増える生成AI小説

2025年11月16日

SNSやyoutubeの台頭でweb小説サイトはPVが減少している。一方2025年から、突如小説の更新数が倍加した。なろうとカクヨムとも詳細検索で、日付指定の範囲検索で更新数を把握できる

年次別小説更新数
年度 なろう カクヨム
2022 84,461 68,463
2023 83,228 82,063
2024 86,716 94,102
2025 127,319 146,974

特に2025年10月の更新数の増加が著しい。通年8000程度の更新数が、なろうとカクヨムとも約16000も小説が更新された

2025年月別小説更新数
なろう カクヨム
1月 7,860 10,683
2月 7,928 9,140
3月 8,930 14,994
4月 9,194 10,131
5月 10,622 10,585
6月 10,420 11,668
7月 13,236 12,504
8月 12,949 16,882
9月 12,507 15,159
10月 15,908 16,306
11月
12月

カクヨムとなろうでは、11月1~16日までで、すでに19000の更新数に到達。このペースであれば3万エピソード投稿に達する見込み

怖ろしいのはこれがピークなのではなく、どんどん更新数の増加が更新されている。2025年は2024年の倍の更新数に達する見込み(2025年11月16日の集計なので

これが何を意味するかというとAIchatの利用者が増えた。そして読書時間は減っているに、小説の投稿数が倍加。GPT5のアップデート(8月)で、生成AI小説を投稿するユーザーが大勢出ているのだ

しかも彼らは自分たちの小説を生成AIだと申告してないので、見分けがつかない。

大雑把に分析すると、2025年10月から更新されたエピソードの半数は生成AI小説。そしてそれを読者は知らずに読んでいることになる

重要なPVは検索で調べることができないので、今回わからない状態。だが正常な動向では、blogサービスのようにPVと投稿が徐々に減っていくと予想していた。一方web小説サービスの場合、投稿が急遽爆増したのだ

投稿者としては0PV問題が深刻。読者としては生成AI小説を見分けられない。総じてweb小説サービスのサービスの品質が低下したと言える

また出版社としては別の問題が浮上する。生成AI小説を知らずに出版化してしまうケースだ。amazonではAIアシストコンテンツの表記が義務付けられているので、知らずに販売してしまうと制裁を加えられる可能性がある

なおweb小説サービスの運営と読者も、生成AI小説の投稿が爆増している現実を知らない。だが検索データで明確な数値が得られたということは、今後一般に露呈する可能性が高い