自分を虐めてくれたヤンキー兄さんがひっそりと辞めていった。詳細は知らないし憶測になるが、7月に復水ポンプと呼ばれるタンクが破裂して、炉が一週間ほど動かなくなるという緊急事態が起きた
その原因だが設備班が運転前の点検で、バルブの開閉の組み合わせを間違えたらしい。とんでもない人災だし、自分がもしもその作業をやっていたら、間違いなく即首が飛んでいたところだ。設備の仕事は単純だが覚える事が多く、一カ月に一回の作業を覚えてやらないとならない。だからこういうミスが起るのは仕方ないとは思っていた。一か月前にやったバルブの開閉の組み合わせなんてすべて覚えてられるわけねえ
そのヤンキー兄さんがどうかかわったかは不明だが、その時点検シートをろくに見ないで了承してしまったららしい。さらにまずかったのは本人が知らぬ存ぜぬでつきとおそうとしたらしい。ちゃんと自分が班長で責任もって点検シートにサインしたんだから、責任があるに決まってるだろ。非常識にも程があるが、普段人を虐め慣れているが、窮地に陥った経験が少なく、正常な判断が出来なかったのかもしれない
まだその時施設からの退所は決まっておらず、班長からの降格だけだった。ヤンキー兄さんは別の派遣先から送られてきている派遣で、正社員ばかりの施設内で班長に昇りつめて、ほかの正社員を顎で使える立場だったが台無しになった
どうも直前にパワハラが二件(私が一件と同じ派遣の派遣社員の一件)クレーム入れられており、人災を起こしたことで班長からの降格が決まったようだ。ひっそりと辞めることがわかったのは最近だった。8月の出勤表の四週目がすべて欠席指定になっていた。有休をすべて消化して退所するつもりなのかもしれない。
自分がどこまで話したかも全然覚えてないが、私がそのヤンキーがパワハラでクレーム入れるいきさつも難しかった。年を取るほど虐め方も巧妙になるからだ
簡潔に説明すると自分は要領が悪すぎて、よく人にきつく叱責される。ただヤンキー兄さんは決定的なことを言ってしまった。「おまえなんだその態度。ひっぱたくぞ」と「そんな態度ならもう俺はおまえに仕事教えねーぞ」と言ったのだ。タイミングも巧妙で、夜勤のとき二人きりになる時しか言ってこなかった。いじめっ子なのでパワハラを警戒していたんだろう。
その辺のいきさつを派遣元の営業に言ったところ、私の態度に問題はなく、ヤンキーの方がやりすぎていると判断され、派遣先の所長にパワハラで正式に通達された。一応派遣元はパワハラとして処理するという流れになり、対応策として班替えを提案された。その時は私は知らなかったが、私の仕事ぶりが酷すぎて異動になっただけだったが
ただヤンキーはその時のパワハラを結局認めなかった。自分はそんなことを言ってない。あいつ(私)の態度に問題があったから注意しただけだ。と強弁したそうだ。正直なところとんでもない人でなしだと思った。ヤンキーは見た目も中身も酷いやつが多い
これで一件落着に見えるが、私はそうでもない。結果的に監視班の方を能力不足で首になっており、整備班に異動になったのだ。整備班のほうでも別のおっさんに酷い叱責で口論になっており、それが原因で派遣を首になりそうになった。これが最近首になりそうだと悩んでいた件だ
自分はめちゃくちゃ上下関係に従うほうだが、もっと日本式の上下関係を厳しく戒めないとならない。私は使えない派遣というカスみたいな存在なのだ。カスみたいな扱いに慣れないとならない