労働審判を実際にやってみて、予想通り行かないことも多々あった。まず弁護士にやる気がなかった。多忙なのか法テラスを利用したのがまずかったのか、ろくに連絡が帰ってこない。
そもそも弁護士が多忙だと察して、月に一回15分の打合せ、月に二回2分程度の電話にとどめいた。だが電話しても事務員に必ず居留守使われる上に、伝言を頼んでも連絡が返ってこない。おかげでちゃんと連絡が伝わったのか、余計に電話しなければならなくなった。ぶっちゃけこっちは解雇された直後、裁判所に行くなんて初めてなので、気が気でなかった。
しかし初老の弁護士は見飽きたような案件で、お前何カリカリしてんの?みたいな態度だった。裁判所であれこれ答弁するのも初めてで、どのような受け答えをすればいいのか見当もつかなかった。ろくなアドバイスもないし、法テラスにクレーム入れようかと思ったぐらいだ
労働審判はもともと労働者有利で、大体示談金をとれることがほとんど。だが実際に相手方の陳述書を見てみて、臆病風に吹かれた。まさか現場の所長がわざわざ陳実書を書いて派遣会社側に立つとは思わなかったからだ。
まあこの陳述書も派遣の営業が書いたものを、よしみで所長がサインしただけだろう。内容も明確に嘘や誹謗中傷としか思えないものばかりで、偽証罪になりかねないものだった(労働審判に偽証罪はないので、酷いこと言いたい放題なのが普通らしい
実際に労働審判をやってみると、わからないことだらけな上に不安でいっぱいだった。弁護士や派遣会社に対しての不信感は増大したが、わからないなりにネットの質問サイトで聞いていたのはよかった。
正直地方裁判所まで電車に乗っていると、鬱が明確に悪化してやばかった。スーツきて電車に乗っていると、不安や後悔がわいてきて、押しつぶされそうだった。労働審判が二回で終わってくれたのは本当に良かった
苦労は多かったが、よかった点を上げると、示談金はちゃんともらえたのと、弁護士費用自体も少額で済んだ。法テラスについては知らなかったが、着手金13万+報酬金15万の28万円。かつ2年分割払いになった。労働審判の弁護士費用としては、これでも相当安い部類に入る
ことが終わって家に帰ってみると、ようやく緊張感がなくなってくれた。なんかお祝いしたい気分だったが、めんどくさいので飯食ってねた。本当に祝い事にはまるで縁がないのが自分らしい
今後職業訓練校の入校試験対策をしないとならない。面接がとにかく頭を悩ませている。志望動機とか普通そんなに難しいものじゃないんだが、厄介な点がある。目的の職業訓練校が、入校してもほとんど目的の職業に就けないのだ。なのでその学校を目指す事態、就職する意思がないとみなされかねない
抽象的に説明したが、もともと障碍者向けの事務コースなんて、倍率が高すぎて内定できるもんじゃない。だから入校性は集まらないし、希望した職種には就けませんよ、と事前に説明される。その癖あの学校自体が存続しているのは、行政の障碍者雇用対策の過ちみたいなもんだ