部材の応力度及び荷重の算定とそれに用いる係数の組合せ 27a8 26a8 23a8

部材の応力度及び荷重の算定とそれに用いる係数の組合せとして、最も関係の少ないものはどれか。
細長比(λラムダ)=部材の座屈長さ(Lk)/断面二次半径(i)
1引張応力度の算定=断面二次モーメント×断面積と材料の強度が関係する。
2曲げ応力度の算定=断面係数○断面係数とは『部材の断面性能を表す値』。曲げる力(曲げモーメント)に対する強さ・抵抗力を表す。断面係数は、最大曲げ応力度を求める場合に用いる。
2曲げ応力度の算定=断面二次モーメント○断面二次モーメントは、曲げモーメントに対するはり部材の変形のしにくさを表した量。曲げ応力度、たわみ量、剛度、剛比、節点変位、固有周期などの用途

3せん断応力度の算定=断面一次モーメント○断面1次モーメントは断面の重心や図心、せん断応力度に必用
3圧縮応力度の算定=断面係数×住宅などの構造物の部材の端に、両側から押し合うように外力が作用した時に生じる、部材内部の抵抗力を「圧縮応力」という。細長比や座屈なども関連用語
4座屈荷重の算定=断面二次半径○座屈=柱の上から荷重を加える。ある一定の荷重を超えるとき、柱は急激に折れ曲がる。細長比(λラムダ)=部材の座屈長さ(Lk)/断面二次半径(i)

断面には引張応力と圧縮応力の2つの応力が発生し、総称して曲げ応力という。
せん断とは物体をはさみ切るような作用をいう。 物体のある断面に平行に、互いに反対向きの一対の力を作用させると物体はその面に沿って滑り切られるような作用を受ける。これがせん断作用で、このような作用を与える力をせん断力といい、このせん断力により物体の断面に生じる内力をせん断応力という

構造材料の力学的性質 29a8 25a8

構造材料の力学的性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1一定の大きさの持続荷重によって、ひずみが時間とともに増大する現象をクリープという。
3細長い材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その材が急に横へ曲がり出す現象を座屈という。
4物体に外力を加えて変形した後に、外力を除いても、変形が残る性質を塑性(そせい)という。
3応力度-ひずみ度曲線において、弾性限度を超えない範囲を塑性域という×塑性域とは力を取り除いても元の形に戻らない領域であり、弾性限度を超えている

2物体の一軸方向に外力が作用するとき、伸びのひずみとそれに対し直角方向に収縮するひずみとの比をポアソン比とい
1弾性係数の一つで、垂直応力度σ と材軸方向のひずみ度εとの比(σ/ε)をヤング係数という
2弾性体の応力度σとひずみ度εとの比(σ/ε)をポアソン比という×弾性体の応力度σとひずみ度εとの比は「ヤング率」である。ポアソン比は縦方向ひずみと横方向ひずみとの比である。

木材一般的な性質 29b12 29a12 28a12 26a12 25a12 24a12

木材の一般的な性質に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1木材の乾燥収縮は、繊維方向が最も小さい。
1繊維に直交する方向の圧縮強度は、繊維方向の圧縮強度より小さい。

木材の強度は含水率が同じ場合密度の大きいものほど大きい。
木材の強度は、繊維飽和点以上では、含水率が変化してもほぼ一定である〇繊維飽和点は含水率30%以上
3繊維飽和点以上では、含水率が変化しても強度はほとんど変わらない。
3密度の大きい木材ほど含水率の変化による膨張や収縮が大きい。
4密度の高い木材ほど、含水率の変化による膨張・収縮が小さい×
2心材は、辺材に比べて耐久性が大きい。
2木材の辺材部分は、心材部分より含水率が高い。
3木材の辺材部分は、心材部分に比べて乾燥にともなう収縮が小さい×収縮が大きい
木材の熱伝導率は、密度の小さいものほど小さい。
4木材の熱伝導率は、含水率が低いほど大きい×繊維質のものは含水率が多いほど熱を伝えやすい
4気乾状態とは木材の水分が完全に無くなった状態をいう×絶乾状態。木材の気乾状態は、含水率15%前後の状態

4木材の曲り、ねじれ及び反りは、一般に広葉樹の方が針葉樹に比べ大きい。
3節のある木材の引張強度は、節のないものより小さい。
2年輪があるため縦断面の位置によって柾目面と板目面の木目が生ずる。

木質材料に関する記述 27a12 23a14 22a13

木質材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
木質系セメント板は,主原料として木毛・木片などの木質原料及びセメントを用いて圧縮成形して製造した板である。
繊維板は,木材その他の植物繊維を主原料とし,これらを繊維化してから成形した板状材料である。
集成材は、ひき板や小角材などを繊維方向が互いに直角となるように集成接着したものである×集成材(LVL)は繊維方向が互いに平行になるように重ねる。繊維方向が互いに直角となる集成材はLCT(直行集成板)
2単板積層材は、単板を繊維方向が平行となるように積層接着したものである。
3合板は、単板3枚以上をその繊維方向が互いに直角となるように接着したものである。
2フローリングボードは、1枚のひき板を基材とした単層フローリングである〇強度、耐久性、調湿機能などの性能面で無垢(単層)フローリングの方が遙かに優れている
3フローリングブロックは、ひき板を2枚以上並べて接合したものを基材とした単層フローリングである
2フローリングブロックは,合板を基材とした複合フローリングである×
4パーティクルボードは、木材などの小片を接着剤を用いて熱圧成形したものである。

