サラマットのジャングルには、古代人たちが作った朽ち果てた塔や神殿がある。ここを支配するのが七英雄の紅一点、ロックブーケ。
彼女はエイルネップに訪れると、男を全員誘惑。魅了できない女は、しもべとなった男たちで追い出し、街を掌握してしまう。
ソウルスティールの性能に頼り切って、返り討ちにあったクジンシーとは知能に雲泥の差がある
そうして追い出された女たちは男と敵対して、女だけのアマゾネスの村が誕生した
サラマットの新たな女王となったロックブーケ。彼女は目的の古代人の神殿にたどり着くが、一つの難題に直面する。神殿には石づくりの巨人が”守護者”としておかれ、行く手を阻んでいた。
この守護者を排除するために、ロックブーケ妙案を思いつく。この守護者を倒せる男が来るのを待ち、自分の美貌でそそのかして守護者と戦わせるというものである。
ロックブーケは念を入れ、自ら塔にこもり、しもべである魔物をはびこらせた。魔物に幽閉された女王を演じ、訪れた強者を油断させる演出を整える。
悪女らしい魂胆だが、同時に途方もない壮大な計画である。魔物を倒して塔にはいれる人間など、めったにいない。事実、皇帝が来るまで何百年も、ロックブーケは待ち続けるはめになった。なんだか馬鹿みたいに見えるが、彼女が使える手はこれしかない
まず実力行使は不可能である。ロックブーケは七英雄と称される猛者だが、得意の魅了とかダークスフィアは守護者に通用しない。それら抜きの近接戦闘で守護者に挑めば、結果は明白である。ロブスター族とフォルネウスぐらいの戦力差はある。
ならロックブーケが第二形態に進化して、直々に守護者を倒せばよい。第二形態なら能力が大幅に上がり、強力な召雷が使える。しかし守護者にはあまり効果がなく、友好打がないのは相変わらず。
無属性の体力吸収で削る手があるが、長期戦になると、毒霧で自己再生が始まる
しかしそれ以前にもっと大きな問題がある。ロックブーケが第二段階になるには、皇帝のHPが700以上にならなければならない。それにはゲーム内年代が1000年くらい経過する必要があり、結局待ち続けるしかない
最善策として、あの七英雄のノエルに倒してもらう方法がある。兄貴は白兵戦のプロなので守護者と相性は悪くない。しかし第一段階のノエルでは、腕力が40もある守護者相手はさすがに厳しすぎる。妹も守護者戦ではあまり役に立たないので、共闘してもどうかという感じである
ちなみノエルが守護者に確実に勝てるのは、ロックブーケが死んで怒り状態になっている場合である。意外かもしれないが、あの兄弟でも守護者を排するのは難しいと言わざるを得ない。総じてロックブーケと守護者の戦力差は、破綻なく設定されている。
しかしおかしい点が一つだけある。ロックブーケがエイルネップを支配しているなら、年代経過で住人がすべて滅んでいるはずだ。あそこは男と女が仲たがいしているので、子供が生まれないわけだから。アマゾネスがムリエを襲っているとか、実は男の娘が混じってるとかない限りは