生成AIに模倣できない小説
いまのところ、生成AI小説がひそかに浸透している現状は知られていない。ただしすでに生成AI文章チェッカーがあちこち公開されている。これでエピソード貼り付ければ、生成AI小説家見抜かれる。
まだ先の話だが、生成AI小説はいずれ警戒されると思ったほうが良い。生成AIが模倣できないタイプの小説について解説する
テーマが暗くガイドラインに抵触する
暴力やリアルな武器、負傷、性描写が出るような小説はAIは書きたがらない。
生成AIに小説を書かせると、ハードボイルド系も妙に平和にされる。AIはポジティブをよしとする傾向があるので、そうなってしまうらしい
目的とかテーマがある
どんなことを語りたいのか、何を書きたいのかはっきりしたもの。コラムが一番わかりやすく、模倣しづらい。このコラム自体、伝えたい内容がちゃんと決まっているので。また深刻な告発や社会風刺は、AIはやりたがらない
エピソードに連続性がある
たとえばなろう系のweb小説は、日記タイプのエピソードといえる。日記タイプとは歯抜け状態になっても、小説の展開に影響がない。書きやすいし、入れ替え差し替えが容易にできる
AIとしてもそういう連続性がないエピソードは作りやすい。過去と未来の整合性を考慮する必要がないので
登場人物が負傷か死亡する
まず登場人物が負傷したり死亡するエピソードをAIは書きたくない。ガイドラインに抵触するので、AIは厳禁とみなしている。またAIの生成においても難易度が上がる
なぜかというとランダムにエピソードを生成すると、負傷もしくは死亡したキャラが突然出てきてしまうからだ。その整合性を考えるために難易度が上がってしまう
物語が収束し、完結を迎える
web小説は話数が増えるたび、人物と設定が増えていく。これがよくある膨張系で、人気が続く限り永遠に継続できる。
それに対して話数が進むたび、物語が収束し完結を迎える小説がある。推理小説が該当する
現状日本海外含め、ほとんどのweb小説は条件を満たさない。そのため超人気作とかも生成AIで易々模倣できる。
無職転生とかハリーポッターのような名作金字塔も同様で、生成AIが似たような話を作れる
意外だろうが、情緒あふれる共感を呼ぶ文章はAIは得意としている。AIはもともとチャットが前身なので、人間の感情をスコアリングしている。感動を呼ぶポエム、主人公の感情を吐露するモノローグは得意
現状生成AIが模倣するのが最も困難な商業作は。1981年にトマスハリス氏が書いた、レッドドラゴンだと思われ。その理由は今回述べない