[木]を薄く剥いだものを[単板(たんぱん)]厚みが約0.3mm
ひき板は2mm~3mmの厚みを有する

木造在来軸組構法 29a4 28a4 26a4 25a4 24a4 23a4 22a4

木造軸組工法」とは柱と梁(はり)の軸組による構法
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1圧縮力を負担する木材の筋かいは、厚さ3cm以上で、幅9cm以上とする。
2圧縮力を負担する木材の筋かいは,厚さ1.5cm以上で,幅9cm以上とする×
4筋かいは,地震力などの水平荷重に対して,建築物にねじれが生じないようにつり合いよく配置する。
2筋かいを入れた軸組は、地震力などの水平荷重に対して、建築物にねじれが生じないようつり合いよく配置する
1筋かいを入れた軸組の構造耐力上必要な長さの算定において、軸組長さに乗ずる倍率は、たすき掛けの場合、片側のみの場合の3倍とする×たすき掛けの場合、片側のみの場合の2倍となる。
4構造耐力上必要な筋かいを入れた軸組の長さは、各階の床面積が同じならば、2階の方が1階より大きな値となる×筋かいは、1階は2階の水平力も負担することになるので通常は1階のほうが必要筋かい量は多くなる
2地震力に対して有効な耐力壁の必要長さは、各階の床面積が同じ2階建であれば、1、2階とも同じである×必要長さに乗ずる値は、それぞれの階ごと、屋根の重さ等により定められており、2階建てなら1階のほうが必要長さは長くなる
4筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。
3筋かいの端部は、柱と梁その他の横架材との仕口に接近して、ボルト、かすがい、くぎその他の金物で緊結する
3筋かいと間柱の交差する部分は、筋かいを欠き取らずに、間柱断面を切り欠くようにする。
1筋かいにより引張力が生じる柱の脚部近くの土台には、アンカーボルトを設置する。

2胴差は、垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝えるために用いられる×胴差は、2階などの床を構成する横架材である。垂木を受けるのは桁。垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝える梁材等は軒桁材
3床などの水平構面は、水平荷重を耐力壁や軸組に伝達できるよう水平剛性をできるだけ高くする。

1和小屋の小屋梁には、曲げモーメントが生じる。

3階建の1階の柱の断面は、原則として、小径13.5cm以上とする。
3真壁は、壁を柱と柱の間に納め、柱が外面に現れる壁をいう。

4土台は軸組最下部の水平材で、柱の下端を連結し、柱からの荷重を基礎に伝えるために用いられる。

3構造耐力上主要な柱の有効細長比は、150以下とする。
2構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比は、200以下とする×柱の有効細長比は150以下
3梁、桁その他の横架材のスパン中央部付近の下側には、欠込みを設けないものとする。
1大梁その他の横架材のスパン中央部付近の下側には、欠込みを設けないものとする。
4火打梁は、外周軸組の四隅や大きな力を受ける間仕切軸組の交差部に入れ、骨組の水平面を堅固にする。

#桁(けた)
桁(けた)は建造物において柱間に架ける水平部材。短辺方向に渡された横架材を「梁」といい、その直交方向(長辺)に渡される部材を桁という。木造建築においては小屋梁と交差して、垂木を受けて軒と水平方向に架けられた部材をいう(軒桁)。軒桁の上面までの高さが建築基準法にいう「軒高」となる。

橋梁においては橋脚どうしを長手方向につないで橋上の重量を下部構造に伝える役目を持ち、こういった構造の橋を桁橋という。

木構造における接合金物 27a4

木構造における接合金物とその用途の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1ホールダウン金物------柱と基礎の緊結
2羽子板ボルト------柱と筋かいの接合×羽子板ボルトは梁と梁を直角方向に繋ぐ場合に用いる。
3短ざく金物------胴差相互の連結
4ひねり金物------垂木と軒桁の接合

コンクリート 29a11 27a11 25a11 23a11 22a11

コンクリートに関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
単位水量が大きくなると、コンクリートの乾燥収縮が大きくなる。
コンクリートの乾燥収縮は,ひび割れ発生の主要な原因となる。
単位セメント量や単位水量が過大になると、ひび割れが生じやすくなる。
コンクリートの耐久性は、水セメント比が小さくなるほど向上する。
コンクリートの耐久性は,水セメント比が大きいほど向上する×
コンクリートの自己収縮は、セメントの水和反応により生じる。

引張強度は、圧縮強度の1/10程度である。
コンクリートの引張強度は、圧縮強度の1/5程度である×コンクリートの引張強度は、圧縮強度の1/10(以下)
セメントの粉末が微細なほど、コンクリートの強度発現は遅くなる×早強コンクリートなどは、普通コンクリートより粉末が微細である。よって強度発現は早い。
コンクリートの圧縮強度が大きくなるほど、ヤング係数は大きくなる。

アルカリ性であるので、コンクリート中の鉄筋が錆びるのを防ぐ。
コンクリートは、大気中の炭酸ガスやその他の酸性物質の浸透によって徐々に中性化する。

コンクリートの熱膨張率は、鉄筋とほぼ同じである。
不燃性であり、長時間火熱を受けても変質しない×コンクリートは長時間火熱すると表面から漸次溶融する

普通コンクリートの単位容積質量は、約2.3t/m^3である。

鉄筋コンクリート構造 29b4 29a5 28a5 27a5 26a5 25a5 24a5 23a5 22a5

鉄筋コンクリート構造に関する記述として最も不適当なものはどれか。
4大スパンの梁は、長期荷重によるクリープを考慮する。
3大梁は、柱と柱をつなぎ床の荷重を支えると同時に、地震力などの水平荷重にも抵抗する部材である。
1大梁は曲げ降伏よりもせん断破壊を先行するように設計する×曲げ破壊とは、針金をぐにゃぐにゃと曲げるような破壊形式。せん断破壊とは、ハサミでちょん切るような破壊形式

1構造耐力上主要な部分である梁は、全スパンにわたり複筋梁とする。
3柱の出隅部の主筋では、異形鉄筋を使用しても鉄筋の末端部にフックを必要とする。
1基礎梁の出隅部の主筋では、異形鉄筋を使用しても鉄筋の末端部にフックを必要とする×基礎梁の出隅の場合、異型鉄筋使用でもフックは不要
4梁の幅止め筋は、腹筋間に架け渡し、あばら筋の振れ止め及びはらみ止めの働きをする。
3梁せいが大きい場合、あばら筋の振れ止め、はらみ止めとして、腹筋と幅止め筋を設ける。

