h27a1温度及び圧力について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. セルシウス(摂氏)温度は、標準大気圧の下で、水の氷点を0℃、沸点を100℃と定め、この間を100等分したものを1℃としたものである。
  2. セルシウス(摂氏)温度t[℃]と絶対温度T[K]との間にはT=t+273の関係がある。
  3. 760mmの高さの水銀柱がその底面に及ぼす圧力を標準大気圧といい、1013hPaに相当する。
  4. 圧力計に表れる圧力を絶対圧力といい、その値に大気圧を加えたものをゲージ圧力という。
  5. 蒸気の重要な諸性質を表示した蒸気表中の圧力は、一般に絶対圧力で示される。
④圧力計に表れる圧力は絶対圧力→「ゲージ圧力」。ゲージ圧力+大気圧=絶対圧力

h27a2 ボイラーの燃焼室、伝熱面及び燃焼装置について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 燃焼室は、燃料を燃焼し熱を発生する部分で、火炉ともいわれる。
  2. 燃焼装置は、燃料の種類によって異なり、液体燃料、気体燃料及び微粉炭にはバーナが、一般固体燃料には火格子などが用いられる。
  3. 燃焼室は、供給された燃料を速やかに着火、燃焼させ、発生する可燃ガスと空気との混合接触を良好にして完全燃焼を行わせる部分である。
  4. 燃焼室は、加圧燃焼方式の場合は開放構造になっている。
  5. 高温ガス通路に配置され、主として高温ガスとの接触によって受けた熱を水や蒸気に伝える伝熱面は、接触伝熱面といわれる。

④燃焼室は、加圧燃焼方式(火炉)の場合は気密構造

h27a3 ボイラーの給水系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. ディフューザポンプは、羽根車の周辺に案内羽根のある遠心ポンプで、高圧のボイラーには多段ディフューザポンプが用いられる。
  2. 渦巻ポンプは、羽根車の周辺に案内羽根のない遠心ポンプで、一般に低圧のボイラーに用いられる。
  3. インゼクタは、蒸気の噴射力を利用して給水するものである。
  4. 給水逆止め弁には、アングル弁又は玉形弁が用いられる。
  5. 給水内管は、一般に長い鋼管に多数の穴を設けたもので、胴又は蒸気ドラム内の安全低水面よりやや下方に取り付ける。

④給水逆止め弁にはリフト式スイング式がある。給水弁の種類は、アングル弁又は玉形弁がある

h27a4 水管ボイラーについて、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 自然循環式水管ボイラーは、高圧になるほど蒸気と水との密度差が大きくなり、ボイラー水の循環力が強くなる。
  2. 強制循環式水管ボイラーでは、ボイラー水の循環系路中に設けたポンプによって、強制的にボイラー水の循環を行わせる。
  3. 二胴形水管ボイラーは、炉壁内面に水管を配した水冷壁と、上下ドラムを連絡する水管群を組み合わせた形式のものが一般的である。
  4. 高圧大容量の水管ボイラーには、炉壁全面が水冷壁で、蒸発部の接触伝熱面がわずかしかない放射形ボイラーが多く用いられる。
  5. 貫流ボイラーは、管系だけで構成され、蒸気ドラム及び水ドラムを要しないので、高圧ボイラーに適している。

①自然循環式水管ボイラーは、高圧になるほど蒸気と水との密度差が小さくなり、ボイラー水の循環力が弱くなる。

h27a5 温水ボイラーの温度制御に用いるオンオフ式温度調節器(電気式)について誤っているものは次のうちどれか。

  1. 温度調節器は、調節器本体、感温体及びこれらを連結する導管で構成される。
  2. 感温体内の液体には、一般にトルエン、エーテル、アルコールなどが用いられる。
  3. 感温体は、ボイラー本体に直接取り付けるか、又は保護管を用いて取り付ける。
  4. 保護管を用いて感温体を取り付ける場合は、保護管内にシリコングリスを挿入してはならない。
  5. 温度調節器は、一般に調節温度の設定及び動作すき間の設定を行う。

