労働審判が二回目の今日で終了した。示談金の額は150万の請求で、相手方の派遣会社側が最後まで難色を示していたが、給料の5か月の支払いで折れた。
日本の労働法によると解雇に至る正当な証拠が必要で、懲戒に当たる事例がないと解雇はほとんど認められない。私は物覚えも悪いしミスばっかだったが、事故や労災には至らなかった。しかも派遣先の班に異動され、一か月半程度しかまだ経過してなかった。仕事について根気よく指導し、学習の経過を見るべきだった
一方私は物覚えは悪いが、努力はしており、危険できついピット内作業なんかに参加していたのだ。現場所長が書いた陳述書に私には仕事一切任せられない、と書いていたが明確な虚言で、派遣先にも参加した業務の証拠が残っている
もしも私が正社員であれば絶対に解雇できなかった。解雇して逆に訴えられ敗北するリスクのほうがはるかに高い。しかし私は派遣だったし、働きぶりが微妙だと簡単に首を切られてしまう。
この不当解雇の労働審判において、非があるとすれば派遣先だった。私は事故、労災なしで、面倒で危険な作業も任されていたので、契約続ければよかったのだ。慢性的に人手不足でもあったし
ただ現場は従業員が事故や労災を起こすと大問題になるので、過剰に反応せざるを得ないところがある。正直私がうつ病を患っていることが判明していたら、もっとはやく切られていただろう。精神障碍があることは申告しなくてもいいし、そのことを理由に解雇してはいけないが、企業は精神は雇いたくないという現実がある
でそのあと派遣元からも仕事を紹介できるあてがないとして、解雇に至った(雇用期間の定めのない派遣社員だった)。これが労働ダイヤルに相談したところ、不当解雇に当たるとアドバイスされ、私は労働審判を起こすことに決めた
派遣会社側は解雇に至るろくな証拠がなく、派遣先の証拠集めをぎりぎりまで行っていた。私に対して仕事ができない、不安全行為が多いという証言を集めた。が記録と証拠は一切なかった
私は最初給料の六か月分の180万を請求して、裁判官側もそれが妥当だとは判断していた。だが派遣会社側の懐事情が厳しいのか、3か月しか出せないと譲らなかった。裁判官もこのままでは公訴に至り、もっと大きなバックぺいを支払わないければならない、とやんわり諭していた。裁判になったら、派遣会社側は派遣先に証人を依頼しないとならない。ろくな証拠も記憶もないのに、派遣先現場の正社員を証人として召喚できる見込みは薄い(冷静に考えて派遣会社のもめごとに、派遣先の糞忙しい正社員様が助力してくれる可能性は皆無
そののち自分が譲渡して、給料の5か月分で150万で妥協した。もともと私の月収は30万もなく、ひと月24万程度だった。なので厳密に計算すると6か月分150万になるはずだったが、誰かが計算を間違えたのかもしれない。
派遣会社側も100万までしか出せないと強気なので、私側も出せないなら本当に裁判で訴えるぞと示唆した。そののち派遣会社側も150万円でようやく承諾した。正直私は事前に示談金をいくらにすべきかとわかってなかった。これはまずいと思い、事前にネットで調べたうえ弁護士にも確認しておいた。半年分が妥当だと回答されていたので、その通りに強気に通した。
調べてなかったら、示談金を100万まで負けてしまっていたかもしれない。180万上限受け取れなかったのは残念だが、譲歩したことで、後述の派遣会社側の営業に借りはきっちり返した。そう思って悔しいとは考えないようにする
今回の労働審判において、公言しないようにと裁判所の命令なので、これ以上具体的をことを書くつもりはない
解雇した派遣会社を恨んでいるかと言われればそうでもない。もともとあの派遣会社は仕事を探している私を無期雇用の派遣として厚遇してくれたのだ。どちらかというと私はそんな相手に恩をあだで返したことになる。だが私を恨むんじゃなくて、私を切った派遣先を恨むんだな。あの現場が私を切らなきゃこんな大金払わなくて済んだのだ。それに一応示談金は一か月分譲歩した
労働審判は終わったが、仕事は結局辞める羽目になりキャリアは絶たれた。私はこのホームページ立ち上げて以来、ニート引きこもりから脱して(12年間のニート引きこもりを続けた過去がある)社会復帰することを目標に頑張ってきたが、かなうことなくその辺の奮闘記もそろそろ終わりのようだ
まあニート引きこもりの社会復帰なんていまさらどうでもよかろう。そんな余裕のあるご時世ではなくなったし、今時ニートとか氷河期に誰も期待しちゃいまい。そもそもこの国の社会が正義を目指し、悪に背かねばならないのに、そうなっていないのが悪いのだ