3ラーメン構造の梁に長期荷重が作用する場合には、一般に梁中央部の上側に引張力が生じる×一般的な単純ラーメンであれば、梁中央部の下側に引張力が働く。地中梁であるなら上部側の引張力となる。
2耐震壁は、上階、下階とも同じ位置になるように設けるのがよい
3耐震壁は周囲の柱や梁と一体に造られた壁で地震時の水平力に対して抵抗する。
1耐震壁は、建築物の重心と剛心との距離ができるだけ大きくなるように配置する×建築物は重心と剛心の距離が出来るだけ小さいほうが強くなるので耐震壁を計画する場合も小さくなるように配置する。
4壁の開口隅角部には斜め方向の引張力が生じるので、補強筋を配置する。

D32の異形鉄筋の継手には、重ね継手を用いてはならない×ガス圧接等が絶対要求のものは、D35以上
3柱の帯筋比は、0.2%以上とする。
3柱の最小径は、原則としてその構造耐力上主要な支点間の距離の1/20以上とする×木造の場合は1/20以上だが、RC造の場合は1/15以上
2柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の0.8%以上とする。
2柱は、軸方向の圧縮力、曲げモーメント及びせん断力に十分耐えられるようにする。
4四辺固定の長方形床スラブの中央部の引張鉄筋は、スラブの下側に配筋する。
4四辺固定の長方形床スラブの中央部の引張鉄筋は、スラブの上側に配筋する×
3スラブ厚が小さくなると,たわみや振動障害を生じやすい。
4床スラブは床の鉛直荷重を梁に伝えるとともに地震時の水平力に架構が一体となって、抵抗できるようにする役割を持っている。
2腰壁や垂れ壁が付いた柱は,地震時にせん断破壊を起こしにくい×腰壁や垂れ壁が付いた柱は、せん断破壊を起こしやすいので、構造スリットなどを設けて分離する。

1鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、構造耐力、耐久性及び耐火性を確保するために必要である。
3鉄筋は、引張力以外に圧縮力に対しても有効に働く〇
1コンクリートの短期の許容圧縮応力度は、長期に対する値の2倍とする。
4コンクリートの設計基準強度が高くなると、鉄筋のコンクリートに対する許容付着応力度は低くなる×コンクリートの設計基準強度と比例して、許容付着応力度も高くなる

#鉄筋コンクリートは
コンクリートと鉄筋とが一体となった構造で,RC造とも呼ばれます。コンクリートは圧縮には強く,引張りには弱い材料ですが,鉄筋は圧縮には弱く,引張りには強いという性質を持っています(図1)。

コンクリートの中に鉄筋を入れ,圧縮にも引張りにも強い部材を作るのがこの構造の特徴です。また鉄筋は火に弱く,さびやすいという欠点がありますが,コンクリートで鉄筋を覆うことにより,鉄筋を火から守り,さびの発生を防いでいます。コストが高く高層マンションなどで利用

鉄骨構造の一般的な特徴 29b5 27a6 23a6

鉄骨構造の一般的な特徴に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1鋼材は強くて粘りがあり変形能力の高い骨組が可能である。
2鋼材は不燃材料であるため骨組は十分な耐火性能を有する×鉄骨は熱により強度が著しく低下するので、燃えないが溶けて一気に崩落する恐れがある。これを防ぐために耐火被覆を施す
3鉄筋コンクリート構造に比べ大スパンの建築物が可能である。
4鉄筋コンクリート構造に比べ工場加工の比率が高く現場作業が少ない。
4鉄筋コンクリ―ト構造に比べ、同じ容積の建築物では、構造体の軽量化が図れる。
2軽量鋼構造の軽量形鋼は、普通の形鋼に比べて部材にねじれや局部座屈が生じやすい。

鉄骨構造の部材に関する記述として最も不適当なものはどれか。29b6

1柱の形式には形鋼などの単一材を用いた柱のほか溶接組立箱形断面柱などの組立柱
2梁の形式には単一材を用いた形鋼梁のほかプレート梁やトラス梁などの組立梁がある。
3筋かいは棒鋼や形鋼を用いるもので主に圧縮力に働く部材である×水平力を負担
4ガセットプレートは節点に集まる部材相互の接合に用いられる鋼板である。

28a6鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1添え板(スプライスプレート)は、梁のウェブの座屈防止のために設ける補強材である×梁のウェブの座屈防止はスチフナー。スプライスプレートはジョイント部高力ボルトの添え板であり座屈防止とは直接関係ない。
2合成梁に用いる頭付きスタッドは、鉄骨梁と鉄筋コンクリート床版が一体となるように設ける部材である。
3ダイアフラムは、柱と梁の接合部に設ける補強材である。
4柱脚の形式には、露出形式、根巻き形式、埋込み形式がある。

25a6図に示す鉄骨造の柱梁接合部のイ~ニの名称として、最も不適当なものはどれか。

イ ダイアフラム=柱と梁の接合部に設ける補強材
ロ フランジプレート
ハ スチフナー×スカラップ。アーク溶接において溶接線が交叉するのを避けるために、片方の部材にもうける切り欠きのこと。スチフナーは梁のウェブの座屈防止
ニ ウェブプレート

鉄骨造、鉄製や鋼製の部材を用いる建築構造 2~3階建てのアパート建築に多い

鉄骨構造の接合 29a6 26a6 24a6 22a6

鉄骨構造の接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1引張材では、ボルト孔などの断面欠損は部材の強さに影響しない×断面欠損は部材強さに大きく影響する。
3普通ボルト接合を用いる場合には、建築物の延べ面積、軒の高さ、張り間について制限がある。
一定規模以下の建築物の構造耐力上主要な部分の接合を普通ボルト接合とする場合には、ボルトが緩まないようにナットを溶接したり二重にするなどの戻り止めの措置を講じる