④伝熱効果を上げるため、保護管内にシリコングリスを挿入する

h27a6 次の文中の( )内に入れるA及びBの語句の組合せとして、正しいものは~のうちどれか。

「炉筒煙管ボイラーの管ステーは、(A)よりも肉厚の鋼管を(B)に溶接によって取り付けるか、又はその鋼管の両端にねじを切り、これを(B)に設けたねじ穴にねじ込んで取り付ける。」

  1. A        B
  2. 煙管      管板
  3. 煙管      胴板
  4. 管板      煙管
  5. 胴板      煙管
  6. 胴板      管板

①炉筒煙管ボイラーの管ステーは、煙管よりも肉厚の鋼管を管板に溶接によって取り付けるか、又はその鋼管の両端にねじを切り、これを管板に設けたねじ穴にねじ込んで取り付ける。

h27a7ボイラーの送気系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 主蒸気弁に用いられる仕切弁は、蒸気の流れが弁体内部でS字形になるため、抵抗が大きい。
  2. 減圧弁は、発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気圧力の差が大きいとき又は使用箇所での蒸気圧力を一定に保つときに設けられる。
  3. 気水分離器は、蒸気と水滴を分離するため、胴又はドラム内に設けられる。
  4. 蒸気トラップは、蒸気の使用設備内にたまったドレンを自動的に排出する装置である。
  5. 長い主蒸気管の配置に当たっては、温度の変化による伸縮を自由にするため、湾曲形、ベローズ形、すべり形などの伸縮継手を設ける。

①主蒸気弁に用いられる仕切弁は、蒸気の流れが弁体内部で直線状になるため、抵抗が小さい

h27a8 ボイラーに使用する計測器について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. ブルドン管圧力計は、ブルドン管に蒸気が直接入らないように、水を入れたサイホン管などを用いて胴又は蒸気ドラムに取り付ける。
  2. 面積式流量計は、流体が流れている管の中に絞りを挿入すると、入口と出口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生じることを利用している。
  3. 容積式流量計は、だ円形のケーシングの中でだ円形歯車を2個組み合わせ、これを流体の流れによって回転させると、流量が、歯車の回転数に比例することを利用している。
  4. 二色水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水部は緑色に見える。
  5. U字管式通風計は、計測する場所の空気又はガスの圧力と大気圧との差圧を水柱で示す。

②差圧式流量計の説明。面積式流量計は垂直に置かれたテーパ管内のフロートが流量の変化に応じて上下に移動し、テーパ管とフロート間の環状面積が流量に比例することを利用している

h27a9 ボイラーの自動制御について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. シーケンス制御は、あらかじめ定められた順序に従って、制御の各段階を順次進めていく制御である。
  2. オンオフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、燃焼、燃焼停止のいずれかの状態をとる。
  3. ハイ・ロー・オフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、高燃焼、低燃焼、燃焼停止のいずれかの状態をとる。
  4. 比例動作による制御は、偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように動作し制御を行う。
  5. 積分動作による制御は、偏差の時間的積分に比例して操作量を増減するように動作し制御を行う。

④比例動作は、偏差の大きさに比例して操作量を加減するように動作する制御

h27a10 暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーにハートフォード式連結法により返り管を取り付ける目的は、次のうちどれか。

  1. 蒸気圧力の異常な昇圧を防止する。
  2. 熱伝達率を向上させる。
  3. 不純物のボイラーへの混入を防止する。
  4. 低水位事故を防止する。
  5. 燃焼効率を向上させる。

