原作はフランスの開発会社がPC向けに発売したもの。SFC版はそれを日本のケムコがローカライズしたもの。

原作はとてつもないクソゲーだが、ケムコスタッフのおかげで、まともなクソゲーに仕上がっている

ローカライズの出来栄えはゲーム史の残るほどで、激辛難易度がこれでもかというほどマイルドになっている。また素晴らしいSFCのBGMは、すべてケムコスタッフが加えたもの

ストーリーについては特筆すべき点がある
ドラッケンは、ドラゴンは神の使いであり、神聖な生物であった
それが人間によって滅ぼされ、神が涙を流し、新人類であるドラッケンが誕生し、
人類に破滅の危機が訪れるという内容である

ドラッケンはストーリー上、ドラゴンが非常に重要な存在である
ドラゴンと名前がつく創作はたくさんあるが、名前だけでドラゴンが重要な存在のものはほとんどない。
私の知る限り、トマスハリスのレッドドラゴンぐらいだ

ゲームでは幾多のドラゴンが出てくるが、重要でもなく、殺され続けるか、
シェンロンやマスタードラゴンのような、人類にとって都合の良い存在の二つしかない
人間の思い通りにならないドラゴンたちといえば、有名どころではロマサガ3のグウェインやimmortalのラスボスのドラゴンくらいだろうか

またドラッケンのストーリーは、ドラゴンを殺し続ける創作物へのアンチテーゼになっている
今も変わらず、ゲームの敵キャラとしてドラゴンいくつも登場し、殺されまくってるが、ドラッケンの世界では、そうやってドラゴンが滅んだのかもしれない