七英雄の伝説。数多くの悪しき魔物を倒し世界を救い、その後いずこかへ消えた。いつの日か、彼らは戻ってきて再び世界を救うのだという。
世の中が乱れる度に、人々は伝説を語り、救いを願った。しかし、平和が訪れると伝説は忘れられた。
人の世の興亡は繰り返す。安定した国々による平和な時代が終わり、分裂と闘争の時代が始まった。七英雄の名は再び語られ始めた。
そして、彼らは帰ってきた。だが・・・
「ここに始まるは遥かなる戦いの詩。偉大な帝国と麗しきアバロンの詩。そして、代々の皇帝とその仲間たちの詩。この歌を詩い終えられるよう、精霊よ、我に力を与えよ!」
「今は昔、皇帝レオンの時。帝国はアバロンの小さな国に成り下がっていた。大陸は麻のように乱れ、争いは絶えなかった。
レオンは統一の志を立て日々戦いに明け暮れた。彼には二人の息子があった。雄々しきヴィクトールと、優しきジェラール。その日、レオンはジェラールを連れモンスターの討伐に出た・・・」