④返り管を取り付ける目的は、低水位事故を防止するため

h27a11 ボイラーの蒸気圧力上昇時の取扱いについて、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 点火後は、ボイラー本体に大きな温度差を生じさせないように、かつ、局部的な過熱を生じさせないように時間をかけ、徐々にたき上げる。
  2. ボイラーをたき始めると、ボイラー本体の膨張により水位が下降するので、給水を行い常用水位にする。
  3. 蒸気が発生し始め、白色の蒸気の放出を確認してから、空気抜き弁を閉じる。
  4. 圧力計の指針の動きを注視し、圧力の上昇度合いに応じて燃焼を加減する。
  5. 圧力計の指針の動きが円滑でなく機能に疑いがあるときは、圧力が加わっているときでも、圧力計の下部コックを閉め、予備の圧力計と取り替える。

②ボイラーをたき始めると、ボイラー水の膨張により水位が上昇するので、吹出しを行い常用水位にする。

h27a12 ボイラー水位が安全低水面以下に異常低下する原因となる事項として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 給水内管の穴が閉そくしている。
  2. 不純物により水面計が閉そくしている。
  3. 吹出し装置の閉止が不完全である。
  4. 蒸気を大量に消費した。
  5. 給水温度が低下した。

⑤給水温度の過昇は、ボイラー水位が安全低水面以下に異常低下する原因となる

h27a13ボイラーの水面測定装置の取扱いについて、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 運転開始時の水面計の機能試験は、点火前に残圧がない場合は、たき始めて蒸気圧力が上がり始めたときに行う。
  2. 水面計のコックを開くときは、ハンドルを管軸に対し直角方向にする。
  3. 水柱管の連絡管の途中にある止め弁は、開閉を誤認しないように全開してハンドルを取り外しておく。
  4. 水柱管の水側連絡管は、水柱管に向かって下がり勾配となる配管にする。
  5. 水側連絡管のスラッジを排出するため、水柱管下部の吹出し管により毎日1回吹出しを行う。

④水柱管の水側連絡管は、水柱管に向かって上がり勾配となる配管にする

h27a14 ボイラーの運転を終了するときの一般的な操作順序として、適切なものは~のうちどれか。ただし、AからEはそれぞれ次の操作を表す。

  1. 給水を行い、圧力を下げた後、給水弁を閉じ、給水ポンプを止める。
  2. 蒸気弁を閉じ、ドレン弁を開く。
  3. 空気を送入し、炉内及び煙道の換気を行う。
  4. 燃料の供給を停止する。
  5. ダンパを閉じる。
  1. A→B→C→D→E
  2. B→C→A→E→D
  3. C→D→E→A→B
  4. D→A→B→C→E
  5. D→C→A→B→E

⑤燃料停止→換気→給水→蒸気弁閉鎖→ダンパ閉鎖

h27a15 ボイラーのばね安全弁及び逃がし弁の調整及び試験について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 安全弁の調整ボルトを定められた位置に設定した後、ボイラーの圧力をゆっくり上昇させて安全弁を作動させ、吹出し圧力及び吹止まり圧力を確認する。
  2. 安全弁が設定圧力になっても作動しない場合は、直ちにボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げ、調整ボルトを締めて再度試験する。
  3. ボイラー本体に安全弁が2個ある場合は、1個を最高使用圧力以下で先に作動するように調整し、他を最高使用圧力の3%増以下で作動するように調整する。
  4. エコノマイザの逃がし弁(安全弁)は、ボイラー本体の安全弁より高い圧力に調整する。
  5. 最高使用圧力の異なるボイラーが連絡している場合、各ボイラーの安全弁は、最高使用圧力の最も低いボイラーを基準に調整する。

②安全弁が設定圧力になっても作動しない場合は、直ちにボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げ、調整ボルトを緩めて再度試験する。

h27a16 ボイラーの休止中の保存法について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. ボイラーの燃焼側及び煙道は、すすや灰を完全に除去して、防錆油又は防錆剤などを塗布する。
  2. 乾燥保存法は、休止期間が3か月程度以内の比較的短期間休止する場合に採用される。
  3. 乾燥保存法では、ボイラー水を全部排出して内外面を清掃した後、少量の燃料を燃焼させ完全に乾燥させる。
  4. 満水保存法は、凍結のおそれがある場合には採用できない。
  5. 満水保存法では、月に1~2回、保存水の薬剤の濃度などを測定し、所定の値を保つよう管理する。