1高力ボルト接合の形式には、摩擦接合、引張接合、支圧接合などがあり、このうち摩擦接合が多く用いられる。
3高力ボルト接合の摩擦面は、適切な粗さにして一定のすべり係数を確保する。
2高力ボルト接合の摩擦面には、赤さびの発生などによる一定の値以上のすべり係数が必要である。
高力ボルト摩擦接合は、高力ボルトで継手部材を締め付け、部材間に生じる摩擦力によって応力を伝達する接合法である

4合成梁に用いるスタッドボルトは、鉄骨梁と鉄筋コンクリート床版が一体となって働くようにするために設ける。
3応力を伝達させる主な溶接継目の形式は、完全溶込み溶接、部分溶込み溶接、隅肉溶接である。
3完全溶込み溶接は、溶接部の強度が母材と同等になるように全断面を完全に溶け込ませる溶接である。
4溶接と高力ボルトを併用する継手で、溶接を先に行う場合は両方の許容耐力を加算してよい×高力ボルト接合と溶接とを1つの群に併用する場合は、全応力を溶接で負担しなければならない。逆に、高力ボルト接合を溶接より先に施工される場合は、溶接継目と応力を分担させることができる。
2隅肉溶接の有効長さは、隅肉溶接の始端から終端までの長さである×隅肉溶接の有効長さは溶接全長からサイズの2倍を引く。よって、始端と終端は無効とされる。

高力ボルト接合【こうりょくぼるとせつごう】

鉄骨架構工事の際に、柱や梁を溶接ではなくプレートでボルト接合する工法です。高力ボルトとは、高い強度を持ち、高い引張力に耐えることができ、さらにボルトの締付力を均一にできるよう製造されています。現在建設されている建物に使用されているボルトは、ほぼ全てに高力ボルトが用いられています。

引張材とは、引っ張り力しか負担せず、圧縮力を負担しない特殊な「トラス材

通常、トラス材を設定すると、その材の材端条件はピンになります。よって、軸剛性しかなく軸力しか生じ
ません。さらにこのトラス材の詳細設定で「引張材」を設定すると、その材には引っ張り方向の軸力しか
生じなくなります。いわゆる、圧縮を負担しない、ワイヤー部材のような挙動が再現可能です。
圧縮材はこの逆です。圧縮力だけを負担し、引張時の剛性がありません。木構造の接合部等のモデル化に
利用できます。(圧縮材の機能は、Ver.9 から追加されたものです。)

構造用鋼材 日本工業規格(JIS)に規定する 29b11 26a11 22a12 24a11 28a11

日本工業規格(JIS)に規定する構造用鋼材に関する記述として不適当なものはどれか。29b11
SS材は一般構造用圧延鋼材と呼ばれ一般的に使用される鋼材である。
SS ……… 一般構造用圧延鋼材
SSC材は一般構造用軽量形鋼と呼ばれ冷間成形された軽量形鋼である。
SSC---一般構造用軽量形鋼
SN材は建築構造用圧延鋼材と呼ばれ性能によりA種 B種 C種に分類される
SN ……… 建築構造用圧延鋼材
SM ……… 溶接構造用圧延鋼材
SM----建築構造用圧延鋼材×溶接構造用圧延鋼材
STK---一般構造用炭素鋼鋼管
STKR材は一般構造用炭素鋼鋼管と呼ばれ土木茜建築等の構造物に使用される鋼管である×一般構造用角形鋼管。一般構造用炭素鋼鋼管はSTK
STKR ……… 一般構造用炭素鋼鋼管×一般構造用角形鋼管

SS(Steel Structure)=一般構造用圧延鋼材 一般的に使用される鋼材
SSC(Steel Structure Cold Forming)=一般構造用軽量形鋼 冷間成形された軽量形鋼
SN(Steel New structure)=建築構造用圧延鋼材 性能によりA種 B種 C種
SM(Steel Marine)=溶接構造用圧延鋼材
STK(Steel Tube 構造)=一般構造用炭素鋼鋼管 土木茜建築等の構造物に使用
STKR(Steel Tube 構造 Rectangular)=一般構造用角形鋼管

24a11構造用鋼材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1密度は、約7,850kg/m3である。
2融点は、約500 ℃である×鉄の融点は1534℃なので、構造用鋼材はもっと高い
3線膨張係数は、約1.2×10-5(1/℃)である。
4ヤング係数は、約2.05×105 N/mm2である。

28a11鋼の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1鋼は弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。
2鋼の引張強さは250~300 ℃で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。
3鋼は炭素含有量が多くなると、溶接性は向上する×鉄は炭素の含有量が多くなるほど強度は増すが、溶接が困難になる。逆に炭素含有量が少ないほど柔らかくなり、溶接性は向上する。
4鋼は熱処理によって、強度などの機械的性質を変化させることができる。

建築物の構造設計 29b8 28a8 26a8 24a8 22a8

建築物の構造設計における荷重及び外力に関する記述として最も不適当なものはどれか。
風圧力は、速度圧に風力係数を乗じて算定する。
風圧力は地震力と同時に作用するものとして計算する×
風力係数は、建築物の断面及び平面の形状に応じて定められた数値とするか、風洞実験によって定める。

固定荷重は建築物各部自体の体積にその部分の材料の単位体積質量及び重力加速度を乗じて計算する
床の積載荷重の値は、床の構造計算をする場合と大梁の構造計算をする場合で、異なる数値を用いることができる
事務室の積載荷重の値は、一般に大梁、柱又は基礎の構造計算用より、床の構造計算用の方を小さくする×事務室の積載荷重は、床=2900N/㎡。大梁・柱・基礎=1800N/㎡
地震力は建築物の固定荷重又は積載荷重を減ずると小さくなる。
地震層せん断力係数は、上階になるほど小さくなる×上層階ほど値は大きくなる。

