かつて地球には古代人と呼ばれる人種がいた。彼らは長命で進歩した文明を繁栄させていたが、危険な魔物に脅かされていた。

古代人は長命で賢かったが、それゆえ保守的で臆病な連中で、戦うことを拒んだ

そんな中魔物に立ち向かった七人の勇者達、それがご存知七英雄である。

彼らは魔物たちと勇敢に立ち向かい、そして自らを強化する同化の法を編み出す。これは敵である魔物を自らの体に取り込み、進化するという異端術だった

その功績により、英雄と称えられた七英雄たち。しかし古代人たちは彼らの肥大化した力を恐れ、姦計を企てた。

そのころ地球に天変地異の危機が迫り、別の惑星に移住するという計画を立てる。その先方として七英雄が送り込まれた。

これが古代人たちの策略であり、七英雄は異世界に置き去りにされてしまう。

まんまと七英雄を排除した古代人たちだったが、自らも大災害から逃れるため、別次元に移住。地球にはわずかな数が、人知れず暮らすだけとなった。

過去を懐かしむ古代人たちによって、七英雄の功績だけは語り継がれた。その伝記は我々にも伝わり、英雄たちの物語を語り継いだ

しかし七英雄たちは、辺境の星で朽ち果てたわけではなかった。どうやったか知らないが、魔物を引き連れて地球に舞い戻ってきた。

彼らは半ば魔物と化した姿で、周囲の国々を侵略し始めた。古代人たちの懸念は的中し、ミイラとりがミイラになって戻ってきた。

幸運なことに七英雄の先方だったクジンシーは、アバロンを侵略したところを、皇帝とオアイーブの助力によって撃退される。

オアイーブは七英雄妥当に執念を燃やす古代人で、七英雄が地球を蹂躙しに戻ってくると予知。それを撃退するために、何千年も待ち続け、危機が迫るといち早く帝国に伝承法を伝授した

レオンは、七英雄がクジンシーのように残忍なら、人々の平和はない、と言い残している。かつては英雄だったのかもしれないが、いまの七英雄たちは行く先の国々を侵略する、人類の脅威と判断するしかない。

七英雄の中で唯一、ノエルは人々を脅かすことを好まない非好戦的な人物

しかしノエルも七英雄と血の誓いで結ばれた眷属であり、望まなくとも一蓮托生の関係にある。戦いが佳境に入れば、いずれ我々の前に立ちふさがるだろう