モグラ退治の帰り道

サトシの提案でC級土竜退治クエストを中断し、ナローニアに帰還する青い野犬
林道を夕日が沈む中、サトシとマホリンが先導役で前を進む。
マホリン:ねえサトシ。あんたチームローテーションを受けるつもりないの?
サトシ:やだよ。俺このチームでセワシのやつを見返したいんだ
マホリン:支援職は希少だから、もっと上のチームにレンタル加入できる。悪い話じゃないと思うけど?
サトシ:上のチームに加入して、ランクが上がっても、俺の実力とは言えないじゃん

リーダーのセワシとヨシオは後続でぶらぶら歩いていてた
セワシ:もしもし?あジョルノ君?久しぶりだけど何の用?
セワシはスマホで誰かとやり取りしながら歩いていた
ヨシオ:セワシどうしたんだ?スマホ見ながら歩いてるなんてお前らしくない
セワシ:黄金の風のジョルノから連絡があった、リーダーが事故死したんで、代わりに支援職を一人紹介してほしいらしい
ヨシオ:なあ、サトシを紹介したらどうだ?Sランクの黄金の風に入れるんだぞ?
セワシ:確かにCランのサトシには絶好のチャンスだ。でもサトシは青い野犬が気に入って移籍したがらない
ヨシオ:無理もない。駆け出しのEランクだったサトシを拾って、Cランまで面倒見たのはあんただからな
セワシ:サトシは優秀だよ。Cランの青い野犬にいても、宝の持ち腐れだと思う
ヨシオ:いっそ追放しちまうのはどうだ?そしてジョルノにサトシを推薦する
セワシ:うーん、強引すぎる方法だな
ヨシオ:追放したと見せかけて、移籍させちまえばいい。あいつも断れまい
セワシ:それしかないか。あれこれお膳立てしてたら、黄金の風が別のメンバーを見つけちまう
ヨシオ:マホリンにもLine入れとく
セワシ:ありがとヨッシー。でも理由はどうしよう?
ヨシオ:今時、地味とか効率悪いとか、適当な理由でいいらしい
セワシ:まじかー…そんなん相当恨まれるだろ…
ヨシオ:だろうな。この話はなかったことにするか?
セワシ:…いやあいつにとって二度とないチャンスだ。恨まれてやるか
ヨシオ:相変わらず世話好きだな