騎兵は存在しないが、最強の歩兵と優秀な弓兵を誇る。騎兵が利用できないため他の王国より戦闘力が低く、大抵ベージャー王国に領土を脅かされている。

戦争では弱いようだが、自分で所属するには良い勢力。歩兵、弓兵とも優秀で、海賊狩りは資金集めに重宝する。

オープニング

あなたはリネンや羊毛と交換しようと、遥か北の地からハヤブサを運ぶため、貿易船に便乗した。流氷と冬の嵐が猛威を振るう季節外れの航海ではあったものの、海賊が海岸を荒らしまわるためにねぐらから出てくる4月より早くたどり着けたのは、船長の判断の正しさを証明するものだった。

もともと海賊出身のノルドの貴族たちは、ほんの数世代で豊かではあるが、問題の多いこの地に王国を築き上げたのだ。船はヴィール川とボルク川に挟まれたデルタに入り、沿岸の沼沢地帯を抜けてサルゴスを目にすると、あなたはようやく一息ついた。

解放軍

我は“果てを見る者”レスウィン。“古強者”ハクリムの子息にして、カルラディアのノルド人の王。

我が二つ名の由縁は、ノルドの民に抜きん出て遥かを旅し、知恵を求めしゆえだ。父は未だ幼き自分を海果ての地の宮廷や学問所に遣わし学ばせた。ノルドがまことにカルラディア帝国の後裔ならば、然るべき役目を果たし、法と学芸を知り、ただ戦い、奪い、呑むだけでは務まらぬことを分かっていたのだ。

勉学を終えぬうちに父は亡くなり、王座を継ぐため急ぎ帰国せんと船出したところ嵐で難破した。家臣であったラグナールがその機に乗じ、我が死んだという噂を広め、支持を集め王位を乗っ取った。それからというもの、彼奴は王座を磐石にしようと蠢動し続けておるのだ。

かくて、我は異国の地に留まっておるのだ。だが、求めるは遠き地の知恵を伝えてくれる師匠ではなく、戦士だ。我とともにノルドへ参り、王位を我が手に取り戻すためにな。

ラグナールが我の力量を疑うのであれば、我が面前に来るがよい。盾を構え心行くまで対決いたそう。戦士が学問を修める、学問の徒が武術を修める、いずれもありうること。戦の道と学芸の道、二つの道を 極めた者のみが真の王者となるにふさわしいのだ。

“果てを見る者”レスウィンとな。“筆の虫”レスウィンのほうがふさわしかろうよ。「王が子どもとあっては王国は不幸せ」という諺を聞いたことがあろう。この伝でいけば「王が学生であっても王国は不幸せ」なのだ。

ノルドの地をヒゲも生え揃わぬ若造が治めるなどありえぬ。ましてや剣を握ったこともなく、盾を掲げて戦列に加わったこともない輩など願い下げだ。彼奴が王となれば、家臣どもは面前で嘲り笑うことだろうよ。

亡きハクリム王は跡継ぎについてはいささか奇矯な考えをもっておった。だが、ノルドでは血筋だけでは王に成れぬ。わしは重臣の推戴を受け、最も力があるがゆえに王となったのだ。血筋でなく力こそが物を言うのだ、この点に疑いを差し挟む者には災いあるだろうよ。

都市

すべての都市は防壁が低く、都市の守りは薄い。しかしノルドの屈強な歩兵が防衛で奮闘する

サルゴス=亜麻&亜麻織物の産地 奴隷商のラムンが滞在
ティール=塩の産地
ウルチェグ=塩の産地 海賊の拠点がリスポンする

ジェルベキ城は防衛側が有利すぎる