃がす事ができる。まあパネル外しておけばもっと廃熱はよくなるんだが

取り外した底面パネルの裏側に、SATA SSDをネジで固定できる。まあ空気穴ふさがっちゃうのであんまりお勧めしないが

マザーボードの背面が露出する。m.2スロットにNVME SSD、8GBメモリが二枚刺さっており、ノートPCと同じ方法で抜き差し可能。メモリ二枚、NVME SSDのm.2スロットは一つのみ。確かこの背面パネルにSataスロットが一つあり、付属のsataケーブルを取り付ければ、Sata ssdを一枚換装できる

購入時には上記画像のヒートシンク付き500GBNVMESSDが刺さっており、windows11がインストールされている。私は2TBのヒートシンクなしのNVMESSDに差し替えたが、常時40度程度で安定している。(蓋を外してるおかげなんだが

m.2スロットからNVME SSDを取り外すと、その下にm.2タイプのwifiカードが刺さっている。このwifiカードからは線が伸びていて、箱内部にはんだ付けで固定されている。この黒いテープみたいなのを外せば取り外せるかもしれない?

このミニPCの唯一の特徴は、トップフロー型CPUファンとヒートシンクが取り付けてある。普通minisforumをはじめ、サイドフロー型ブロワーファンを搭載している

画像の透明なフロントパネルを取り外さないとアクセスできない。が四つ隅の星形トルクスネジ(サイズT10)を抜かないと取り外すことができない。 ダイソーではこのサイズ売ってなかったのでamazonで探すしかない。

CPUクーラーはLEDライトがついており、電源投下とともに虹色に発光する。LEDは正面パネルのボタンを押すだけでON/OFF、色の切り替え可能(自分はピカピカしてほしくないので常時OFFにしてる

全体的にミニPCの中でもシンプルな構造で、蓋を開けたままにすれば冷えやすくなる。マザーボードの上にCPUスロットがあり、背面にSSD、メモリスロットがある構造だと思われる

私は以前deskmini a300を使っていたが、あれのスライド式に比べて拡張性は無いが、構造が簡単でメンテナンスがしやすい

これ以外にもRyzen 7735HS搭載のミニPCはminisforumやGemtekなどが複数ある。しかしすべてブロアーファンで通気性に不満があった。SkyBariumはアクセスしやすいトップフローなので、クリーニングしやすい利点がある

このPCの騒音を伝えたい。がPCの騒音はすべてCPUクーラーの回転数で決まる。室温25度程度で、CPU温度は45°、CPUファンの回転数は1400RPMで回っている。45db程度の騒音が鳴る。ファンの大きさや廃熱は平均的だと思うが、特別な静音ファンではないので静かではない

またこのCPUクーラーも珍しい排気型になっている。多分マザーボードに風を吹き付ける吸気のほうが冷却はよいだろうが、本体から暑い空気を排出するために排気になってるんだろう

ベンチマーク

パネルを一切外していない状態で、CINEBENCH R23のスコアはマルチ12132。シングル1570。

パネルを一切外していない状態で、FF14ベンチマーク(デスクトップ標準、フルHD、フルスクリーン)は7726

天井パネル取り外し後

ケース取り外し後、CPU温度は40°、CPUファンの回転数は1200RPMまで下がった。30db程度の騒音まで減った。10db減っただけだが、ファンの音が全く聞こえない。ものすごい静かになったので、外して本当によかった。ただし本体が小さくなり縦置きスタンドにマウントできないので、平置きするしかない

ヒートシンクとCPUファンはおそらく独自の仕様で、市販のものは取り付けられないと思われる。もうこの状態だと十分冷えるし、うるさくもないので取り替える必要は感じない

四隅にネジが止めてあり、これを外せばマザーボードとケースが分離できると思われる。ただし電源スイッチとLEDランプの線を外さないとならない

外側のLEDのカバーはマザーボードに伸びている電線を外す必要がある。これはちょっと取り方わからないので、諦めた。

CINEBENCH R23のスコアはシングル1537、マルチ12398。

FF14ベンチ(デスクトップ標準、フルHD、フルスクリーン)は7782

ベンチマークのスコアはほぼ変わらず、サーマルスロットリングが元々発生してなかったと思われる。CPUの電力リミットを解除すればまだパフォーマンスは上がる可能性があるが・・・

BIOS画面を出すキーはDELキー

正面パネルにUSB-Cの映像+給電スロットあり。受電はおそらく不可能で、本体付属のusb-c電源アダプタをこのスロットに差し替えたところ、電源が入らなかった

18.5インチのモバイルディスプレイとtype-c接続したところ、正面のtype-cコネクタ接続で、映像と給電の両方が一本で可能だった。供給する電力が足りないような症状もなかった