七英雄は最後の戦いを前に、お互いが合体し、一つの生命体へと進化する。その姿は邪悪な力みなぎる、怪物の集合体だった
しかし帝国が生み出した、皇帝の力はそれを上回っていた。最後の一撃が放たれると、七英雄の肉体は崩壊。
断末魔の叫びとともに、闇へ飲み込まれていった。英雄は死に、1000年にも及ぶ戦いの歴史に終止符が打たれた。
帝国に戻った皇帝は退位。帝国は共和国に変わり、皇帝が統治する時代は終わった。
帝国と七英雄の戦いは、酒場で詩人が引き語った詩だった、という舞台幕になっている。
七英雄を撃ち滅ぼし、人類の救世主となった皇帝。しかし今は昔、人々から忘れ去られ、伝記(saga)で語られるだけの存在になっていた。
それの生き証人である詩人や皇帝は、エロールや七英雄のような、超越者なのかもしれない。
今の皇帝は、かつての七英雄たちの姿と重なる。七英雄は強力な力を手に入れ、怪物を退け英雄になった。
しかし力を求めるうちに自らも怪物になり、哀れにも同胞たちの策謀によって、異世界へ追放された
皇帝も今は英雄だが、いずれ怪物だと恐れられる日が来る。それを案じて、人々の前から姿を消したのだろうか
詩人は言う「陛下はいつもアバロンを案じておられる。その姿がないのであれば、それがきっとアバロンのためなのでしょう。」