積雪荷重は、積雪の単位荷重に屋根の水平投影面積及びその地方の垂直積雪量を乗じて計算する。
3屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合は、その影響を考慮して積雪荷重を計算する。
多雪区域における地震力の算定に用いる荷重は、建築物の固定荷重と積載荷重の和に積雪荷重を加えたものとする

基礎杭 29b7 29a7 28a7 26a7 25a7 24a7 22a7 27a7 23a7

杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
杭基礎は、一般に直接基礎で建物自体の荷重を支えられない場合に用いられる〇
直接基礎とは、構造物の荷重を直接良好な地盤に伝達する形式の基礎

4同一建築物に異種の杭を混用すると、不同沈下による障害が発生しやすい。
3同一建築物に杭基礎と直接基礎など異種の基礎を併用することは、なるべく避ける。
1直接基礎は、基礎スラブの形式によって、フーチング基礎とべた基礎に大別される〇
フーチング基礎=基礎の下部が広がった形状(フーチング)になっていて、その部分で建築の荷重を地盤などに伝える構造の基礎。独立・連続・複合基礎などに分けられる
べた基礎=建物全体の下にコンクリートの版を造って建物を支える基礎。基礎の設置面積が増え地盤荷重の負担が軽減する為、特に地盤が軟らかい土地などで用いる

3直接基礎の底面は,冬季の地下凍結深度より深くする。
4直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れ深さが深くなるほど大きくなる。
4直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れ深さが深くなるほど小さくなる×基礎の鉛直支持力は、根入れの深さが深いほど大きくなる。

1複合フーチング基礎は、隣接する柱間隔が狭い場合などに用いられる。
独立フーチング基礎は、一般に梁で連結しない×独立フーチング基礎でも、建物で複数存在する場合、地中梁で連結する
2水を多く含んだ粘性土地盤では,圧密が生じやすい。
3洪積層より沖積層の方が、建築物の支持地盤として適している×沖積層は河川、水辺の堆積物よりなる地層。洪積層は、低地や浅海底であった場所が隆起して形成された洪積台地。

1杭は支持形式による分類から、支持杭と摩擦杭に分けられる。
支持杭は、主にその杭の先端に接する地盤の抵抗で支える。
摩擦杭は、主に土と杭周面の摩擦力で支える。
摩擦杭は、硬い地層に杭先端を貫入させ、主にその杭の先端抵抗力で建物を支持する×直接支持層に貫入させ先端抵抗力で支持するのは「支持杭」
杭に働く負の摩擦力とは、周囲の地盤が沈下することにより、杭周面に上向きに作用する力をいう×杭に働く負の摩擦力は、杭周面に下向きに作用する

3杭の設計に当たっては、地震時に働く水平力などを考慮する。
3地盤中に埋設された杭には、地震時に曲げモーメントが生じない×埋設杭は地震時には横荷重がかかるので曲げモーメントが生じる

1杭基礎の工法には、打込み杭、埋込み杭、場所打ちコンクリート杭などがある。
3場所打ちコンクリート杭は、地盤を削孔し、その中に鉄筋かごを挿入してコンクリートを打設してつくる。

4鋼管杭は、既製コンクリート杭に比べて破損しにくく、運搬、仮置きに際して、取扱いが容易である。
4既製コンクリート杭は鋼管杭に比べて破損しにくく運搬仮置きに際して取扱いが容易である×
3既製コンクリート杭のセメントミルク工法は、伏流水がある地盤に適している×伏流水がある地盤ではセメントミルクが硬化前に流出する恐れがあるので適さない。伏流水とは河川敷や旧河道の下層にある砂礫層、あるいは化石谷内の砂礫層中を流れている地下水
4鋼杭は、地中での腐食への対処として、鋼材の板厚に腐食代(しろ)を考慮する。

1節付き遠心力高強度プレストレストコンクリート杭(節杭)は杭本体部に外径が軸径よりも大きい節部を多数設けたもので主に摩擦杭として用いられる。
2外殻鋼管付きコンクリート杭はじん性に富み大きな水平力が作用する杭に適している〇じん性とは材料の破壊に対する抵抗性

音 28a3 27a2 24a3 26a3 22a3

音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。28a3 27a2 24a3 26a3 22a3
1残響時間は、室内の仕上げが同じ場合、室の容積が大きいほど長くなる。
室容積が同じ場合、室内の総吸音力が大きくなると、残響時間は長くなる×総吸音力が大きくなると、残響時間は短くなる。
1講演を主とする室の最適残響時間は、音楽ホールに比べて短い。
3講演を主とする室の最適残響時間は、音楽ホールに比べて長い×残響時間が長い場合、音が重なってしまう
2ある音が他の音によって聞こえにくくなる現象を、マスキング効果という。
1遮音による騒音防止の効果を上げるには、壁や窓などの透過損失の値を高めるようにする。
3単層壁の透過損失は、同じ材料の場合、厚さが厚いものほど小さい×音の透過損失が小さいとは、吸収されずにそのまま聞こえる状態に近いこと。厚さが増すほど音が透過しにくい、つまり透過損失が大きくなる。
4人の耳に達する音は、音源から直進する直接音と、天井や壁などではね返される反射音がある。
人の耳で聞きとれる音の周波数は、一般に20~20,000Hzといわれている。
2床衝撃音には、軽量床衝撃音と重量床衝撃音がある。
1音が1点から球面状にひろがる場合、音の強さは音源からの距離の2乗に反比例する。
2音は、伝搬の仕方によって、一般に空気伝搬音と固体伝搬音とに分けられる。
3塀などの障壁の裏側に音が回り込む現象は、周波数の高い音の方が起こりやすい×波長の長い、低い音のほうが障壁の裏側まで回り伝えやすい。
4同じ機械を同じ出力で2台運転したとき、1台を止めると、音の強さのレベルは、約3dB減少する。

4NC曲線は、騒音が人に与える不快感やうるささの程度を、周波数別に許容値で示した曲線である。
2騒音レベルは、一般に普通騒音計のA特性で測定した音圧レベルで表される。
3騒音レベルによる許容値は、一般に図書室より住宅の寝室の方が大きい×騒音等級は、NC値などで表されるが、家庭の寝室で25~30程度、図書室で30程度である。この数字は大きくなるほど騒音が大きくなる。

