AIが普及すると淘汰される職業が懸念に上がっている。私はいま設備管理の仕事をしていて、面接のときにもAIで自動化されて仕事は減っていくと説明されたことがある
設備の仕事って監視業務は暇で、AIに自動化しやすい仕事だと思う。中央監視室と呼ばれる部屋にこもって、各種設備のメーターなどの数値がパソコンに送られるので、それをにらめっこする業務がある。夜通し人間を配置して監視し続けないとならない
まあこれは特にAIに代替できるような仕事だろう。数値をみて通常の値と大きくかけ離れているか判断し、AIが決められた通りの手順を行う。ブザーを鳴らして、どんな理由で懸念があるのかモニターに表示する。それだけAIがやってくれれば徹夜する監視員の数は減らせる
またごみ処理施設ではクレーンの操作もある。これはゴミを燃焼しやすいように攪拌する操作だが、車の運転よりは単純なので、AIの自動化もできるはず
だが現実はお国柄的に設備管理の監視業務はAIによる自動化ができない。設備管理で目視が必要なメーターや計器類はネットワークにつながっていない。なので現場まで設備が数値を目視しに行く必要がある
また設備のこまごまとした資料や計器類はデジタル化されていないという課題がある。別に数値をデジタルかするだけならパソコンでexcelに数値を打ち込んで、現場の写真なり取ればよい。
だが現実はこれが許されない。設備はクライアントの所有物で、クライアントは自社物件のデータの流出を極端に懸念する。よく言うコンプライアンスというやつで、いかなる数値も外部に流出してほしくないので、一切デジタルデータを作らせない。デジタルデータがなければインターネットを介して流出することもないだろう
この場合デジタルデータがないので、AIも仕事ができない。AIはデジタル化されてない手書きの文章は読むのが苦手なので、AIのよる業務の自動化ができないという事になる
また設備の仕事は有資格者を現場に配置するという法律があるため、結局のところに人間を配置しなければならず、AIによる完全な自動かは今のところ不可能だ
話を戻すと事務員や窓口業務のような仕事はAIに代替されやすい仕事だとは言われている。だがさっきの設備の仕事と同じで、事務員は手書きの書類を扱うことが多く、これはAIには代替しづらいと思う。ようは手書きの書類をデジタル化すればいいが、我が国はIT後進国なので、いかんせん紙の書類を要求される事が多い
そして事務員も窓口業務も接客の仕事があり、こういうのもAIには代替しづらいと思われる。そもそもセルフレジですらあまり普及しておらず。この国の国民がITが苦手すぎて、人間が必要とされる場合がまだまだ多いのだ。結論として巷で言われてるような事務の仕事ってAI化はなかなか進まない気がする
逆にAI化しやすい仕事を上げろと言われれば、ITだと思う。元々AIの本職はプログラマーで、質問してもプログラムが一番即答率は高い。以前AIに質問してもろくな答えが返ってこないと書いたが、人生相談や経済評論は専門外なので答えられないだけだ
AIは凄腕の理系のプログラマーなので、文系大学卒や事務員上がりの若い女のプログラマーは、競争するとなると仕事を奪われる懸念がある。
私はAIに奪われる仕事の筆頭としてITを上げたが、転職サイトでは逆に奪われない仕事の筆頭として紹介されていた。だがプログラムはやはり一番AIの得意な仕事だと思う。パソコンとネットワークだけで仕事が完結するので、AIが特に仕事をしやすい環境なのだ
もう一つITエンジニアがAIに仕事を奪われる懸念が私にはある。日本のITって待遇が良すぎるのだ。給料もずば抜けて高いし、ワークシェアリングも進んでいる。最高に楽なリモートワークもあり、学生がなりたい職業の筆頭だろう。最近の調査では中学生が最もなりたい職業としてプログラマを上げた事例すらある。中学生ですらIT産業がホワイトだと感づいているらしい
その辺の優遇っぷりがバブルで、はじけて一斉に失業するようなやばさを感じる。私自身はIT産業はむしろ崩壊するのが当然の報いのように思っている
ITは人手不足で引く手あまたと言われていたが、現実は実務経験ありか若者しか採用されない。人手不足を謳っておきながら、書類選考で中年を徹底的に落として、若い奴しか面接に進ませていないはずだ。それがいかに罪深いことかITに群がるホワイトワーカー共にはわかってないらしい。お前たちは人手が必要などとうそぶき、集まってきた求職者たちの騙し、秤にかけて門前払いしてきた。
人間は神のまえにみな平等なのだから、人間が人間を秤り、優劣を評するなどおこがましい行いである。身を潔白に保つのであれば慎まなければならなかった
まあ日本のIT産業って調子に乗ってるだけで、海外企業に比べて大幅に遅れているので、淘汰駆逐はされる危険性はとりわけ高いと思う。AIにいたっては活用するほうでなく、海外のAI企業に淘汰される側だろう。今日も日本のIT企業は沢山の求職者を書類選考で落としているはずだし、海外企業に駆逐されるのはむしろ因果応報で、誰にも惜しまれるべきではない