2024年4月9日記事作成

2000年代初頭の就職氷河期が起こった原因はバブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショックだといわれている

当時大不況が訪れて、壊滅的な社会ニュースにもなった。だが現在震源地となった日経もNYダウも、当時のバブル絶頂の高値を超えた。当時の世界恐慌は完全に解決し、すでに苦しかった過去の出来事の一つに過ぎない

しかし予想外の社会問題を我が国を抱えた。氷河期世代と言われた当時の就職困難者達である。彼らが正社員になれずにいまだに非正規雇用を続けることになったため、経済活動や子育て活動を出来なくなり、それが今日の少子化、人手不足、税収不足に至り、深刻な国益衰退を招いた。そして氷河期世代はこれから就職すら困難な40代に差し掛かり、生活保護の負担増になると、さらに問題は飛躍していっている

思い出してほしいが当時ITバブル崩壊とかリーマンショックに比べて、氷河期世代の就職難は問題とすら認識されてなかった。氷河期世代の努力が足りない、仕事をえり好みしている、楽な非正規を甘んじていると批判し、問題視すらされてなかった

それなのにこうなった。時間が経過するほど氷河期世代問題の負のスパイラルは大きくなっている。当時一大ニュースにもなったリーマンショックやらITバブル崩壊なんてとっくに解決したのに、誰も注目しなかった氷河期世代問題が今日に至るまで肥大化していった

そういった歴史を鑑みるに学べることある。情報化社会と呼ばれ、著名な識者や有識者が多くの論争をテレビでやっているが、誰も未来を予知できないということだ。リーマンショックは時間が解決し、氷河期世代が国を沈没させると、当時誰が予想できただろうか

ただ我々が賢明であれば、未来は予知できないと過去の出来事から学ぶことができる。じゃあ我々の未来はどうなるかというと、予知はできないが、予期せぬ未来が来ることは間違いない

私は今日のAIブームの顛末がそれに当てはまると憶測している。今AIブームのけん引によって日経やナスダックはバブル期を超える高値に到来した

人々がそれを見て予想しうる未来は二つある。このままバブルが膨らんで、さらなる株高が到来する。もしくはその逆でバブルがはじけて不況が訪れるかだ。だが未来は予知できないのであれば、そのどちらにもならない。私が予想しうる未来はこういうものだ

各主要国はAIの活用によって経済活動が上昇気流になるが、日本だけ一人負けして低迷していく。そういう発想に至ったのは荒唐無稽なものではなく、その重要な因果がそろそろ首をもたげるころだと考えているからだ

日本はIT後進国でデジタル化が全く進んでいない。行政や老人たちが頑なにITの導入を拒んできた。今日まで今まで通りやってこれたが、この先はどうなるかわからない。むしろそういう問題をさきおくにして、なんの心配もないんだろうか?

否。氷河期世代のように問題は常に先送りにしているだけで、いつかもっと大きなものになって返ってくる。

つまり氷河期世代のように、IT化を先送りに来てしまった。結果AIの時代が到来するが、ITリテラシーの遅れでAIを活用できず没落していく。というのが私の推測と結論だ

今のところAIブームで日本だけ一人負けするという予想は、嫌儲くらいでしかささやかれていない。つまり皆が想像しない未来こそ、現実になりえる