吸音 29a2

吸音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1合板や石こうボードと剛壁の間に空気層があるとき、主に低音域の音を吸音する。
3有孔板と剛壁の間に空気層があるとき、主に中音域の音を吸音する。
4グラスウールなどの多孔質材料は、主に高音域の音を吸音する。
2コンクリート打放し壁などの剛壁は、主に低音域から中音域の音を吸音する×コンクリートなどの硬い素材は中音域~高音域の音を遮断するのに効果的である。コンクリートは音を吸収せず、反射する

照明 28a2 27a1 24a2 25a3 22a2

照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1照度は、単位面積あたりに入射する光束の量をいい、単位はlx(ルクス)である。
照度は、光源の明るさを表す量である×照度(lx)は照明に照らされる場所や、部屋の明るさを表す。
3点光源による照度は、光源からの距離の2乗に反比例する。
2輝度は、視感度に基づいて測定された単位時間あたりの光のエネルギー量をいい、単位はlm(ルーメン)である×輝度は光源の明るさを表し、単位はcd(カンデラ)ルーメンは光束
4グレアは、高輝度な部分や極端な輝度対比などによって感じるまぶしさである。

1均斉度は、作業面の最低照度の最高照度に対する比である。
2演色性は、物の色の見え方に影響を与える光源の性質をいう。

1人工照明は、自然採光に比べ一定の明るさを保ちやすい。
1直接照明は、間接照明よりも陰影が濃くなる。
2間接照明は、直接照明よりも陰影が濃くなる×直接照明のほうが陰影が濃い。間接照明は光が拡散される。
3タスク・アンビエント照明は、全般照明と局部照明を併せて行う方式である。
2全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明の照度は、局部照明による照度の1/10以上とするのが望ましい。
4人工光源は、色温度が高くなるほど赤みがかった光色となる×青みを帯びて徐々に白くなる。色温度が低くなるほど赤みがかった光色。色温度とは、太陽光や自然光、人工的な照明などの光源が発する光の色を表すための尺度の。単位はケルビン(K)。光源の温度や明るさとは無関係。
2昼光率は、室内のある点での天空光による照度と、屋外の全天空照度との比率である。

全般照明=室内全体あるいは対象物全体を一様な明るさにする照明
局部照明=特定の対象物を最適の方向から照明する方法

○輝度 [cd/㎡:カンデラ/平方メートル]
光源面からのある方向への光度を、その方向への見かけ上の面積で割った値。つまり、同じ光度である場合は、点光源に近いほど輝度が高くなる。またこの輝度が大き過ぎると、不快なまぶしさ=グレアとなる

通風及び換気 29b1 26a1 29b2 25a1 23a1

通風及び換気に関する記述として最も不適当なものはどれか。
室内を風が通り抜けることを通風といいもっぱら夏季の防暑対策として利用される。
空気齢とは、空気が流入口から室内のある点まで到達するのに要する時間のことである。
4室内空気の二酸化炭素の濃度は、室内空気質の汚染を評価するための指標として用いられている。

3換気回数は,部屋の空気が1時間に何回入れ替わるかを表す。
換気回数とは1時間当たりの換気量を室面積で除した値である×換気回数は室の容積で除(÷)した値
室内での二酸化炭素発生量が多いほど必要換気量は多くなる。

2全般換気とは室内全体の空気を外気によって希釈しながら入れ替える換気方式のことである。
3局所換気とは局所的に発生する汚染物質を発生源近くで捕集して排出する換気方式のことである。

1自然換気方式には屋外の風圧力を利用する方法と室内外の温度差を利用する方法又はそれらを組み合わせた方法がある。
1風圧力による自然換気では換気量は開口部面積と風速に比例する。
1室内外の温度差による自然換気では,給気口と排気口の高低差が大きいほど換気量は大きい。

4第2種換気方式は,自然給気と機械排気による換気方式である×第2種換気方式は、機械給気と自然排気による換気方式。自然給気と機械排気による換気方式は第3種換気方式
2第二種機械換気方式は、室内の空気圧が室外より負圧になるので、周辺からの空気の流入を防止することができる×室内の空気圧が室外より負圧になると、周囲から流入がある。第二種機械換気方式は、室内が正圧になる。
4給気系のみに送風機を設けた第2種機械換気方式は室内で発生した汚染物質が他室に漏れてはならない室に適している×室内が正圧になり、外気を常に押し出そうとするため、汚染物質が外部に漏れる

第1種換気方式=給排気ともに機械で行う。コストが高く、地下やコンサートホールなど外気と密閉された空間に効果的
第2種換気方式=機械吸気、自然排気。正圧効果になり、常に室内から室外へ空気を排気する
第3種換気方式=機械排気し、その差圧で室内に設置された自然換気口から室外の空気を取り入れる

"伝熱 冬季暖房時における外壁の室内側表面の結露を防止するための対策 h29a1 24a1 22a1 20-1

伝熱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
2壁体を貫流する熱量は、外気温度と室内温度の差が大きいほど多くなる。
4建物の室内温度は、熱容量の大きい建物ほど外気温の変動に対して緩やかに変化する。
4壁体は、 熱貫流率が大きいものほど断熱性能が低い。

1熱伝導率は、一般に密度が大きい材料ほど大きくなる傾向がある。
1熱伝導抵抗は、材料の厚さが同じ場合、グラスウールの方がコンクリートより大きい。
3壁面の熱伝達率は、壁の表面に当たる風速が大きいほど小さい値となる×壁の熱伝達率は、壁の表面に当たる風速が大きいほど大きい値となる。

