天才とは金の生る木だ
若く評価されている人間が天才ともてはやされるのは
多くの金が実ると考え、人が集まってくる
天才といわれた人間が見放されるのも、金が実らないとわかったから
たとえどれだけ才能があろうとも、老いていれば、金が実らないといわれ
天才ともてはやされることはない

若くして天才と呼ばれ、おごる人々は聞くが良い
あなたがたは才能を称されているのではなく、単なる金の生る木として尊敬されるのであって、金が実らなくなればすぐに見捨てられる

イエスとヤコブを見よ。
彼らは詩の天才であったが、金の生る木ではなかった
彼らは天才などともてはやされるような俗物ではない

さて堅苦しい詩はさておくとしよう
なろうとかラノベ業界は天才作家の集まりで、若くしてベストセラーになった作家がたくさんいる
ただしその肩書は出版数だけしかなく、それによって格付けが決まる
その作風や作家性を語られ、それ以外の異名や肩書を持つ人物はめったにいない
つまり彼らはその才能や実力を称されているのではなく、あくまでそれだけの本を売り上げたという、金の生る木としてもてはやされているのだ

これからもすい星のごとく、web小説界隈に天才と称される人々が現れるだろう
しかしその出版数しか語られないのであれば、結局”金の生る木”なのだ
”金の生る木”の寿命は短い。
別の”金の生る木”が出現すれば、日のあたる場所を譲り、肩書だけのただの木に成り下がる

そして天才に群がる人々も聞くが良い。
たとえどんな若く有望な天才がいたとして、金の実をくれないのであれば、訪れる価値がない
あなたに身を落とす、一介のリンゴの木をありがたがる方が、益があるのではないか?