2023年8月19日 よく晴れた暑い夏の日

今日は7時始業で、休日なので早朝バスは期待できないので、すべて徒歩で職場まで歩く。早朝だから気温が低いが、炎天下で1時間以上歩くのはリスクがある

ウォーキングは健康的に思えるが、仕事ではあまり役に立たない。背の高さや上腕の力が必要で、足の速さは不要。結局自分にはやせるだけしか効果がない

今日は突然運転を任された。ペーパードライバーだし、ハイエース運転したことがないので、手に汗握った。親父はのんきに飛ばせとか、道覚えてねーのかよと野次を入れられる。

自分が何度も通った道を覚えてない非はあるが、親父は相変わらずで、事前に道覚えておけとか一言もアドバイスがなかった。運転中も厄介な人物で、イラついた教官みたいな感じだった。本当に困ったのはどこを曲がるかとか突然いうのだ。

高速の運転中でどこの出口を出ればいいのか突然言われるのは危険。スピード出すぎてるし、ラジオの音で左とか右とか聞きづらいのだ。で減速したりすると、お前なんで人の話聞いてねーんだよ、とまた怒られる

カーナビは親父も使い方がわからないし、iphoneseの小さい画面ではgoogleマップのカーナビはきわめて見づらい。高速の運転中にハンドル横のスマホに目を落とすのは、毎回冷や汗をかいた

今日は間違いなく一番しんどい日になる。運転の半分は俺がやって、三階建て用の脚立を持ち込まないとならない。これ初めて見たんだがすげえ高さがあって重さも相当ある。倒すと大惨事になるので、誰かが支えないとならない。

構造も複雑でロープを引っ張ると脚立が上空に展開されていくんだが、どういう構造なのかよくわからない。ピッケル型のロック金具が脚立の途中にもうけられており、それががっちり食い込んで固定される。見るからに複雑な構造でどこかに絡まったり、金具がおろせない様なトラブルが予想される

朝の搬入からめちゃくちゃきつくて、エアコン三セットを車内に積んだ。そのあと三回梯子を車の天井に乗せた。それだけでぞっとするような疲労を感じる。麦茶をいくら飲んでも疲労が回復しない

一件目はトレーラーハウスを小さな事務所に改造した建物のエアコン取付だった。今日の作業では一番簡単で、一階作業でエアコンも標準的な8畳用だった。親父になんで俺の作業見てねーと、いつになったら覚えるんだよとののしられながら作業を済ませた。いや今までも一段暑い。今日はまだ午前中なのに、もう常に冷たい水分を取ってないと倒れそうだった

二件目は一軒家で、記念すべき初事故となる。一軒家の狭い側面の通路に、40kgの室外機を置かないとならない。既存の室外機も、新設の室外機も重すぎて持てない。40kgがまるで運ぶことができない。

持ち上げようとなんども挑戦したが熱射の中で作業したら、今まで感じたことがないほど疲労感じて、力が入らなくなった。疲れすぎて持ち上げようという気がわかない。少し休んでも疲労が回復しない

この物件は明らかに厄介な取付作業だった。

  1. 設置場所の庭通路がとにかく狭い。足つきの室外機を置いたら10cm位しか余裕がない
  2. 隣の敷地を隔てる石壁がギザギザしたタイプで、少しでもこすったら室外機に傷がつく
  3. 通路前に石でできた障害物があり、これより高く持ち上げないと搬入できない
  4. 40㎏の大型の室外機の設置
  5. アシスタントの自分が、腕力と知識とも素人同然
  6. 配管が設置場所に狭い場所にたたんであり、室外機の下敷きになってしまう

持ち上げようと二人で頑張ったが、室外機正面を少しこすってしまい、塗装が剥げてしまった。客はペンキ塗り直してくれればよいと言ってたが、のちの話で弁償になったそうだ

これ終わったときにどうも自分のせいで室外機をこすった、という報告がされていた。ぶっちゃけ自分はいつどの段階でこすったか、どの辺をこすったかもわかってなかった。自分が知ってもどうしようもないことだからだ。

でそれが所長を激怒させて、言い訳すんなと怒鳴られた。なんで自分が担当する工事について把握しねーんだと言われた。

自分が責任がないとは言わないが、責任は正社員の親父と8:2ぐらいだと分析した。親父に8割の責任がある。自分にはどうにもできなかったが、親父は頭使えばこんな事故が起きなかった

親父はクーラー設置のベテランなので、上記の6つの懸念をすぐに見破れたはずなのだ。だから作業前にここにこう置きたい、この障害物を交わして持ち上げる。作業手袋をちゃんとしろ。作業中は全力で休めないから水分を補給しておけ、とアドバイスできたのだ。それをちゃんと言って、事前に準備しておけば間違いなく事故は防げたと確信している

おれは慌てて親父を手伝ったので、室外機の搬入がそれほど難しいとその時気が付いてなかった。親父が汗だらだらでいまにも熱中症で倒れそうなので、急いで力を貸した。その結果持ち上げ方が不安定で室外機を壁にこすってしまったようだ