冬季暖房時における外壁の室内側表面の結露を防止するための対策として、最も不適当なものはどれか。
3熱橋(ヒートブリッジ)となる部分には断熱材を施す。
1壁体に熱貫流抵抗の小さい材料を用いる×熱貫流抵抗は小さいほど熱が伝わりやすく、結露が発生しやすい
2壁体の熱貫流率を大きくする×熱貫流率は小さい(熱貫流抵抗が大きい)ほど、断熱効果がある。表面結露防止策としては、壁体の熱貫流率を小さくする必要がある。
2室内の水蒸気の発生を抑制する○湿度がさがり結露が発生しにくくなる
3室内側表面に近い空気を流動させる○室内窓と外気との温度差が生じにくくなり、結露防止になる
4室内より絶対湿度の低い外気との換気を行う○室内の湿度が下がり、結露防止になる

26a2結露に関する次の文章中、に当てはまる語句の組合せとして、最も適当なものはどれか
空気の含有水分量(イ)を一定のまま湿り空気の温度を下げると、湿り空気は(ロ)で飽和状態となる。さらに下げると、水分の一部は(ハ)して水滴となる。これを結露という。
1イ=相対湿度  ロ=露点温度  ハ=蒸発
2イ=絶対湿度  ロ=露点温度  ハ=凝縮○
3イ=絶対湿度  ロ=湿球温度  ハ=蒸発
4イ=相対湿度  ロ=湿球温度  ハ=凝縮
空気の含有水分量(絶対湿度)を一定のまま湿り空気の温度を下げると、湿り空気は(露点温度)で飽和状態となる。さらに下げると、水分の一部は(凝縮)して水滴となる。これを結露という。

"防水材料 29b13 27a13 22a14

防水材料に関する記述として最も不適当なものはどれか。
アスファルトプライマーは下地と防水層の接着性を向上させるために用いられる。
アスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透、被覆し、表裏面に鉱物質粉末を付着させたものである
2砂付ストレッチルーフィングは、アスファルト防水に用いられる。
砂付あなあきアスファルトルーフィングは下地と防水層を絶縁するために用いられる。
砂付あなあきアスファルトルーフィングは、防水層と下地との密着工法に用いるルーフィングである×絶縁工法で用いられる。
網状アスファルトルーフィングは、天然又は有機合成繊維で作られた粗布にアスファルトを浸透、付着させたものである

ステンレスシート防水は、ステンレスシート又はチタンシートを用い、防水層を形成するものである。
合成高分子系ルーフィングシートは下地に張り付けてシート防水層を形成するために用いられる。
塗膜防水は、防水剤を混入したモルタルを用い、防水層を形成するものである×塗膜防水はモルタルではなく、液状の樹脂・合成ゴムなどを用いる
防水剤を混入したモルタルは下地に塗布して塗膜防水層を形成するために用いられる×

#ルーフィングシートとは屋根本体の下に敷く防水シートのこと。屋根下葺き材とも呼ぶ

#ストレッチルーフィング
有機合成繊維を主原料とした不織布原反にJIS K 2207に規定する防水工事用アスファルトの3種または、4種を含浸・被覆し、その表裏面に鉱物質粉末を付着させたもの。
機械的性質・科学的性質および耐久性に優れていて、のびが大きく疲労に強いルーフィングです。下地とのなじみがよく、施工性がよいのが特徴です。

#密着工法
防水下地に対して接着剤や液体状の防水材を用いてルーフィングを張り付ける工法の事を密着工法と言います。
下地床面に対して全面に接着材等を塗りその後にシート系ルーフィング材を張り付けて防水下地とルーフィングの間には空気層が出来ない工法となります、防水層の接着強度は高く強風による被害も少ない防水の基本となる工法です。
注意点としては下地と防水材の相性や下地の湿度等に防水層が左右されやすく、下地の条件が絶縁と比べて厳しくなります。事前の下地調整等が必要となります。

#絶縁工法
密着の反対という意味合いを持つ絶縁ですが防水下地と防水層の縁が切れている事を差します。
故に下地と防水層の間には一定の空気層が発生する為に密着と比較しても膨れ難く、下地の動きにも追従出来るという特徴を持ちます。
アスファルト防水の場合、一般的には『穴あきルーフィング』や『ストライプルーフィング』、『スポットルーフィング』等、防水下地と防水層の間に上記の商品を入れる工程が発生します。
工程としてはプライマー塗布→穴あきルーフィング敷き→アスファルトルーフィング流し張り→ストレッチルーフィング流し張り・・・
という感じでプライマー処理した後に絶縁層を入れる特徴が御座います。
使用する場所や施工の地域性、季節、下地等の条件を加味して絶縁か密着となるか決まると考えらえます。

シーリング材 29a14 26a14 24a14

シーリング材とは構造物の防水性や気密性を保持するために、継ぎ目や隙間に充塡する材料
2シリコーン系シーリング材は、表面への塗料の付着性が悪い。
4変成シリコーン系シーリング材は、耐熱性及び耐寒性が良好で、ガラス越しの耐光接着性に優れている×変成シリコーン系シーリング材は、ガラス越し耐光接着性は不向き。よってシリコーン系シーリングを採用する
1ポリサルファイド系シーリング材は、表面の仕上塗材や塗料を変色させることがある。
3ポリウレタン系シーリング材は、施工時の気温や湿度が高いと発泡のおそれがある。
3エマルションタイプアクリル系シーリング材は、0℃以下での施工は避ける。

24a14シーリングに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1モジュラスは、シーリング材表面の細かい亀甲状のひび割れである×ゴム弾性体に、一定のひずみを与えたときの応力
2プライマーは、被着面とシーリング材との接着性を良好にするために、あらかじめ被着面に塗布する材料である
3成分形シーリング材は、あらかじめ施工に供する状態に調製したシーリング材である。
4成分形シーリング材は、施工直前に基剤、硬化剤の2成分を着色剤などとともに練り混ぜて使用するように調製したシーリング材である。

