制作のIGGはシンガポールに支社を置く、グローバルゲーム企業で、主にスマホゲームをグローバルに展開する。ロードモバイルはIGGの主力タイトルで、ほとんどの収益は同ゲームによるもの
ロードモバイルの制作チームは実は不明で、米国っぽいデザインだが、一応中国資本だということになっている。ただし中国っぽさは一切なく、三国志系のキャラも登場しない。
今作は一見スマホ向けの課金ゲームに過ぎないように見えるが、とてつもないデータ量のガチRPGになっている。単なる課金ゲーではなく、膨大なゲーム知識も要求される
このゲーム課金と無課金のプレイヤーが同じ土俵に立って戦争する、というシビアな側面がある。普通課金しているほうが圧倒的に有利で、レイプにしかならない。
しかし制作のゲームデザインは天才的で、無課金プレイヤーに多大な配慮をしてある。戦争に勝利してもあまりメリットはないし、弱い側はバリアやシェルターは戦わずにすむようになっている。課金がすべてではなく、無課金でも争わずに楽しめるように工夫がある
ゲームデザインやバランスも的確で、バランス調整アップデートはしてないのに、バランスブレイカーは存在しない。課金を促すように、的確に強いヒーローや装備に高い値段をつけてある。ゲームバランスの欠陥は、唯一攻城兵器が役に立たないことぐらい
だがロードモバイルは2016年に配信開始され、もう4年以上サービスが継続している。これほど長くサービスを継続していると、もはやゲームの寿命に近づいている。運営はアプデやイベントで話題を提供し続けてはいるものの、さすがに飽きてきて引退者が後を絶たない。運営の努力ではどうにもできず、活気がなくなり釣られて引退する負のスパイラルが止められない
最近では聖堂アップデートで、さらに無課金やin率の少ないプレイヤーにハンデがつけられた。いい内容だと思うが、それでも引退者達は戻ってこない。
幼稚なギルドシステム
今作では何よりもまして、所属するギルドは最重要になる。ギルドが弱ければヘルプもギフトもなく、成長は鈍化する。攻略するにはとにかく強いギルドに入ることが最重要。比べて戦争に勝利して、誰をゼロったとか、ロードとったとかは自己満足にすぎない
ギルドではなれ合いが大事で、チャットを楽しむのもよかろう。しかしギルドが強ければ問題ないが、弱くなると深刻になる。ギルド内の雰囲気も暗くなってくるので、付き合いを断ち切って、新しいギルドに流れなくてはならない
ギルドを変えるのは転職するようなもので、デメリットばかりしかない。付き合いとギルドランクはリセットされ、また新入りの下っ端からやり直すことになる。嫌なことばかりなので、そうなる前に引退する場合が多い。私自身所属するギルドが廃れるのがつらくて、引退してしまった
プレイヤースキルは努力で何とかなるが、ギルドだけはどうにもならない。それはギルドにはランクが定められ、古参にしかR4以上を渡さないからだ。ギルドの要職につかなければギルドの運営には携われないので、努力できることはない。ギルドに不満なら、ギルドを変えるより、いっそ強いギルドに移籍したほうがマシだろう
R4になれないことを愚痴っているように見えるだろうが、そうでもない。R5(ギルドリーダー)しかギルドの重要な決定を下せない。結局のところギルドはR5の所有物で、コイツが何とかしてくれないと、どうにもならない。ギルドが盛り上がるか廃れるかはすべてR5にかかっていて、それ以外のメンバーにできることはない
ローモバはギルド、ひいてR5の依存が大きすぎる。気軽にゲームしたい人には、ギルドが必須のシステムは敷居が高すぎるように感じる。一介のプレイヤーたちにギルドの運営を任せていると、小さなギルドが乱立し廃統合が進まず、廃れる一方になってしまう。
ギルドの依存度を下げるか、オートマッチングの導入などが必要かもしれない。しかしもう四年以上も運営しているので、改革より別のゲームに以降すべきかもしれない
しかしIGGも辛い状況なのは明らかで、後発のモバイルロワイヤルは早々に過疎ってしまったらしい