正直重大な懸念になった。親父はベテランで、自分は素人なので、いうことハイハイ聞いてればいいと思ってた。だが親父の言うとおりにしてたら所長に大目玉を食らったので、親父の命令は突っぱねる必要性が出てきた。

親父のいうことは間違ってるとか、無能な素人の自分が面と向かってやりあわないとならない。はっきり言って普通は絶対にやるべきでない

二件目が終わって三件目の物件は明らかに難所だった。二人では絶対に無理。三回の壁側面に室外機の配管をつけないとならないが、三階建ての脚立を置くスペースがないのだ。足場を組むしかないと、結論になっていた。

しかも立地が悪いだけでなく、この建物新築で、ちょっと梯子を壁にこすっただけでクレームが飛ぶ。とてもできるような作業ではなかった

実際に三階建ての脚立を狭い庭に展開してみたが、予想以上に厄介な代物だった。重くてでかいうえにどういう状態になってるのかわからない。予想通り親父が脚立が収縮できない、と騒いでいた。その間脚立をずっと支えていたが、狭いうえに重いという恐ろしい重労働だった。

今日も休み時間がなくて、飯はセブンイレブンののり弁当を買った。レンジで温めて食ったが、狭い車内の熱射のなかで食うのは苦行だった。暑すぎてのどを通らない。狭くておかずをこぼすまいと必死。たった700ckalなんとか食ったが、胃のもたれと疲労感が耐えられなかった

休み時間がないのはきつすぎると感じた。とにかく一刻も早く涼しい場所に倒れたいと思った。15分横になればかなり回復できる。しかし客のいる民家の前なので、座る場所すら一切ない

親父には休むなと食うなとか相変わらず叱られて、イライラが募る。

結局のところ三件目は脚立が立てられないと結論が出て、親父があちこちに同じ内容の電話をしていた。何件電話しなければならないんだと思った

三件目の後は藤沢の高級マンションのエアコン修理だった。水が漏れるというもの。これも2時間以上頑張ったが直すことができない。ポンプダウンを正常に行うことができず、メーカーの修理担当を派遣してみてもらうしかないという話になった。

親父はものすごい汗だらだらで水分補給をしてなかった。作業後本気で熱中症になるぐらい疲労していて、明らかに心配になるレベルだった。レモン味のエナジードリンクをがぶ飲みしていたが、汗をかきすぎて寒いと言いながら車内で着替えていた。

その後は資材置き場に帰って取り外したエアコンをリサイクルに出して、新規のエアコンを車内に積んだ。運転は自分だったが、涼しくなって車内で座っていられてたので、かなり体力は回復していた

しかしここで親父がトラブルを起こす。三階建ての梯子を車から降ろさなければならない。二人でおろすはずが途中で紐が車体と絡まったらしい。

おれは後ろ向きに受け取って移動させる手はずだったので、親父に何が起きたのかわからない。持ってろといわれるが、なぜ持ってなければいけないのか、いつまでどう支えていればいいのかわからない

その親父のスマホがなったが、なんと親父は梯子は後回しにして電話に出てしまった。俺一人でどうなってるのかわからない三段梯子を持っていなければならない状態になった。

見かねた資材置き場のスタッフが助けてくれたが、おれが三段梯子を道路側に倒してしまったら大惨事になった。交通量の多い道路で、間違いなく通行した車両に接触する

なんとなく自分の思い違いを正さねばならないと思った。自分がバリバリ働いて親父の作業をスムーズにする。なんて幻想は抱かない。

親父の作業が早く終われば、結局次々仕事や応援を押し付けられるので、結局絶対に帰れないのだ。これは親父がオーバーワークしているのがいけないと分析した

俺には10畳用の40kgの室外機を持ち上げるのは無理だということだ。ダンベルやバーベルで個人的にトレーニングすればいけるかもしれないが、そこまでする理由が見つからない。チビでガリには無理だってこれ

給料も安いし、面接のときも40kgの室外機を持ってほしいなんて一言も言われてない。せいぜい20kgの灯油タンクを運ぶだけだったし、俺はちゃんと運んで見せた。俺の力に文句あるなら、ガテンや運送業の人間を採用すればいい。そんなに安くねーと思うが

帰りは自分が1時間運転して駐車までしたが。自分には気が気でなく、初めての車種、ペーパードライバーで、よく事故なく帰れたものだと自画自賛したい位だった。しかし間違いなく社員は誰も評価してくれないし、室外機こすった件でリストラ候補に入ったはずだ

結局終業後に局長にめちゃくちゃ叱られて、家に着くころには夜10時だった。バスはなく、また一時間以上歩き。朝6時発。夜10時帰宅。休み時間なし。相当頑健な人間じゃないと勤まんねえって

本当に疲れ切っていて、冷蔵庫にあった。麦茶と牛乳と野菜ジュースをひたすら飲んだ。とりあえずこの辺を取っておけば栄養が足りないことはないはずだ。いままで感じたことがないくらい、疲労感がエグイ。風呂入ったのに体が重くてしょうがない