勤務7日目。相変わらず職員の名前すら覚えてない。かなり危機感があるので、ピット内作業といわれる危険作業の補助監視員に手を挙げた

何をやるのかよくわかってなかったが、荷物運びの要員が必要らしいので、荷物運びならやるっすよと自分から率先した

多分この判断は正解で、中央管理室にいてもやることがないので、必死に仕事しているふりするはめになったろう

ピット内作業では有害な煤と酸素欠乏、熱中症のリスクがあるため、厳格な安全手順が要求される。防塵の全身スーツをまとい、フィルター付きのマスクとゴーグルをつける。さらに外に救助要員の監視員を立たせる決まりになっている。別に熱中症なんて大したことないように思えるが、ピット内で意識を失った場合致命的な状況に陥る

私は外で突っ立てる役なのでやることはない。がピット内の狭所では足場を組む作業をやっているため、外から鉄のポールや、鉄の足場を運んで渡す作業がある

私はただちょっとちからを貸すだけだが、この手の危険場所の作業において、資材を手渡してくれるだけでも大幅に楽になる。体力の消耗がちょっと減るだけでも、疲労感は全然違うのだ。正直就任から7日たって設備なんて何にもわかっちゃいない。雑用をこなして、役立たずだと思われないように務めねばならない

だらだら時間が経過して思ったが、この仕事ホワイトだな。どの底辺職場も、一度にすげえ数運ばされるのだ。ちょっとずつ資材を運ぼうとするとお前何楽してんだよ、とか何ちんたらやってんだよ、とか超怒られる。

一度に沢山はこんだら危ない、逆に力がいる、なんて通用しない。とにかく一度に持てるだけ持たないと無茶苦茶怒られる。だから腕がめちゃくちゃ痛いし、あちこち傷だらけになる。一方このボイラー設備周辺作業では、そういう一度に運ぶ自体厳禁。配管にぶつけたり、作業員が怪我する恐れがある不安全行動なので、やっちゃいけないのだ。

ピット内に足場を組み立てる作業は予定通り終わったらしい。後日この内部を清掃して足場を解体する予定が組まれている。今のところ自分は現場作業員を目指しているので、いずれピット内で足場を組み立てることになるかもしれない。見ているだけで足場くむのとって超大変で、人手も段取りもいる。こんなのできるようになるんだろうか

 

ごみ焼却施設の設備管理の仕事は今のところホワイトだ。別に仕事が楽でやることがない、というわけでもなさそうだが、そんなにめちゃくちゃタイトなスケジュールでもないようだ。

ごみ焼却施設なんて汚くて重労働のイメージがありそうだが、設備管理なので別にゴミを運ぶわけではない。それに派遣先のプラント管理企業が非常に労災や安全にうるさい。客が市役所や大手企業になるのでそういったイメージに厳しいのかもしれない。おかげで労働時間やきつすぎる仕事には自制を求められる。おかげで6時30分に起きて、7時前には家に帰れるし、社会保障完備で交通費もでる

これで年収300万ぐらい。5chとかだと給料が安すぎて転職を勧められるだろうが、俺が務めた仕事の中ではめちゃくちゃホワイトだ。前職は残業代も交通費もでないし、パワハラも酷かったので、すごいなまともな仕事に思える。つうかネットだと年収700万のリモートワーカーとかごろごろいて、そんな高給な仕事があること自体想像もできない

おまけに派遣元の派遣会社もホワイトだ。派遣会社がホワイトなんて聞いたことがないと思うが、自分の雇用契約書をみたら退職金あり、無期雇用と書いてある。面接の時はさっぱり知らなかったが、無期雇用の派遣だったらしい。無期雇用と言われてもピンとこないと思うが、特定派遣と似たようなものだと思われる

加えて給料の支払いが前払い制だ。普通給料は15日じめの月末払いとかだ。だから務めた日給は来月支払われる。前払い制の場合、その月働いた日給はその月の月末にもう支払ってくれる。まだ給与の計算とか終わってないと思うが、支払われる予定の給料ということで、給与計算前に月収振り込まれる

つまり給与の支払いが普通の企業より早い。お金は先に支払ってくれた方が有利なので、多少派遣で働く側にメリットがある

まあ年収300万なので世間では大したことないと思うが、俺はもうこれ以上の待遇は望めないだろう。なんとかこの会社にしがみついていきたい所存である

 

設備管理の仕事には初めてつくんだが、ネットの情報と現実はやはり違う。職場は男ばかりだが、年齢層が若いのだ。ほとんど20~30代で、高卒の10代すらいる。所長も40ぐらいで、ビルメンはおっさんばかり、という常識とはかけ離れている

どうしてこんなに若い人材が集まったかと考えてみたが、大手企業の正社員雇用だからだろう。給料はそんなによくないとは思うが、労働環境もよく安定した雇用が見込めるので、かなり魅力があるんだろう

以前相鉄企業に面接に行ったとき、横浜のオフィスに面接にきていた若い就活生が沢山いた。ビルメンは手堅い業種だと知れ渡り、安定志向の若者も来るようになったんだろうな

ただ不可解なところもある。結構よい仕事だと思うが、なぜか人手不足に陥っているのだ。この環境なら非正規や定年退職者がたくさん集まると思うが、なぜか人手が足りない。私も入所をしぶられた経緯があるので、人をえり好みして、新卒しかほしくないのかもしれない。この話は職員の話をチラ聞きしたもので、退職者が何名かでて人手が足りなくなったが、いずれも定年退職や転勤などが理由で、職場に不満があるようではないようだ。

 

一方仕事の悩みが今のところ一つだけある。仕事場の同僚職員の名前の難易度が高いのだ。名前って鈴木とか渡辺といったありふれた名前は、意外に覚えやすい

一方下北とか澤元とかちょっとマイナーな名前は覚えにくくなる。さらに苗字が岡で始まるものが三名、同じ苗字が二組四名。一件ありふれた苗字だが、読めない漢字のものが数名。

顔も結構覚えづらい。黒ぶちの厚い眼鏡をかけているものが四名。オタクっぽい眼鏡で、これをつけられると顔のイメージが同じになって見分けがつきづらい

よくよく見ると既視感のある顔のものもいる。空調設備の派遣やってた時、虐めてきたヤンキーにそっくりな奴がいる。性格も顔の雰囲気もそっくりで、多分似たような生まれ、似たような育ちをした別人なんだろう。

しかも私の親父になんか似ている奴もいる。私の父はもう70だが、現役で働いていた時は多分こんな感じだったんだろうな思う

しかしいまのところパワハラも受けていないし、敵になりそうな人物も見当たらない。私は今まで毎回虐められてきたので、敵としか思えない人はどんな職場にもいたものだ