ビランの足跡をたどってセンターヤード付近を進むリュー
リュー「この青いバラのにおいはあの女の
ジャク「奈落に落ちていった、あのラビアンの女忍者か
リュー「助けてやるって言ったのに意地はって
薔薇から、コユキの姿をしたホログラムが現れる
リュー「こりゃ驚いた。どうなってんだ、助かったのか?
コユキ「あなたたちは?
リュー「忘れたのか?せっかく手を差し伸べてやったのに、無視しやがって
コユキ「ああ・・・あの時の
リュー「助かったんだな。良かった
コユキがリューの体をすり抜ける
リュー「なんだ!?
コユキ「これは一種の通信手段よ
ジャク「ホログラムか
コユキ「まあね
ジャク「どうやらラビアン共和国から来たらしいが、ラビアンはもうホログラム通信を実用化しているのか
コユキ「ラビアンの文明は独自に進歩しているのよ
リュー「そこにいるお前がホログラムってことは、本当のお前はここにはいないってことか?
コユキ「そうよ。みたところあなたはラジーンのバウンティハンターね?
リュー「バウンティハンターも有名みたいだな
コユキ「有名よ。レベルの低い連中としてね
リュー「ずいぶん癇に障る言い方してくれるじゃねえか
コユキ「バウンティハンターがこんなところで何をしてるのよ
リュー「お前には関係ない。お前こそ何してる
コユキ「いう必要はないわ
ジャク「なぜホログラム通信をしている?君の実体は今どこにいる
コユキ「答える必要はないわ。特にラジーン国のものにはね
ジャク「確かホログラム通信は、何か非常事態の時だけ使うんじゃないのか?今君の身に何か起きてるんじゃないか
コユキ「あんたたちには関係ないのよ!
リュー「なんなんだ?
ジャク「どうも気がかりだな。彼女の身に何か危険が迫ってるんじゃないのかな?助けを求めてるのかもしれない
リュー「だったら素直に助けてと言えばいいんだ。レベルが低いだの馬鹿にされて、心配なんかしてやるか
リュー「またあの薔薇だ
コユキ「またあんたたちなの?いい加減付きまとうのやめてよ
リュー「冗談じゃねえ!お前が付きまとってるんだろうが
コユキ「あんたたちを相手にしている暇はないわ。時間はないのよ。う・・・
ジャク「どうした?
コユキ「ほっといて!
ジャク「君はこのブルローズから、ラビアン国にSOSをおくってるんだろう?
コユキ「・・・
ジャク「隠しても無駄だ。この薔薇からハイパーウェーブが出ているのはわかっている。ラビアン国にむけてSOSを発信しているんだろう?
コユキ「だとしてもあんたたちには関係ないわ・・・邪魔をしないで
リュー「お前の実体はどうなってるんだ?ただ事じゃなさそうだが
コユキ「他国のものに言う必要はないわ。私に関わらないで
prisoners cemetery 囚人墓地を通り、センターヤードへ