レブレサックのネタバレ

レブレサックの村は、魔物たちが生み出した濃霧に苦しめられていた。そこで神父を含む、村の腕利き四人が魔物の岩山に討伐に出た。村の神父はこのシナリオの主役だが、名前はない

しかし一行は返り討ちに会い、神父以外は全員死亡。魔物は神父に呪いをかけ、しゃべれない悪魔の姿にしてしまう。そしてお前が生きている限り、村を襲わないといい、解放した。

この魔物の遊戯は、ドラクエでは珍しく整合性がある。今作では魔王軍は人間たちを仲たがいさせることを目的としている。そのため村を滅ぼすよりも、神父を生かして、禍根の種を植え付けおくことが重要となる。そのために使った呪いも、しゃべれない悪魔の姿にするだけのもので、比較的突飛ではない。

神父は村を人質に取られなすすべなく、悪魔の姿でレブレサックの村に戻った。

悪魔姿の神父を憎悪する村人たち

村人は現れた悪魔に恐れおののく。神父は誤解を解くため、教会に戻り、神父の衣装でおとなしくしていた。しかし村人たちは、誰一人悪魔が神父だと気づかない。それどころか討伐隊が戻ってこないことに、恐怖と憎悪が沸き上がり、悪魔の姿の神父を打ち取ろうと団結する。この後主人公一行がレブレサックに訪れ、元凶である山頂の魔物たちを打ち取る。

呪いの霧が晴れ、レブレサックに戻る主人公一行。なんと悪魔姿の神父は貼り付けにされ、火あぶりにされていた。間一髪のところで呪いは解け、悪魔から人間に戻る神父。村人たちは誤解に気づき、すぐに神父を介抱した。神父は一命をとりとめたものの、村人たちに打ちのめされたとき、重傷を負っていた。

村から出ていく神父

次の日の早朝、神父は村から人知れず出ていくことを打ち明ける。彼曰く、自分がいることで村人たちが罪悪感にさい悩まされるからだそうだ。神父は傷ついた体を引きずりながら、村を後にする。

現実的には神父が治癒するころには村人のわだかまりも解消するので、出ていくことはないと思う。しかし神父は村人たちの豹変ぶり(魔女狩りさながらの火あぶりの刑を実行)を目の当たりにして、ドン引きしたのかもしれない。

物語が整合するように解釈するなら、神父は討伐隊で自分だけが生きて村に戻ってきたことを悔いているのだろう。最初に出かけた討伐隊は神父死亡し、神父は魔物のいいなりでおめおめと村に戻ってきてしまった。

これは考えようには危険なシチュエーションで、もし神父が人間のまま無傷で村に帰ってくるようなことがあれば、三人を見殺しにした悪魔として、結局火あぶりにされていた可能性が高い。レブレサックの村民はそういうことをする連中である。

懺悔する村人たち

村の恩人である神父が出ていったことに胸を痛める村人たち。この事件を後世に伝えるべく、石板に事件の内容を書き記した。

神父は魔物に姿を変え、愛する村を守った
けれど我々は気づくことなく、磔て火あぶりにした
そのとき旅人が現れ、神父を人間に戻し、命を救われた
旅人への感謝と、犯した過ちを、後世忘れるべからず

捏造された石板

過去の魔物たちを退治して、めでたく現代に復活したレブレサック。山奥の隔離された場所にあるため、村にはあまり変化はないが、あの石板は長い年月を経て、事実とは全く逆の話に捏造されていた。"村人たちは悪魔に姿を変えた神父をかくまい、旅人の姿に変えた悪魔を撃退した"。

おそらく世代を経て、村の昔話を知る者がいなくなり、愉快ではないという理由で、書き換えてしまったのだろう。村民に肩をもてば、のちに神父や旅人をもてなして、酷い目にあったから、書き換えたと解釈できなくはない。

ともあれ、旅人が悪魔に姿を変えていた、という昔話があるおかげで、レブレサックはドラクエの世界でも珍しい、排他的な村に変貌していた。 昔話は過激な内容なので、旅人を火あぶりにかけて、悪魔か人間か調べていたという逸話を作ってもらいたい。

現代のレブレサックでは、事実の昔話を知るリフ少年と出会う。彼はほら吹きと罵られ、村のガキ大将のサザムにいじめられていた。主人公一行はリフ少年と、サザムと打ち解け、協力。好奇心旺盛な彼ら村の子供たちは、ついに事実が記された石板を発掘した。

石板を斧でたたき割る村長

子供たちは見つけた石板を、村中に見せて回る。しかし大人たちは信じないどころか、険悪な態度をとる。最後その石板を村長に見せると、長い沈黙の後、「村の未来のために、こんなものはあってはならない」といい、石板をたたき割ってしまった。

唖然とする主人公一行をしり目に、「さて、何の話でしたかな?そうか旅立たれますか!ごきげんよう!」と言われ、体よくあしらわれてしまう。この村長、ギドラントの町長に匹敵する、吐き気を催す邪悪であった。

結局事実は屠られてしまい、村人たちには頭にくるばかり。しかし主人公たちの働きで、嘘つきと罵られていたリフ少年は、村の子供たちと打ち解け友達同士になる。村の子供たちは真実を伝えて、いずれ覆すことを誓い、レブレサックのシナリオは終わりとなる。魔王がいなくなれば、悪魔が旅人に化けていることもなくなるので、真実に置き換えられたほうが、村のためであろう。

役ただずの聖騎士メルビン

このシナリオで終始株を下げたのは、聖騎士メルビンである。神父が村を出ていこうとするとき、「止めたいのはやまやまだが、神父様にも考えがある」と言い、現代で村長が石板を割ったとき、「すっきりしないが、村長殿の立場では致し方ない」といい、神に仕える身でありながら、終始口先ばかりで何もしない。

とはいえメルビンは変更可能な仲間で、何かするとシナリオフラグを大幅に変更しなければならないという、大人の事情があるから、メルビン殿もつらい。メルビン殿の立場も考えてあげるでござるよ。