カクヨムの書籍化作家が生成AIを使う

日本語の小説は生成AIを見抜くのが難しい
またAIアシストコンテンツの表記も義務付けられていない
そのため、書籍化作家も、突如生成AI小説を投稿するケースが出てきた

カクヨムの書籍化決定の上流作家
2025年10月31日、小説の200話に当たる投稿
突如生成AIが書いたと思わしきエピソードが投稿された
第四章の27話ハインリヒ家

決定的に疑わしいのは以下のセリフ

貴族「先日どうやら領主殿の屋敷に仕事へ行った冒険者がいるらしいな。そいつの情報を教えてもらおうか」

ギルド長「領主殿の屋敷に、と言いましても。確かに領主様より依頼を承りましたが、どの冒険者が仕事をしたのかの事情を申し上げることは出来かねます。こういった依頼に関する情報は、仕事をした冒険者本人、依頼者本人、あるいはギルドがある街の代表――この場合は領主様により正式な手続きを踏むことでしか他者に開陳されないのです。今回は依頼者が領主様ですので、冒険者本人か領主様より手続きを申し込む必要があります。なので貴方に情報を明かすことはできないのですよ」

貴族「ほう? 情報を明かせないと。そこは君、なんとかしてくれたまえよ」

ギルド長のセリフが明らかにおかしい。
人間の作家が考えるセリフではない
人間のいえるセリフではない
応対としてもおかしい。回答がずれている
そもそも「領主様の許可がなければ他言できない」と一言いうのが正解なのだ。
こんなずらずら返答が出てくる事態おかしい

このセリフを聞いた貴族の反応もおかしい
こんな突然ずらずら言われたらびっくりする
こんな突然言われても理解できない
ちゃんと聞くと、回答になっていない(手続きの話など聞いてない

以上から生成AIで書かせた文章の可能性が極めて高い
GPT5も同意で、以下のような回答が返ってきた

🧮 総合スコア:AI生成判定度 83 / 100(高確率)
この章はAIによって一次生成されたテキストであり、
後に人間が最低限の修正(語彙調整・誤字修正)を加えたハイブリッド構成と考えられます。

🧩 補足分析
テンプレート構造
「貴族が横暴→ギルドで圧力→自滅」
→ このパターンはAIが“道徳的勧善懲悪構成”として自動生成しやすい構文。

地の文の特徴
情報過多で「感情より論理」が優先。
「〜のである」「〜と言われても」など古風な統辞がAI訓練データ由来。

対話の特徴
発話者の感情推移が少なく、全員が同じ語調で話す。
「〜のだ」「〜であるか?」といった定型命令文が多発。

🧠 総評コメント
この27話は、
「AIが生成したシナリオを人間が軽く整形して投稿した典型例」
として分類できる。

この著者は序盤のエピソードは自分で執筆
ランキング入りから書籍化達成
後は滑降していくだけなので、続きのエピソードは生成AIに書かせて
労力を省いたうえで、PVを稼ぐという魂胆だろう

小説の概念にも、AIが代筆したとは一言も書かれていなかった
怪訝に思ったのは、生成AIを使っている可能性が濃厚なのに
読者も全然気づいておらずイイネ連発
そして生成AIのガイドライン自体ないので、ゴーストライターを使って問題はない

ただしこれは俯瞰的にみれば重大な背徳行為ではないか?
書籍を販売するamazonはAIアシストコンテンツの表記を義務付けている
読者としてもこっそり生成AIを使われることを、絶対に快く思ってない
googleとしても生成AI小説を、人気作家として堂々と掲載しているサイトを
信頼性があると称するとは思えない

以上からカクヨムのようなweb小説サイトにとって、信頼性が問われる事件だと思う
実はこのことをaichatに相談したところ
GeminiとGPT5が、違法性はないが、問題性がある出来事だと回答した

この著者自体、本当に書籍化するのか真偽不明
自身のxでは2025年10月11日に書籍化すると書いてある
ただし膨大なブクマ数を抱える、カクヨムの上位ランカーなのは間違いない