個人ゲーム攻略サイト

ゲーム攻略サイトの歴史は長く、日本のインターネット誕生期からある。はやり始めたのはADSLサービスが開始される1999年あたり。

この時期はまだgoogleが一般的ではなく、yahooにカテゴリ登録されることが最大のSEO効果といわれていた。ゲーム攻略サイトも個人がgeocitiesやniftyに作ったものが大半になる。

まだwebデザインやseoが浸透してない時代に作られたものなので、お手製なのが明らかにわかるデザインになっている。geocitiesが閉鎖されると、これらのサイト多くは失われる。

この時期につくられたサイトは個性が出ていて、ユーモラスだが見るのはしんどい。このころは相互リンク文化があり、個人サイト同士で情報の盗用を特に神経質だった。そのため同じゲームでも、情報が複数のサイトに散らばっており、情報探すのに苦労を要する

ネタバレにもすごく厳しくて、ゲームのストーリーはほとんど乗せないようにしていた

個人アフィリエイトサイト

初期のアフィリエイトブームから誕生したと思われる。個人かもしくは少人数が作り、adsenseやamazonなどのアフィリエイトを張ったサイト。私のサイトもこれに含まれる

ネットや攻略本に乗っている情報を並べたサイトで、データ情報量は多い。一方攻略情報は少なく、レビューみたいな記事は一切ない。データ乗せるのに比べて感性と文章力が必要なので、はるかに大変なのだ。しかも検索数も見込めない

その後最強とかおすすめとかいう単語に人気があることが判明し、どのサイトにも最強装備とか最強パーティーといったページが存在する

これらのサイトはドラクエやFFといった過去の大作系では健在で、とてつもない数のサイトがヒットする

現在もゲーム系サイト古来からのドメインを運営しているゲーム系サイトアフィリエイト運営人は健在で、継続して、不労収益を上げていると思われる。逆にいうと寡黙状態なので、新規が参入しても一切稼ぐことはできない

ゲーム攻略ブログ

アフィリエイトブームのさなか、ブログブームが訪れ、ブログでゲーム攻略されるようになった。初期のブログはSEOが非常に強く、ページを作ればグーグルの上位に表示されるため、多くのサイトが作られた

ブログは速報性に優れるが、一方記事の編集には制限があり、出来上がったサイトは見づらかったりする。私もブログを作ったことがあるが、過去記事の編集がしづらく、画像とテーブルの挿入にすごい労力がかかるので断念した

これらのブログは実はスマホ画面に対応してない場合が多く、googleのページランクが下がってしまう。そのため検索には出てこないが、更新停止した多くのブログが埋もれているはず

ゲーム系wiki

ブログの次は誰でも編集できるwikiが主流になる。ユーザーがみんなが編集に参加するため、個人運営のサイトより情報量が多い。特にoblivionとかcivilization系はとてつもないデータ量があり、個人サイトは廃れていくと思われた

しかしwikiのブームが去ると、編集人が減っていき、更新が滞り廃れ始めた。ブーム当初はwikiは作りさえすれば勝手に充実していくとさえ思われたが、実際には編集人の多大な労力が不可欠。私もwikiの編集をやったことがあるが、ボランティアのくせにしんどくて、しかも編集合戦が起こるため、嫌気がさしてくる。

wikiは流行っているうちは人が集まってくるが、今はそんな甘い時代ではない。ニコニコwikiやpixivwikiもボランティアが集まらず、廃れ始めている

なおゲーム系wikiの汚点として、civ4wikiが有名。civ4は当時大ブームになったPCゲームで、立派なwikiがあった。しかし管理人が忙しくなったり、サーバーが維持できなくなると、wikiが突如閉鎖。その後また詳しい人がwikiを立ち上げるが、同じ理由で閉鎖。

これを繰り返して、civ4のwikiは三回ぐらい新しいものに変わった。その都度ユーザーが書いた、プレイレポートが失われていった。個人サイトは管理人が忙しくなると閉鎖される、という説を見事に証明した

企業系攻略サイト

おそらくパズドラをはじめとするアプリゲームが流行した時に誕生したと思われる。これらのゲームの攻略サイトは膨大なPVがあり、隠れた金脈だと知られると、web系の収益団体が続々参入した

企業系攻略サイトは複数人の社員編集者とアルバイトライターで成り立っており、seo対策とページコンテンツの作成は高い水準にある。

ただし利益を上げることを目標としているだけあって、えげつないところがある。検索エンジンにヒットさせるために大量のページを作り、"調査中"と書いたまま放置する事が多々ある。これらのページはスパムでしかないが、検索エンジンの上位に表示され顰蹙を買う

企業系ゲームサイトはとにかくコンテンツの量が膨大で、ドメインエイジ(ドメイン運営歴)も長い。そのためgoogleの評価は軒並み高く、検索エンジンの上位を独占できる

更新しない理由は、ライターを集めて書かせる必要があり、編集者のチェックも必要。そのため金がかかるので、人気がなくなったゲームはそのまま放置される

現在企業系攻略サイトは、個人サイトを駆逐し主流となる。が展望は暗い。攻略サイト自体の需要が頭打ちなのに、攻略サイトが多すぎるため、これから淘汰されていくだろう

なおgoogleがこれらのカスみたいなページを駆逐していくかは未知数。これらのサイトの評価は難しく、グーグルのアルゴリズムで対応できるかわからない。しかもアルゴリズムが判明すれば、こぞってSEO業者が対応する

例えばユーザー投票型を導入すれば、自分のサイトに高評価をつけ、ライバルサイトに悪評価をつけ、蹴り落とすだろう。クリック数や滞在時間を指標にすれば、もちろんクリックしまくって対応する

ゲーム系Youtuber

2016年頃から動画投稿サイトのYoutubeが全盛になり、個人のホームページやブログは廃れていった。Youtubeでゲーム系アフィリエイトが現在主流になっている

ただしYoutubeのゲーム系動画の作成は、前述のデータを乗せてあるだけの攻略サイトに比べてはるかに難しい

データ調べてぽちぽち入力するのに比べて、高度な企画力と動画編集のスキルが必要になる。

動画の作成はとにかく敷居が高いので、ゲーム系攻略サイト運営人も私を含めて対応できずに脱落していった。

現状もっともゲーム系Youtuberで稼いでいるのは、クソゲー紹介で有名なからすまというYoutuberだ。2023年現在でも平均100万視聴数を稼げる一流のYoutuberで、月100万以上軽く稼いでいると思われる。その視聴数から、ヒカキンに匹敵する収益力を誇りながら、一切個人情報をさらさずにすんでいる真の勝ち組Youtuberである

私はゲーマーでゲーム系攻略サイト運営人だが、youtubeで動画を投稿しているゲーマーは、知識量、動画編集力とも、古来のゲーム系アフィリエイターより高いと評価している

2023年現在ゲームで稼ぎたいなら、Youtubeに動画を投稿して登録者数を稼ぐしかない。既存の情報サイトはすでに寡黙状態で、高いドメインエイジを持ったドメインをもってないと、検索エンジンからの流入は全く見込めない

マイナーゲームの終局

ためになんJなんかで、マイナーなゲームの攻略をもてはやすことがある。が実際の所、マイナーなゲームは本当に需要がないので、作る意味がない、というのが現実だ。

当サイトではセガサターンのダークセイバーについて詳しくのせているが、googleからの検索はいまだに皆無。セガサターンでこれでは、x68000やamiga辺りは、本当にごく一部の動画作成者くらいしか、情報を必要としてないと思われる