モグタウルスを倒したのちNVRにて
ジョルノ:サトシ、お前に見せたいものがある
サトシ:これって俺が刺された矢?
ジョルノ:そう。選ばれし者の矢と呼ばれている。
サトシ:これって何なの?なんで心臓を指されるとスキルを獲得できるの?
ジョルノ:それが全然わからない。そういうアーティファクトなんだと思う
サトシ:アーティファクト?
ジョルノ:君は鑑定士Sランクに昇格したので、これを鑑定できるはずなんだ
サトシ:わかった。貸してみて
サトシはさっそく鑑定ウィンドウを出し、選ばれし者の矢を鑑定してみた。すると以下のように表示された

ナロー(Narrow)の鑑定結果
名称:ナロー (Narrow)
由来:なろう(Narou)+矢(Arrow)の造語
製作者:ナローニアの創造主アダム
:ジョジョのスタンドの矢」と:なろう系チートスキル」からインスピレーションを得て制作
種別:唯一無二のアーティファクト
ナローニア世界に1本しか存在しない
破壊もコピーも不可能

効果
使用方法:矢に心臓を貫かれることで強制抽選
結果:
1/100 … Sクラススキルを獲得
1/1000 … 王族特権(SSクラススキル、世界のルール改変に近い)
それ以外 … 死亡し、魂が削除されて:別の人間に作り変えられる」

ミスタがリビングのテーブルをたたいた
ミスタ:何だこりゃ!?ただの抽選かよ!?選ばれし者の矢なんて大ウソじゃねえか!
トリッシュ:ナローってなによ…変な名前
ジョルノは一人沈痛な面持ちで、祈るように両手を組んで、額に押し当てていた
ジョルノ(やっぱり前リーダーは愚かだった。こんなものを自分で試して死ぬなんて
ジョルノ:なあサトシ。君の未来予知でナローが成功するか予知できないか?
サトシ:うーん…ナローの矢じりを胸に当ててみて
ミスタ:こうか?
ステータスオープンを眺めるサトシ
サトシ:うーん…それを使うとお前は死ぬと書いてある
ミスタ:そんなことまでわかるのかよ!?
ジョルノ:サトシ。同じ方法で全員調べほしい
サトシは他二人のステータスオープンを見たけど、全員死ぬと書かれている
ミスタ:クソ…ガチャなんてそんな甘くねえか
ジョルノ:やめておいて正解だったな

サトシ:ねージョルノ?こういう抽選って、ずるできないの?
ジョルノ:ラックポーションがあれば有利かもしれない。この手の抽選確率が2%だけ上がる
サトシ:それ集めれば、ナローのガチャ成功するんじゃ
ミスタ:言っておくがサトシ。ラックポーションは高いぜ。数が少ないからな
ジョルノ:そう。あくまで抽選しか効果がなく、需要もないんだ
サトシ:でもたくさんあれば、絶対成功できるんじゃない?
ジョルノ:AI、ナローニアには現在いくつのラックポーションが流通している?
AI:5個、3件の店で取り扱っています
ジョルノ:つまりナローニアじゅうのラックポーションをかき集めても、11%の成功確率にしかならない
ミスタ:つまり9割お前は死ぬってことだよ
サトシ:それなら…試作ポーションを使う。効果がわからないポーションの中には、運が上がるものもあるはず
ミスタ:またあの未来予知を使った、あたりポーション探しをやるつもりか?
トリッシュ:そんなのかき集めても、そんなに当選確率は上がらないでしょ?
ジョルノ:サトシは20%程度、当選確率があれば十分だ。未来予知で当たりか外れかを見抜ける
サトシ:挑戦してみたいんだけど
ジョルノ:君が挑戦する分には協力しよう。実験してみたいからだ
トリッシュ:リーダー、どうするわけ?
ジョルノ:僕たちがラックポーションは買ってこよう。サトシはナロキホーテに試作ポーションを探しに行け
サトシ:わかった
ジョルノ:費用は払うが、君への給料から天引きだ
ミスタ:じゃあ俺はナローで、お前の心臓をぶち抜く係な。安心しろよ?
サトシ:…