雪原地帯に領土を構える勢力。弓兵が主力の王国。スワディアとノルドの両方の文化的特徴を持つ

勢力の中で唯一二つの蛮族が出現する地帯。林族と海賊という恵まれた蛮族資源があるので、脳筋プレイヤーの重要な狩場

オープニング

あなたは厳しい北風の吹きつけるベージャー高地へやって来た。この土地は一年中凍りついているが、 森には毛皮向きの動物がうろつき、川には魚が群れを成している。豊かな産物は商人をひきつけるが、同時に盗賊もひきつける。

雪深い峰を越えた隊商が、ブルク川の流れる谷底に差し掛かる頃あなたの目にレイヴァディンの尖塔が見えてきたが、同時に薄汚いポニーにまたがった暗い顔の人物が、あなたを見下ろしていた。

解放軍

我が名はヴァルディム。“庶子”と呼ばれることもある。ベージャーの公爵の身なれど、従兄弟ヤログレクではなく、わたしこそが世継ぎにふさわしい。

父君は若くして亡くなり、叔父摂政ブレレックの手で我は育てられた。だが、摂政は王座を渡さず、母の不行跡で生まれた子と我を難じた。かくて母は処刑され、私生児の烙印を押される破目になった。

忠実な家臣の手で抜け出した後、今や我は成人し、我が手に国を取り戻さんがためこの地に戻った。父君の願いを裏切ったブレレックが、ほどなくして死んだのは天の裁きであったろう。今では息子のヤログレクが王を名乗っているが、簒奪者の子など正統な世継ぎ足りえぬ事は明白なのだ。

全てのベージャーの民の眼前で王となるまで、私生児の渾名も甘受しよう。我が務めを胸に刻んでくれるのだからな。

ヴァルディムが我と平和を望むのであれば、爵位を与え、我が股肱の臣としてとりたてよう。だが戦を求めるのであれば、鎖につなぎ我が面前に引き出し、我を王として認めさせた上で舌を切り、さえずれぬようしてやろう。

我が父が王位を保つためにしたことなど問題にもならぬ。王位を継いだのはわしであり、それが全てよ。家長の継承に疑義を唱えては、いちいち昔の話をとりあげるようになっては、どの家も安泰ではおられず、王国など保つことも出来ぬ。我らは絶えず身内で争い続ける破目になるであろうな。

都市

林族と海賊は倒しやすく収穫が大きいので、ベージャー領土は賊退治にもっとも良い。クラウでは鉄が安く買えるので、稼ぐに良い領土だろう。地域の特産品は毛皮だが、それほど安くならない