②乾燥保存法は休止期間が長期の場合や凍結の恐れがある場合に採用される保存方法。三ヶ月以内の短期間の場合、満水保存法

h27a17 ボイラーにキャリオーバが発生した場合の処置として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 燃焼量を下げる。
  2. 主蒸気弁を急開して蒸気圧力を下げる。
  3. ボイラー水位が高いときは、一部を吹出しする。
  4. ボイラー水の水質試験を行う。
  5. ボイラー水が過度に濃縮されたときは、吹出し量を増す。

②主蒸気弁を徐々に開けて蒸気圧力を下げる。急開するなど突然の動作は危険

h27a18 ボイラーの内面腐食について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 給水中に含まれる溶存気体のO2­­­­­やCO2は、鋼材の腐食の原因となる。
  2. 腐食は、一般に電気化学的作用により生じる。
  3. アルカリ腐食は、高温のボイラー水中で濃縮した水酸化ナトリウムと鋼材が反応して生じる。
  4. ボイラー水の酸消費量を調整することによって、腐食を抑制する。
  5. ボイラー水のpHを酸性に調整することによって、腐食を抑制する。

⑤ボイラー水のpH(pH11.0~11.8)をアルカリ性に調整することによって、腐食を抑制する。

h27a19 ボイラーの燃焼安全装置の燃料油用遮断弁(電磁弁)の遮断機講の故障の原因となる事項として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. バイメタルが損傷している。
  2. 電磁コイルが焼損している。
  3. 電磁コイルの絶縁が低下している。
  4. 弁座が変形したり損傷している。
  5. 弁棒が曲がったり折損している。

①バイメタルは、電磁弁には使用されない。バイメタルは熱膨張率がことなる2枚の金属板を貼り合わせたもので、温度計などに利用される

h27a20 ボイラー清缶剤の使用目的として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. ボイラー内で軟化により生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止する。
  2. ボイラーの伝熱面へのすすの付着を防止する。
  3. 低圧ボイラーで、ボイラー水中のシリカを可溶性の化合物に変える。
  4. ボイラー水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変える。
  5. 酸消費量を適度に保つことによって腐食を抑制する。

②ボイラー清缶剤は、ボイラー水に直接添加する薬品。すすの付着と清缶剤は無関係

h27a21 燃料の分析及び性質について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 組成を示すときに、通常、液体燃料及び固体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられる。
  2. 液体燃料に小火炎を近づけたとき瞬間的に光を放って燃え始める最低の温度を引火点という。
  3. 液体燃料及び固体燃料の発熱量の単位は、通常、MJ/kgで表す。
  4. 低発熱量は、高発熱量から水蒸気の潜熱を差し引いた発熱量で、真発熱量ともいう。
  5. 高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる炭素の割合によって決まる。

⑤高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水素及び水分の割合によって決まる。

h27a22 ボイラー用固体燃料と比較したボイラー用気体燃料の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 成分中の炭素に対する水素の比率が高い。
  2. 発生する熱量が同じ場合、CO­2の発生量が多い。
  3. 燃料中の硫黄分や灰分が少なく、公害防止上有利で、伝熱面、火炉壁を汚染することがほとんどない。
  4. 燃料費は割高である。
  5. 漏えいすると、可燃性混合気を作りやすく爆発の危険がある。

