砂漠の王国。国土はカーギッとに似た平場で、馬賊そっくりの砂族が我が物顔で闊歩している。サランの兵士は弱いので、砂族を駆除することができない。おかげで全領土の中で、もっとも危険地帯と化している
砂族はすべて騎兵の上に、完全な平場での戦闘になるので、賊の中でも最強
オープニング
あなたは東方の大砂漠を越えてカルラディアにやって来た。ベドウィンの案内役は、慎重に危険な砂丘を避け、点在する果樹園やヤシ園のあるオアシスへたどり着けるよう案内してくれた。隊商が道を見失ったり喉の渇きに苦しめられないか、始終不安だった。
一日以上水場から離れていることは少なかったので弓矢の射程外をうろうろして、落伍者が出るのを待ち構えている盗賊どもが奇妙なことに心の慰めになった。行く手に岩山が見え、翌日の夕方にその頂に登ると、遥か彼方に夕日に輪郭を浮かび上がらせているシャリズの尖塔と海が見えた。
解放軍
我が名はアルワ、人は私を真珠姫と呼ぶ。サラン朝の正当なる女王である。
私は辺境の地で貧しき家庭に生まれ、幼くして奴隷とされた。もっとも、歴代の王の母はみな奴隷だったのだから私にはなんら恥じるところはない。年老いたスルタン・アイザールが奴隷市で売られていた私の美しさに目をとめた。
私を宮廷へ連れ帰ったスルタンは、すぐに私が知性においても優れていることを悟った。彼は高齢だったので、やがて私に政務を任せるようになった。まずは宮廷内の差配を任せられ後には国政をも委ねられるようになった。
スルタンが死んだとき、アミールたちは私が後継者となることが内戦の危機を回避する唯一の方法だと考えた。だが、彼らは継承を認める代わり配下の将軍のアミール・ベイバクとの結婚を要請した。諸侯は居並び忠誠を誓い、ベイバクを軍の司令官とし、私は国母と認められたのだ。共同統治はわずかな期間だったが、十分な成功を収めた。
ところが、ああ、ベイバクはカーギットとの衝突ですぐに戦死してしまった。もしも彼の死を予測できたのならば裏切りに対していかようにも備えることができたのだが。
そう、夫の甥であるハキムは部下と示し合わせ、戦場の塵をまとわせたまま宮廷に乗り込んできて剣を突きつけて私を追い出し自分こそがスルタンだと宣言したのだ。こうしたわけで、私はいつか軍勢を率いて国へ戻り彼に報いを受けさせるつもりだ。
我々の学者達は、政治こそ1つの最優先の行動指針であるとのことで長い間一致しておる。専制政治は内戦よりも良いがゆえ、男性は統治者の権限を受け入れるべきなのだ。ベイバクとアルワの権限を、共同統治者として誓いを立て、受け入れたのはそのためである。
しかしそなたは知っておくべきだが、アルワは彼女の知恵や正当な愛がゆえにベイバクの伴侶に選ばれたのではないのだ。彼女はアイザールやベイバクのような男達を、吃音の愚か者へと変えることができる魔女であるがゆえに選ばれたのだ。
構わない――私の誓いは正当であったし、彼女の傀儡の死によってそれが無効となったその時までは、彼女の簒奪を尊重しておった。 今は彼女が私を尊重しなければならないのだ。
都市
バリーエ 塩 染料
アーメラッド
ドロクバ
シャリズ
オリーブが特産品。オリーブは油の原材料
ギルドマスターの位置
シャリズ:門から右壁沿い奥の広場(徒歩の場合一旦後ろ階段降りて門側に戻る)
ドクロバ:城から出て正面階段降りて右の広場
アーメラッド:門から右側階段登って左後ろ(徒歩の場合一旦後ろ階段降りて門側に戻る)
バリーエ:宿から出て目の前