異世界ナーロッパ
2025年11月26日 更新
なろう系の舞台となるヨーロッパ風のファンタジー世界のことをナーロッパと呼ぶ。海外ではIsekaiが通りが良い。これが舞台の小説は、海外ではIsekaiなどでひとまとめのジャンルにされる
日本の人気Web小説は、ほとんどこのナーロッパを舞台にしている。
小説の舞台の特徴として、剣と魔法があるヨーロッパ風の世界だが、リアリティが乏しい。ランキング入りに最適化でき、自由に世界を改変できる
サンドボックス
異世界とかナーロッパは、マインクラフトのようなゲームのサンドボックスと同一。主人公の分だけ似たようなファンタジー世界が作られる。
ジェネレートを推すごとに、名前だけ違うようなキャラクタと国家が生成される。
サンドボックスはゲームの世界なので、現実の世界とは接点がない。異世界の住人はNPCのような存在で、現実を認識することはない。プレイヤーだけがその事実を知っている
サンドボックスゲームの特徴として、異世界の住人はNPCのような存在。現実の世界を認識できないし、主人公より無能
ゲームみたいなもので、主人公に目標はなく、物語が完結することもない
ナーロッパネーム
小説の作者は異世界ナーロッパを舞台にしていることを記載することはまずない。ただしナーロッパ風の命名規則があり、地名やキャラクター名でナーロッパが舞台だとわかる
現実の国々も名前に傾向があり、それでどこ系の人間かわかる。ナーロッパも同様にナーロッパ出身だとわかるのだ
ナーロッパの命名規則は、作者の精神年齢に合わせて3パターンぐらいあると考えられる。
- 典型的ナーロッパ(ラ行を多用する
- ハイファンタジー系(名前が長く、濁音が多くなる
- 日本名混在(現実の日本と接点を持たせるため
一方ナーロッパでは、現実の白人が使う、ヨーロッパネームやアメリカネーム。日本以外のリアリティのある名称はさける傾向がある(読者が冷めたり恐怖するので
カテゴライズ困難
ナーロッパは問題を抱えている。ナーロッパを舞台にした小説は数多くがあるが、投稿主がラベリングしてくれない
どれもただのサンドボックス生成だが、ネーミングを大そうにして、世界観にこだわってますアピールしてくる
この無数のナーロッパは小説を探す読者としては、多すぎるので、統合してほしい。だが決してされないというパラドックスを抱えている
運営の視点からすると、この無数のサンドボックス世界は厄介極まりない。似ているけど違うので、ジャンルやカテゴライズで統一できないのだ
LLMに模倣されやすい
LLMとしてはサンドボックスという概念は得意。LLMから見ればナーロッパは同じ規則によって生成された、量産世界だと認識できる
よってLLMは、異世界を舞台にした生成AI小説を難なく量産できる。今後LLMがどんどん異世界を舞台にした生成AI小説を量産するたび、相対的に既存のなろう系は価値が低下してしまう