②発生する熱量が同じ場合、CO-2の発生量は少ない。

h27a23 ボイラーにおける石炭燃焼と比較した重油燃焼の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 少ない過剰空気で、完全燃焼させることができる。
  2. ボイラーの負荷変動に対して、応答性が優れている。
  3. 燃焼温度が高いため、ボイラーの局部過熱及び炉壁の損傷を起こしやすい。
  4. 油の漏れ込み、点火操作などに注意しないと炉内ガス爆発を起こすおそれがある。
  5. すす及びダストの発生が多い。

⑤石炭に比べ、重油の燃焼は、すす及びダストの発生が少ない。

h27a24 ボイラーの圧力噴霧式バーナの噴射油量を調節する方法として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. バーナの数を加減する。
  2. バーナのノズルチップを取り替える。
  3. 燃料油の加熱温度を加減する。
  4. 戻り油式圧力噴霧バーナを用いる。
  5. プランジャ式圧力噴霧バーナを用いる。

③燃料油の加熱温度を加減することは、噴射油量を調節とは無関係

h27a25 重油に含まれる成分などによる障害について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 残留炭素分が多いほど、ばいじん量は増加する。
  2. 水分が多いと、いきづき燃焼を起こす。
  3. スラッジは、ポンプ、流量計、バーナチップなどを摩耗させる。
  4. 灰分は、ボイラーの伝熱面に付着し伝熱を阻害する。
  5. 硫黄分は、ボイラーの伝熱面に高温腐食を起こす。

⑤硫黄分は、ボイラーの低温伝熱面に低温腐食を起こす。高温腐食は、重油に含まれるバナジウムの高温部の腐食をさす

h27a26ボイラーにおける燃料の燃焼について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 理論空気量をAO、実際空気量をA、空気比をmとすると、A=mAOという関係が成り立つ。
  2. 実際空気量は、一般の燃焼では理論空気量より大きい。
  3. 燃焼温度は、燃料の種類、燃焼用空気の温度、燃焼効率、空気比などの条件によって変わる。
  4. 排ガス熱による熱損失を小さくするには、空気比を大きくして完全燃焼させる。
  5. 一定量の燃料を完全燃焼させるときに、着火性が良く燃焼速度が速いと狭い燃焼室で足りる。

④排ガス熱による熱損失を小さくするには、空気比を小さくして完全燃焼させる。

h27a27 ボイラーにおける気体燃料の燃焼方式について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 拡散燃焼方式は、安定な火炎を作りやすいが、逆火の危険性が大きい。
  2. 拡散燃焼方式は、火炎の広がり、長さなどの火炎の調節が容易である
  3. 拡散燃焼方式は、ほとんどのボイラー用ガスバーナに採用されている。
  4. 予混合燃焼方式は、ボイラー用パイロットバーナに採用されることがある。
  5. 予混合燃焼方式は、気体燃料に特有な燃焼方式である。

①拡散燃焼方式は、逆火の危険性はない。逆火の危険性は、予混合燃焼方式

h27a28 ボイラーにおける石炭燃料の流動層燃焼方式の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 低質な燃料でも使用できる。
  2. 層内に石灰石を送入することにより、炉内脱硫ができる。
  3. 層内での伝熱性能が良いので、ボイラーの伝熱面積を小さくできる。
  4. 層内温度は、1500℃前後である。
  5. 微粉炭バーナ燃焼方式に比べ、石炭粒径が大きく、粉砕動力が軽減される。

④層内温度は、700℃~900℃前後である。

h27a29 ボイラーの燃料の燃焼により発生する大気汚染物質について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. SOxは、NOxとともに酸性雨の原因になる。
  2. 排ガス中のNOxは、大部分がNOである。
  3. 燃焼により発生するNOxには、サーマルNOxとフューエルNOxがある。
  4. サーマルNOxは、燃料中の窒素化合物から酸化によって生じる。
  5. すすは、燃料の燃焼により分解した炭素が遊離炭素として残存したものである。

