2026年1月10日 日記
生成AI小説を見抜く必要はない
白紙化事件を機に生成AI小説について各所で話題になっている。前回私は生成AI小説が見抜けるかどうかGeminiに試してもらった。ただしこの生成AI小説かどうかは実は些細な問題なのだ
正直テキストに手を加えればごまかすのは容易で、生成AIチェックはあまり信憑性がないと思ってよい。
そして生成AI小説を出版化するにあたって、著作権的な問題もないと考えている。著作権違反は親告罪で、法廷で争って証明できるかとうと、現実的には不可能だ。
また生成AI小説どうかを証明する手立てはない。そのため生成AI小説は著作権的なリスクは、実質的にはほとんどないだろう
権威あるコンテストだけは例外で、生成AI小説が見抜けないと、コンテストの権威がどんどん損なわれてるという感じ
読者としてもAI小説かどうか気にしてないというし、その通りに受け取るべきだろう
一方生成AI小説を流通させるにあたって、一番恐ろしいのは、実は最高権威であるgoogleとamazonなのだ
googleとamazonは小説などのコンテンツに対して、品質ガイドラインを設けている。主に以下の三つのコンテンツに対して、低品質とみなしペナルティを下すと宣言している
- 独自性の乏しいコンテンツ
- 実体験の乏しいコンテンツ
- 無断複製された(スクレイピング)コンテンツ
web小説界隈において、集客と収益はほぼライトノベルの中の、なろう系小説が占めている。そしてなろう系は上記の低品質のガイドラインに該当するコンテンツなのだ
たとえば最近書籍化を白紙された受賞作は、なろう系のOL転生というジャンルに該当する。文章や描写はそれぞれ異なるが、シナリオ自体は人気のOL転生のパクリだと言って過言ではない
次いで作者は独自性を追加しようとしたか?これが皆無だった。都合よく過労死して少女に転生するという売れ筋をなぞるだけで、独自の描写や心情の吐露などの努力は見受けられなかった
無断複製されたコンテンツかというと、黒なんですね。LLMに書かせた小説なので、小説家になろうに掲載されているOL転生物から、無断で引用している可能性が極めて高い
実体験の乏しさに説いては、論じるまでもない。リアリティがない異世界もので、第一話に限れば出来事が記号のように並ぶだけで、具体的な描写はほとんどない
総じてあの白紙化小説については、生成AI小説だからといって、著作権的に追求される心配はないけど、amazonやgoogleが定める低品質なコンテンツに該当する内容だったと言える
そういう生成AI小説だかわからないなろう系を、出版したければしてもいいんだよ?読みたいという読者も多数いるようなので。著作権で追及されることもあるまい
ただしamazonはとにかく怖いです。amazonにはKDP Content Review Systemというコンテンツの審査機構が存在し、Novaと呼ばれるAIが内容をチェックしているといわれる
であのOL転生物をAIに読ませると、ラノベの中のなろう系のOL転生ものだ、ということぐらいは判定できる。でよくあるOL転生もので、オリジナリティ0だなということも、もちろん判定できる
GPT5が登場した時期は、LLMがなろう系のついてよく理解できていなかった。しかしGemini3あたりから、急速になろう系のカテゴライズの解像度が劇的に向上している
でamazon側としてもそういう異世界のオリジナリティの乏しいなろう系は、低品質に近いコンテンツとしてみなす可能性が高い。なろう系は読者レビューが極めて高いが、それでもLLMは冷酷に模倣コンテンツの扱いをする場合がある。
そしてKDP Content Review Systemはそういうなろう系を出版するにあたって、AIアシストコンテンツの表記をきちんとしているか、気にしている。なろう系は今後生成AIで量産される可能性が、最も高いコンテンツとみなしているからだ
アルファポリスの話に戻すが、そういうよくある売れ筋なろうをamazonに流通させるにあたって、懸念が多く、ペナルティを課される恐れがある。
なろう系のテンプレは売れるからといって、どんどんランキング上位を出版化させるわけにはいかなくなったわけだ。
話をまとめると、なろう系に限っては、LLMに書かせたという事実よりも、テンプレを忠実に模倣するあまり、オリジナリティがあまりにもなさすぎるため、amazonやgoogleが目を光らせ始めた。そのことを読者や投稿者は気にしてないが、運営や出版社にとって今後脅威になる。
総じて生成AI小説かどうかより、ランキング登るためになろうテンプレが量産され、ランキングとコンテストが埋め尽くされている現状を問題視するべきだろう
我々には無関係だが、なろうのテンプレの量産を放置すると、googleからページランク下げられるのは時間の問題だとみなしている。最近web小説の投稿数があまりにも多すぎるため