サトシとスケルトン

洞窟の中を歩くサトシ
スケルトンが道を立ちふさがっていた

サトシ:うわ!骸骨いる!めちゃめちゃ怖い!
スケルトン:引き返せ…この先を進むことは許されん
AI:スケルトンはよくいるガーディアンで、冒険者の行く手を阻みます
サトシ:なんで進んじゃいけないの?
スケルトン:なぜか?俺のようになりたくないだろう?
サトシはその言葉を聞いて悩んだ

サトシ:AI、どうすればいいんだ?スケルトンの理由は説得力はあるか?
AI:わかりました。私が判定いたします…わかりませんでした!
サトシ:え?なんで?
AI:スケルトンの理由に根拠はないが、ここで死んだという事実には説得力がある。判定困難です
サトシ:???

スケルトン:別に通りたければ通ってもいいんだぞ?
サトシ:え?
スケルトン:俺ちゃんと忠告したから、もう止めないよ。死んでもお前のせいだから
サトシ:どうすればいいんだよ…
AI:好きにしましょう。あなたが主人公です
サトシはその言葉を聞いて悩んだ

サトシ:わかったじゃあ帰るわ
スケルトン:え!?
サトシ:バイバイ骸骨
スケルトン:待てよお前!?それじゃつまんないだろ!?
サトシ:つまんなくていいよ。死にたくないし
スケルトン:やばい俺の姿、説得力がありすぎたわ。ごめん
AI:スケルトンが日和ってますね

スケルトン:逆に聞くけどどうしたら通ってくれる?
サトシ:じゃあ怖いから一緒に行ってくれる?
スケルトン:うんいいよ
サトシとスケルトンは一緒にダンジョン中を探検した

スケルトン:やっぱ大したもんなかったな。50ナロンかよ
サトシ:うん
スケルトン:俺ここで死んだけど、完璧無駄死にだったわ
サトシ:そうだね。じゃ俺帰るわ
スケルトン:まってお願いあるんだけど
サトシ:何?
スケルトン:故郷の家族にところに帰りたいんだ。連れてって?
サトシ:いいよ。手伝ってくれたから

ナローニアに帰還するサトシとスケルトン
サトシ:ナローニアについたよ。家はここなんでしょ
スケルトン:うんでも問題あったわ
サトシ:なに?
スケルトン:死体が返ってきても困るよな
サトシ:そんなことないと思うけど
スケルトン:死んでる死体はそうだけど、生きている死体は困るっしょ
サトシ:え???
AI:スケルトンさんはアンデットなので、生きるしかばねです
スケルトン:つーわけで酒飲んでくるわ。
スケルトンはサトシから50ナロンをひったくると、路地裏に姿を消した

サトシ:…なにあの骸骨のモンスターは?
AI:スケルトンは雑魚ですが、人生経験においては強敵
サトシ:結局何も得られなかったわ
AI:死体にかかわっても何もいいことがないですね

この後ポンノ酒場に、骸骨のNPCがたむろするようになったという