投資の話題だが2022年の米国利上げ開始期のダウ低迷期を思い出していた。よくある景気減退期で、2021年から2022年のおよそ一年くらいダウが下がり続けた。結果的にSP500が10%、NASDAQ100に至っては30%暴落した

当時の事を覚えている奴は全然おらず、いまだに語っている有名投資家なんて皆無だろう。人間は現在とこれからの事にしか興味がない

私は素人ゆえ無知で大した知識もないが、たしかあの当時米国株終了論や円高高騰論など色々なバルーンが上がった。ネットでも堀江というテクニカル投資家、youtubeではNobu塾という暴落後絶好の買い場到来論を唱えるyoutuberもいた。がいずれも全く信用できないと結論に達した。厄介なことはあの手の世を友とする小賢しい連中は、いくらでも論難できるので、間違っていることは追及できない

確か有名な投資家たちは、2023年半ばまで米国株は低迷し、それが底打ちでダウは反転するという見方が多勢だった。だが結果は2022年11月がそう悲観の底打ちで、それからずっとダウは上がり続けた。つまり有名な投資家たちの予想はことごとく全員外れたのだ

今に至ってそれを持ち出して、有名な投資家たちなんて全員あてにならない、なんて蒸し返しているのは私ぐらいのものだろう。投資なんてわからない私が、当時の株価予想に対してぐちぐちいってるのは不思議なものだ

あの時なぜ投資家たちの予想が外れたのか?というのは私にとっては興味深いテーマである。やつらはインチキばかりで全然当てにならない、と思うのは安直だろう。奴らは客観的に見て最高の頭脳をもつエリートに間違いない

その理由は私はこう考えている。株価のチャートというのは、そういう予想や分析を織り込んで変化してしまうからだ。あの時ことごとく暴落後2023年半ば底打ち論を唱えたたため、それを織り込んでチャートが変化してしまった

織り込んだ結果どのように変化したか?ということも実は重要な着眼点で、おそらく底打ちが前倒しに変化した。これからダウがあがる、というバルーンがいくつも上がったので、不景気にも関わらずダウ買いが先行したのだ

まあ投資家たちなんてみんな賢い分析と予想をするが、それを織り込んで株価のチャートはその斜め上を行くので、結局予想できないということだ

これはAI予想に対しても当てはまると思う。すごい当たるAI分析が出現したら、みんなそれを使ってチャートに織り込まれてしまうので、結局当たらない。複雑すぎる事柄なので、AIにも今後も対応できないだろう