珍しく夜の12時に眠ると、今度は朝の6時目が覚めた。結局5時間くらいしか眠れてない。

家電量販店は開店時間がほかの小売業に比べて遅いという特徴がある。ヤマダデンキは朝10時開店固定なのだが、それに不満がある

始業が9:45とかになるので、起きる時間と帰宅時間を遅くしなければならない。朝早く目が覚めてもやることがないし、帰宅するときはいつも日が暮れて寒くなってしまう

しかも昼休憩の時間がちょっとおかしくて、12時に設定されてるのだ。始業から2時間で飯休憩に入ることになる。休憩はいるの早すぎる

しかも就業まで残り6時間あるのに、一度も休憩がなくなってしまう。まあ休憩時間は各自自由に取るというものなので、昼の1時30分くらいに休憩に入るようにしてるのだが

ヤマダデンキは販売員だけでなく、必ず商品の運送・運搬を専門の商品管理という部門がある。まあ配送系の肉体労働を主にする部門だが

そこで働いている人員はまあなんとなく販売員とは違う。コミ力は全体的に低くて、雑談が続かなかったり、愛想よく接客トークできなかったりする。まあその分運転技術が高く、体力があるんだが

そこに独り言で会話してくる人がいた。ぶつぶつ独り言言ってるようだが、自分にあれやって、これやってと命令している場合がある。

説明されてもよくわからないと思うが、普通人に話しかける時はその人の方向を向いて声を発する。そうしないと話しかけられても気づかない。誰に言ってんの?

そういうのを全然やらずに、ぶつぶつ言ってると思ったら、どうもそこ通るからどいてとか、それエレベーターに入れといて、とか命令してるのだ。

おかしな人だな思ったが、ガテンにもそういう人いたなと思い出した。ガテン系はいじわるではないが、やたら強面の変人が多いのだ。見るだけで明らかにほかの業種とは異なる雰囲気を持っており、喫煙率も高い。体重も明らかに大きい。そして昔ながらの職人ほど下ネタが好きだ。彼らは本当に強靭で、労働基準法を一切無視して無茶苦茶な時間働いていた

反対に家電販売員はほっそりして人当たりのよい人間が多い。職場に女性のパートや社員も多く、既婚者も多いような気がする。だが運転が苦手だったり、脚立に上るのを怖がる人が多い

早朝仕事場につくと、使えるボールペンが見つからない。使ってないカッターとハサミは豊富にあるんだが、ボールペンがインク切れが、ペン先を出すスイッチがバキバキに壊れているものしかない

ヤマダ電機はケチなので、ボールペンの備品を購入してないようだ。なので誰が持ってきたかわからない、多種多様なボールペンが指してある。

ボールペンのノック部分だけぶっ壊れてるのも使ってる人の性格が偲ばれる。接客で大忙しで、焦ってペン先を出そうとして、力を入れすぎてスイッチをぶっ壊してる

普通ボールペンってインクが切れたり壊れたりする前に、落としてなくしてしまうものなのだ。インク切れとか割れてるとかは珍しい光景に思える

次に特筆すべきことだが、転売ヤーと初めて電話応対したのだ。電話応対は二か月だが、初めての経験になる。

最初電子レンジを購入相談したい、一見社会人風の成人男性の声で言ってきた。日立の電子レンジの型番を言い、在庫を問い合わせてきた。

それをメモして、白物につなぐと応対した。しかし白物が手一杯だったので、「折り返しでいいですか?」と尋ねた

ここで態度が豹変した。「お前折り返しじゃねえよ。調べるっていっただろ。とっとと調べろ」と命令してきた。最初電話してきたのは丁寧語だったが、ため口に変わっている。明らかに相手を威圧して、恫喝するイントネーションだった。

型番から店舗に在庫があるかPOSと呼ばれるシステムで調べないといけないので、電話は保留中にしていた。調べているうちにいつの間にかその転売屋は電話を切っていた。

そのあとその電子レンジは展示品しかなくて、多分転売屋だから気を付けてと社員に忠告された。なぜかその電子レンジの在庫確認をして、途中で切られた段階で、社員は転売屋と見抜いたようだった

はっきり言って相手の態度は恐ろしかった。女性の店員だったらひときわ恐怖を感じただろう。男性の店員なら、その厚かましさに怒鳴り返してもおかしくない。

その転売屋は家電販売員が下出にしか出れないことを熟知している。まあどこの家電屋に電話しても、優しい声で丁寧な対応が返ってくるものだ。だから横柄な態度をとっても問題ないことを知ってる

だがなんとなく想像ができる。その転売屋焦っていらだっているからそんな横柄な態度をとるのだ。電子レンジなんか苦労して仕入れて転売しても大した額にならない。苦労には全然見合わないのは想像に難しくない

途中で電話を切ったのも、小心なところがうかがえる。こっちは名前と電話番号(固定電話のMNP表示)を控えているので、来店拒否することも可能なのだ。それを恐れたのかもしれない。

転売屋が家電量販店に横柄な態度をとってもいいことは何もない。今は転売屋の風当りが強く、来店拒否されるリスクがある。それを忘れてるとなると、その転売屋は相当焦ってる。ふと思ったんだが、その人物は警察が注目すべき人物かもしれない

そのあとはいつも通り店内をぶらぶら歩いて業務が終了した。牧草地に、ついばむ草がない家畜になった気分だった

いよいよ明日がヤマダデンキの勤務最後の日になる。不思議と何も感傷が沸かない。それがありがたいと思った。昔スーパーやコンビニを辞めたとき、こんな糞店舗つぶれろとしか思わなかった。いま何とも思ってない。

多分この店の売り場にあった、忌むべき感情が消えてくれた思った。それなら苦痛なくいつでもここで働いていた思い出を取り出せる。空調機がなる広々とした明るい店内に、働き者の社員たちが、親子連れや年配の客たちと談笑している姿を想像できる。願わくばいつまでも仕事に追われてほしいと思った。がらんとした寂しい店内を想像したくない

家に帰るとすぐに明日の準備を始めた。仕事から帰った後すぐに顔合わせのために新しい事務所に行かないといけない。持っていくものは資格一式と、自前の作業服、雇用保険関係の書類も見せる必要があるかもしれない。印鑑はいるだろうか?

ヤマダデンキに返却するものも用意しておく必要がある。保険証。入館証とそれを入れていたプラスチックケース。ネームプレート。なんか接客の心得が書かれたバッジ(親切バッチとかいう名前らしい。グーグルの画像検索に出てこないから写真撮っとくわ)。返却チェックリストというプリント一枚。

ヤマダのベストは洗って後日店舗に返却に行かないといけない。めんどくさいし、客としてわたしに行かないといけないのは気を遣うんだよな。これ石鹸水につけてごしごし洗ってるんだが、埃みたいな白い汚れが落ちないのが、すげえ心残りなんだよな。

なんで自分が着る服っていつもこんな汚れるんだろ。社員にお前ちゃんと洗ってないだろって怒られる。ちゃんと洗ってるんだが、汚れが落ちてないとなると、すんません自分が悪いです、めちゃくちゃ洗いますって謝らないといけない。

ネットでぼんやりと、ダメ人間の話題を見てると、ダメ人間の日記を見守るスレpart149ができていた。糞過疎ってて、常時たまご祭り状態じゃねーか。お前らたまごいなかったら、dat落ちしてるぞ・・・たまご崇めなきゃいけなくなるんだぞわかってるのか・・・