④サーマル(熱)NOxは、燃焼に使用された空気中の窒素が高温度条件下で酸素と反応して生成する。フューエル(燃料)NOxは、燃料中の窒素化合物から酸化によって生じる。

h27a30 次の文中の( )内に入れるAからCまでの語句の組合せとして、正しいものは~のうちどれか。

「(A)燃焼における(B)は、噴射された燃料の周辺に供給され、初期燃焼を安定させる。また(C)は、旋回又は交差流によって燃料と空気の混合を良好に保ち、燃焼を完結させる。」

  1. A      B      C
  2. 油・ガスだき  一次空気  二次空気
  3. 油・ガスだき  二次空気  一次空気
  4. 火格子    一次空気  二次空気
  5. 火格子    二次空気  一次空気
  6. 流動層    二次空気  一次空気

①油・ガスだき燃焼における一次空」は、噴射された燃料の周辺に供給され、初期燃焼を安定させる。また二次空気は、旋回又は交差流によって燃料と空気の混合を良好に保ち、燃焼を完結させる。

h27a31ボイラー(移動式ボイラー、屋外式ボイラー及び小型ボイラーを除く。)を設置するボイラー室について、法令上、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 伝熱面積が5㎡の蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。
  2. ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物までの距離は、原則として1.2m以上としなければならない。
  3. ボイラー室には、必要がある場合のほか、引火しやすい物を持ち込ませてはならない。
  4. ボイラー室には、ボイラー検査証及びボイラー設置者の氏名を提示しなければならない。
  5. ボイラー室に重油タンクを設置する場合は、ボイラーの外側から原則として2m以上離しておかなければならない。

④ボイラー室には、ボイラー検査証及びボイラー取扱作業主任者の資格・氏名を見やすい箇所に提示すること

h27a32 ボイラー(小型ボイラーを除く。)の附属品の管理のため行わなければならない事項として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 圧力計の目もりには、ボイラーの常用圧力を示す位置に見やすい表示をすること。
  2. 蒸気ボイラーの常用水位は、ガラス水面計又はこれに接近した位置に、現在水位と比較することができるように表示すること。
  3. 圧力計は、使用中その機能を害するような振動を受けることがないようにし、かつ、その内部が凍結し、又は80℃以上の温度にならない措置を講ずること。
  4. 燃焼ガスに触れる給水管、吹出管及び水面測定装置の連絡管は、耐熱材料で防護すること。
  5. 逃がし管は、凍結しないように保温その他の措置を講ずること。

①圧力計の目もりには、ボイラーの最高使用圧力を示す位置に、見やすい表示をすること。

h27a33 ボイラーの伝熱面積の算定方法として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 水管ボイラーで耐火れんがにおおわれた水管の面積は、伝熱面積に算入しない。
  2. 水管ボイラーのドラムの面積は、伝熱面積に算入しない。
  3. 煙管ボイラーの煙管の伝熱面積は、煙管の内径側で算定する。
  4. 貫流ボイラーの過熱管の面積は、伝熱面積に算入しない。
  5. 立てボイラー(横管式)の横管の伝熱面積は、横管の外径側で算定する。

①水管ボイラーの耐火れんがでおおわれた水管の面積は、伝熱面積に算入する

h27a34 次の文中の( )内に入れるA及びBの数字の組合せとして、法令上、正しいものは~のうちどれか。

「鋳鉄製温水ボイラー(小型ボイラーを除く。)で圧力が(A)MPaを超えるものには、温水温度が(B)℃を超えないように温水温度自動制御装置を設けなければならない。」

  1. A      B
  2. 0.1    100
  3. 0.1    120
  4. 0.3    100
  5. 0.3    120
  6. 0.5    100

④「鋳鉄製温水ボイラー(小型ボイラーを除く。)で圧力が0.3MPaを超えるものには、温水温度が120℃を超えないように温水温度自動制御装置を設けなければならない。

h27a35 次の文中の( )内に入れるAの数字及びBの語句の組合せとして、法令上、正しいものは~のうちどれか。

「水の温度が(A)℃を超える鋼製温水ボイラー(小型ボイラーを除く。)には、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる(B)を備えなければならない。」