日本工業規格(JIS)に規定するセラミックタイル 29a13 26a13

日本工業規格(JIS)に規定するセラミックタイルに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
素地は、タイルの主体をなす部分をいい、施ゆうタイルの場合、表面に施したうわぐすりを含む×タイルの素地に釉薬部分は含まない。
ユニットタイルは、施工しやすいように多数個のタイルを並べて、シート又はネット状の台紙などを張り付け連結したものをいう。
タイルの吸水率による種類は、Ⅰ類、Ⅱ類、Ⅲ類に区分される。
セラミックタイルは、粘土又はその他の無機質材料を成形し、高温で焼成した、厚さ4mm未満の板状の不燃材料をいう。
裏あしは、セメントモルタルなどとの接着をよくするため、タイルの裏面に付けたリブ又は凹凸のことをいう。

日本工業規格(JIS)に規定する建具の性能試験 28a13 25a13 23a13

日本工業規格(JIS)に規定する建具の性能試験における性能項目に関する記述として、最も不適当なものはどれか。28a13 25a13
断熱性とは、建具表面の結露の発生を防ぐ程度をいう×”建具表面の結露の発生を防ぐ程度”は「防露性」の性能項目である。「断熱性」は”熱の移動を抑える程度”である。
水密性とは、圧力差によって生じる建具室内側への雨水などの侵入を防ぐ程度をいう。
気密性とは、圧力差によって生じる空気のもれを防ぐ程度をいう。
耐風圧性とは、圧力差によって生じる空気のもれを防ぐ程度をいう×強風など内外からの力に対してどの程度耐えられるかを示す性能。
耐震性とは、地震及び震動によって生じる面内変形に追随し得る程度をいう。
強さとは、面内及び面外力に耐える程度をいう。

日本工業規格(JIS)の規定において,性能による種類が「普通」のスライディングサッシ(引違い窓など)の場合,性能項目として定められていないものはどれか。23a13
1水密性
2気密性
3耐風圧性
4断熱性×JISA4706サッシによる種類が「普通」の場合、性能項目に断熱性は定められていない

日照、日射及び日影 28a1 25a2 23a2

日照、日射及び日影に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1可照時間とは、日の出から日没までの時間をいう。
2日照率とは、日照時間の可照時間に対する比を百分率で表したものをいう。
1天空日射量とは、日射が大気中で散乱した後、地表に到達する日射量をいう。
3全天日射量は,水平面における直達日射量と天空日射量の合計である。

4終日日影とは、建物などによって、1日中日影になる部分をいう。
4冬至に終日日影となる部分は,1年を通じて日影となるので永久日影という×永久日影は、1年を通じて日影となる部分で、夏至において終日日影となる部分
冬至の終日日射量は,南向き鉛直面が他のどの向きの鉛直面よりも大きい。
3北緯35度付近における冬至の終日日射量は、南向き鉛直面が他のどの向きの鉛直面よりも小さい×冬至の場合、南面が他のどの方向より終日日射量が多くなる。
4北緯35度付近の夏至における東向き・西向き鉛直面が受ける終日日射量は、南向き鉛直面よりも少ない×夏至であれば、南向きのほうが終日日射量が少なくなる。

29b3 昼光に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1昼光は直射日光と天空光に大別され天空光は太陽からの光が大気中に拡散したものである。
2昼光率は室内のある点での天空光による照度と屋外の全天空照度との比率である。
3室内のある点における昼光率は時刻や天候によって変化する×昼光率は室内外の明るさの比なので、時刻や天候により大きく変化することは無い
4室内の要求される基準昼光率は居間より事務室の方が大きい。

色に関する 29a3 27a3 23a3

色に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
一般に明度、彩度が高いほど派手に感じられる。
同じ色でもその面積が大きいほど、明るさや、あざやかさが増して見える。
色の温度感覚には、暖色や寒色と、それらに属さない中性色がある。
無彩色とは、色味をもたない明度だけをもつ色をいう。
実際の距離よりも遠くに見える色を後退色、近くに見える色を進出色という。
純色とは、各色相の中で最も明度の高い色をいう×純色は各色相のなかで、最も彩度の高い色である。
補色の関係にある色を並べると色相の違いが強調され、より鮮やかに見える。
補色を並べると、同化し、互いにあざやかさが失われて見える×補色は、色相環で正反対に位置する関係の色の組合せ。
色の膨張や収縮の感覚は、一般に明度が高い色ほど膨張して見える〇明度が高いとは、明るい色
色の膨張や収縮の感覚は,一般に明度が低いほど膨張して見える×明るい色は膨張して見える

ボード類 29b14 27a14

27a14ボード類に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
2せっこうボードは防火性に優れている。29b14
1強化せっこうボードは、芯のせっこうに有機質繊維を混入した上で油脂をしみ込ませ、強度を向上させたものである×強化せっこうボードは、石膏ボードの芯材部分に無機繊維材料を混入したもの。
2シージングせっこうボードは、両面のボード用原紙及び芯のせっこうに防水処理を施したもので、普通せっこうボードに比べ吸水時の強度低下、変形が少ない。
4けい酸カルシウム板は軽量で不燃性に優れている。29b14
3けい酸カルシウム板は、石灰質原料、けい酸質原料、繊維等を原料とし、成形後に高温高圧蒸気養生を施したもので、軽量で耐火性、断熱性がよい
4フレキシブル板は、セメント、無機質繊維を主原料とし、成形後に高圧プレスをかけたもので、強度が高く、可とう性がある。

その他

24a13ガラスに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1熱線吸収板ガラスは、冷房負荷を軽減させる効果がある。
2型板ガラスは、光を拡散し、視線を遮る効果がある。
3複層ガラスは、結露防止に効果がある。
4強化ガラスは、破損時の飛散防止効果がある×破損時には粉々になるので飛散防止効果はない

23a12石材名と岩石名の組合せとして,最も不適当なものはどれか。

1稲田石 ------ 花こう岩
2ビアンコ カラーラ ------ 大理石
3大谷石 ------ 凝灰岩
4鉄平石 ------ 砂岩×鉄平石は安山岩である