レビュー

ドラクエ史上初的モンスター攻撃アニメーション追加。転職システム復活など。
ドラクエが複雑化する象徴的な作品であり、システムナリオのフラグ立ても面倒になっている。
しかしゲームバランスはかなりテストプレイしたらしく、戦闘は難しいが楽しめる。

ストーリー

ドラクエシリーズで初めてストーリーを覚えていないプレイヤーが続出した作品。

夢と現実の自分が存在し、はじめの主人公は現実の主人公が見てる夢という設定。
大魔王は世界を夢と現実の二つに分け、世界を支配しようとしていたらしい。

ゲーム中にテキストでこれらの情報は出てくるのだが、夢と現実に分けられるのがどういう危機を生むのか描写がないため記憶に残らない。
ムドーにしても、二つの時空を支配できるだけの力の持ち主だが、なぜそんなことまでできるのかさっぱりわからない
ドラクエシリーズは人外にたいして造詣が浅いため、敵に対して掘り下げることができないのだ
ゲーム中で失われた自分を取り戻してくという物語の山場もあり、ストーリーも進化したなあという気がするが、敵をぶちのめしていくだけのゲームに必要かなという疑問はある。

しかし別に不快感を与えるものではないし、町の人のセリフは面白いし、冒険している感もある。
ただ今作では町の人と全員会話して、フラグを立てなければいけない場面が多々あり面倒。

システム

転職システムが復活し、すべての職業は特技を覚え、使えるようになった。
しかしこのシステムは失敗で、全体攻撃や回復が氾濫してキャラクターが没個性になっているし、戦闘毎に特技を選ぶのが面倒すぎる。
AIに任せるという方法もあるのだが、AIが5から退化しており、大技を連発してすぐにMPが切れてしまうという弊害がある。

装備品にかっこよさという新数値が導入されたが、これはベストドレッサーコンテストでしか役に立たない。
このベストドレッサーコンテストはつまらないし、演出は長いし、道のりが面倒だし、勝手にアイテムが整理されるし、たいしたアイテムはもらえないし最悪だった。

飛ばせる内容ならここまで批判しないんだが、魔法のじゅうたんが手に入るまで通う必要がある。

難易度

全体的に敵の攻撃は激しく、序盤から全滅の可能性があり難易度は高い。
歯ごたえがあるとシリーズファンには好評で、ちゃんと調整してあると自分も認める。
ただ命令させろを常に使わなければならず、戦闘毎の回復も面倒なのでややぬるくしたほうが良かったと思う。

特に現実のムドー戦は前情報なしだと難しすぎる。
炎の爪を使わせるヒントを出し、全滅しなければ脱出できない仕様は改めるべきだと思う。
まあドラクエなので、レベルさえ上げればムドーには勝てる。
しかしここでレベルを上げすぎてしまうと、職歴があがらなくなってしまう。

偏りすぎた戦闘バランス

6は転職で特技を大量に網羅できるのが特徴である
息や真空派系の特技はダメージが一定の上に、使い手の能力は不問
灼熱や輝く息が強すぎるため、HPさえ高ければ最強で、ほかのステータスは不要である

そのためドラクエ6の戦闘は、ハッサン見たいなやつを集めて、ハッスルハッスルするのが一番強い
だいたいこのゲームではダークドレアムを含め、ハッサンみたいなやつが最強である
テリーみたいなモヤシの出番は一切無い