  1. A      B
  2. 100    安全弁
  3. 120    逃がし管
  4. 120    安全弁
  5. 130    逃がし管
  6. 130    減圧弁

③水の温度が120℃を超える鋼製温水ボイラー(小型ボイラーを除く。)には、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。

h27a36 ボイラー(小型ボイラーを除く。)に関する次の文中の  B  内に入れるA及びBの語句の組合せとして、法令上、正しいものは~のうちどれか。

「所轄労働基準監督署長は、(A)に合格したボイラー又は当該検査の必要がないと認めたボイラーについて、ボイラー検査証を交付する。ボイラー検査証の有効期間は、(B)に合格したボイラーについて更新される。」

  1. A         B
  2. 落成検査    使用検査
  3. 落成検査    性能検査
  4. 構造検査    使用検査
  5. 構造検査    性能検査
  6. 使用検査    性能検査

②所轄労働基準監督署長は、落成検査に合格したボイラー又は当該検査の必要がないと認めたボイラーについて、ボイラー検査証を交付する。ボイラー検査証の有効期間は、性能検査に合格したボイラーについて更新される。

h27a37 ボイラー取扱いの作業について、法令上、ボイラー取扱作業主任者として二級ボイラー技士を選任できるボイラーは、次のうちどれか。ただし、他にボイラーはないものとする。

  1. 伝熱面積が100㎡の貫流ボイラー
  2. 伝熱面積が30㎡の鋳鉄製蒸気ボイラー
  3. 伝熱面積が40㎡の炉筒煙管ボイラー
  4. 伝熱面積が30㎡の煙管ボイラー
  5. 伝熱面積が100㎡の鋳鉄製温水ボイラー
二級ボイラー技士を取扱作業主任者の選任できるのは、伝熱面積が25㎡未満のボイラーに限る
①伝熱面積が100㎡の貫流ボイラー=伝熱面積が10分の1と計算するため、10㎡とみなされる(100㎡/10=10㎡)。伝熱面積が25m2未満○

h27a38 ボイラー(小型ボイラーを除く。)の定期自主検査における項目と点検事項との組合せとして、法令上、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 項目           点検事項
  2. ストレーナ……………つまり又は損傷の有無
  3. 水処理装置……………機能の異常の有無
  4. 燃料しゃ断装置………機能の異常の有無
  5. 煙道………………………損傷の有無及び保温の状態
  6. 給水装置………………損傷の有無及び作動の状態

④煙道→漏れその他の損傷の有無および通風圧の異常の有無

h27a39 給水が水道その他圧力を有する水源から供給される場合に、法令上、給水管を返り管に取り付けなければならないボイラー(小型ボイラーを除く。)は、次のうちどれか。

  1. 多管式立て煙管ボイラー
  2. 鋳鉄製ボイラー
  3. 炉筒煙管ボイラー
  4. 水管ボイラー
  5. 貫流ボイラー

②鋳鉄製ボイラーには、低水位事故を防止するため、給水管を返り管に取り付けなければならない

h27a40 ボイラー(小型ボイラーを除く。)について、掃除、修繕等のためボイラー(燃焼室を含む。)又は煙道の内部に入るとき行わなければならない措置として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。

  1. ボイラー又は煙道を冷却すること。
  2. ボイラー又は煙道の内部の換気を行うこと。
  3. ボイラー又は煙道の内部で使用する移動電灯は、ガードを有するものを使用させること。
  4. ボイラー又は煙道の内部で使用する移動電線は、ビニルコード又はこれと同等以上の絶縁効力及び強度を有するものを使用させること。
  5. 使用中の他のボイラーとの管連絡を確実に遮断すること。

④ボイラーの内部で使用する移動電線は、キャブタイヤケーブル又はこれと同等以上の絶縁効力及び強度を有するものを使用させること。