嫌儲で引きこもりが146万人に増えていることが話題になっていた。順調に私の同胞やら後輩が増えているらしい
いつの間にかこんなに増えている実態を知っているとは少数だろうし、これからどうなるのか予想できる人はもっと少ないだろう。これから生活保護と障害年金の壮大な争奪戦が開幕される予定だが、それはさておく
ネットや世間では引きこもりに向かって「働け、仕事は探せばある」と言ってきた。行政は引きこもり就労支援として、箱ものを作って多額の税金を投入してきた。にもかかわらずなぜこんなに引きこもりが爆増しているのだろう
なぜかというと”ニートや引きこもりになるような人材はいらない。人手不足でも雇いたくない”という企業の本音がある。加え”ニートや引きこもりになるような劣等生にできるような仕事がない”という現実がある
例えば世間にありふれた仕事にはコンビニバイトがある。こんな仕事そこらの高校生でもできるような仕事だが、平均より劣る人間には困難だ。コミニケーションやマルチタスク能力を要するため、ADHDや低知能には務まらない
例えばコンビニバイトの人手が足りないからといって、B型作業所で働いていた障碍者を雇うだろうか?これはアイデア自体は素晴らしい。B型は給料が少なすぎて困っているし、人手不足も解消できる。だが”理想と現実は違う”ので、実現することはほぼない
このコンビニバイトが務まらないと、社会人として必要最低限の能力がないとして、就業先がなくなってしまう。もちろんもっと簡単な仕事は世の中にあるが、求人自体が少なく、障碍者や定年退職者と取り合いになる。その簡単な仕事に就業する事態が困難なのだ
例えば引きこもりやニートのようなメンタル虚弱や就労経験のない人間に適した仕事と言えば、リモートワークがある。就労支援にもITスクールは数多くあるし、AIもそういった仕事が適していますよと答えるだろう。
だが繰り返すが理想と現実は違うのだ。そもそも事務職ですら倍率が高すぎて就業できないのに、ITとかリモートワークなんてさらにそれよりも倍率が上がる。給料が安くてもやりたいという身体や実務経験者は多数いるし、その次に精神障碍者が求人に殺到する。ニートとか引きこもりになるような出来損ないが、そんなホワイトな仕事にありつけるわけもない
なので働けと言っても企業側は雇いたくないし、行政が就職支援してもできる仕事がない。総括すると世の中の認識は間違っているし、行政の引きこもり就労支援は税金の無駄遣いでしかなかった。そのおかげで今日日本では、引きこもりが146万人も増えちゃったのだ。
我が国の雇用統計自体は、ほかの先進国と比べてもずば抜けて良好だ。その認識によって売り手市場、仕事は探せばいくらでもあると言われている。だがこの雇用統計自体が改ざんされ、現実と剥離した数値になっている疑いがある
それを踏まえて世の中を改善するためには、”引きこもりにできるような仕事はないし、行政は税金の無駄遣いを辞めろ”という正しい認識に置き換えるのが適切だ。だが現実は一ミリもそうならないだろう。引きこもりがそんなに増えている実態も、何が原因だったか周知されることはない。ただいつの日か、生活保護申請数が増えすぎて、破綻する現実を突きつけられよう
我々日本人は知能ある蟻のようなものだ。よく働き社会を支えているが、世の中や仕組みを知ることもなく、変えることもない。世の中が間違っていて、目の前に危機が迫っていても、何もできず死ぬだけだ
たぶん地球最後の日が来たとしても、日本人だけは真面目に出勤していると思う。なぜかというとそんな日が来たとして、働きアリ達が働くのを辞めるだろうか?働くのを辞めて、のびのび過ごしているほうが、むしろおかしい