プロローグ

ゲームの舞台は19世紀のヨーロッパ。考古学者の主人公ダニエルは、アルジェリアの地下遺跡でオーブといわれる遺物を発見。オーブの不思議な特性に興味を抱くも、同時に何か嫌な予感が抑えきれない

イギリスに帰国後、学者として再度研究に没頭する日々をはじめるダニエル。しかし自分にかかわった人間が後日、次々と謎の変死を遂げるという怪事件が起こる

オーブを手にしたものに、コレがふさわしいか試練を与える、という一種のトラップになっていた。ダニエルはオーブの守護者である「影」と呼ばれる存在に追跡されていたのだ

影によって同僚や恩師たちが、次々と八つ裂きにされていく。ダニエルはなすすべなく、自らの苦境を手紙に書いて、有識者たちに送った。そんな彼の元に、一通の不可思議な手紙が帰ってきた。

その手紙の主は、アレクサンダーと名乗るドイツの貴族。プロイセンのプレネンベルク城の城主で、そこにくればオーブの災厄から身を守る方法があるという。手紙にはそれ以上のことはかかれていない。

この手紙の主アレクサンダーは、なぜオーブや影について知っているのか?どうやって影の追跡から逃れるのか?不可解なことだらけだが、もはやダニエルに選択肢はない

プレネンベルク城

プレネンベルク城は16世紀に再建されたもので、荘厳だが内装は古めかしい。しかし中には多種多様な研究機材と装置を備え、人知には計り知れない魔術の聖域がある

城主であり手紙の送り主アレクサンダーは、礼儀正しいがどこか浮世離れした人物。彼はオーブの研究者で、ダニエルの境遇に興味を持っていると明かした。

影の追跡から免れるには、守護儀式が必要だという彼は言う

守護儀式

城の地下は牢屋になっており、罪人たちが投獄されていた。守護儀式は彼らを拷問に掛け、処刑することに成就されるという

ダニエルの身代わりに、死刑囚に苦痛と死を与えることによって、追跡する影を欺くことができるというのがその理由らしい。ただしこの儀式はダニエル自身がやらなければ効果がない。

ダニエルは罪の呵責に苦悩しつつも、自ら死刑囚を拷問にかけていった。アレクサンダーは罪人にしかるべき罰を与えるのは当然だというが、本当にそうなのだろうか?

農村襲撃

儀式に必要な囚人が足りなくなったため、プレネンベルク城に近いアルシュタットの村落を襲撃するダニエルとアレクサンダー

村民たちを捕獲し、囚人として拷問部屋に送り込んだ

ダニエルは逃げようとした農村の娘を口封じのために殺害。自らの行いに罪悪感が噴出し、心身ともに崩壊してしまう。

amnesiaを飲む

アレクサンダーがダニエルを助けたのは、単なる親切心ではない。彼はなにか私的な儀式にオーブを必要としていた。しかしオーブを手に入れたものは、影に抹殺される。そこで身代わりとして、自分は利用されていたのだ

彼が罪人のみならず、罪のない人間を捕まえて、儀式の犠牲にしてきたのは明らかだった。

アレクサンダーに利用され、罪をかぶり影に屠られる運命のダニエル。アレクサンダーへの復讐を誓うが、気力も体力も枯渇していた。そこでamnesiaという液体を飲む

この液体を飲むと忌まわしい記憶を忘却し、心と体は復活する。ダニエルはすべてを忘れる自分のために、手紙を残した。"アレクサンダーを探しだして、殺せ"

オープニング

すでに影に汚染されていたダニエルは、城の中枢である聖域からはじき出されていた。

amnesiaによって再起するも、今までの記憶を失っており、自分がなぜ城にいるのか思い出せない

しかし迫りくる影の脅威と、アレクサンダーへの復讐は脳裏に刻まれていた。ゲームの冒頭はここから始まる

再起したダニエルは、自らの記憶の断片をたどり、城の中枢を目指す

地下水道

ダニエルを出し抜き、三世紀にもわたる悲願だった帰郷へいそしむアレクサンダー。しかしすでに影に屠られたと思っていたダニエルが生きて、自分のもとに向かっていることに気づく

ダニエルは所詮生身の人間なので、取るにたらない。しかしダニエルがひきつれている影がなだれ込めば、古くなった城は倒壊しかねない・・・

聖域

ついに城の中枢である聖域にたどり着いたダニエル。しかしアレクサンダーがいる儀式の間は、オーブの力を利用した装置に阻まれている

城の中で唯一生きた?人間である賢者、アグリッパに遭遇する。彼曰く、完成されたオーブがあれば、聖域に入り込むことができるという

幸い付近の拷問部屋には、過去の儀式で破損したオーブの破片がおかれている。粉々に砕けたままでは効果はないが、ダニエルは過去、タールを接着剤にオーブを組み合わせた経験がある。

オーブの破片をもとめ、自分にとって忌まわしい記憶がある拷問部屋をめぐる

投獄

ついにゾンビーの挟撃に倒れるダニエル。気がついたときには牢屋の中。行き場を失ったダニエルの脳裏に、自分を罵る声が聞こえる・・・

アレクサンダー「守護儀式で助けてやったのに、この恩知らず。断罪なら俺への復讐ではなく、そこで影におとなしく葬られるべき。影が迫ってきて、俺までやばくなったじゃねえか

しかし牢屋は欠陥住宅だったので、ほいほいっと抜け出しちゃうのだった

なおこの場所で20分ほど待っていると(そんなに待つのか・・・)ちゃんと肉の絨毯が広がっていきバッドエンドとなりスタッフロールが始まる。内容は後述のアレクサンダーエンドとほぼ同じ

最終決戦

ついにアレクサンダーが待つ聖域の間に到達したダニエル。全てを終わらせる時

アレクサンダー「俺を倒すにはwyerの強壮剤が必要だと思っているようだが、別になくても倒せる
アレクサンダー「俺はあと一回柱を倒されただけで死ぬぞー!

儀式の間に影がなだれ込み、アレクサンダーは影の餌食に。一方ダニエルは事なきを得た。影に追われていたのはダニエルだったが、アレクサンダーが身代わりになり影の追跡が完了したのだ

忌まわしい記憶が眠るプレネンベルク城から、自らの足で帰路にダニエル

アレクサンダーエンド

儀式は成功し、アレクサンダーがポータルを通り元の世界に帰還する。一方ダニエルは気の毒だが、影の餌食になってしまう。

アレクサンダーのダニエルに充てた弔いの言葉を最後に、ゲームは終焉を迎える

アグリッパの生首エンド

アグリッパがポータルを通ったことにより、アレクサンダーは取り越され、ダニエルともども肉の絨毯にのってしまう。が奇跡の賢者wyerの力で、ダニエルは一命をとりとめたっぽい。続編のRibirthの方で、一応ダニエルは生きていたようだ