今作最強技といえば、分身剣やラウンドスライサーといった分身技。これらの技は直前行動参照という、おかしな仕様になっている。この面倒な仕様はHDリマスター版でも修正されなかった。

直前行動参照

分身技は他の技と異なり、使用者の腕力や器用さは無関係。武器LV+直前の行動の能力値を参照(直前行動参照

例えば腕力21のハリードが片手剣で攻撃して、次にユリアンが分身剣を使った場合、分身剣の威力参照値は21(ハリードの腕力)となる。

器用さ19のミカエルが小剣で攻撃すれば、直後の分身剣の参照値は19(ミカエルの器用さ)となる。

体術は使用者の腕力と素早さに比例して威力が増加する。そのため直前行動参照は、体術使用者の(腕力+素早さ)÷2となる。

スペキュレイションの先頭に置いたエレンが体術を振った場合、腕力21・素早さ19*1.5(陣形補正)なので、(21+(19*1.5))/2=24.75。今作のダメージ計算式は、小数点以下切り捨てなので、24が参照値

パーティー行動例

陣形スペキュレイション

  1. エレン(スペキュレイション先頭)=タイガーブレイク
  2. ハリード=分身剣
  3. ノーラ=ヨーヨー
  4. ウィンディーネ=サンダークラップ
  5. ウォード=銀の手二刀流分身剣+黄龍の鎧(腕力+1)
  1. エレンの体術の参照値は腕力21・素早さ19。タイガーブレイクの補正(腕力+8)と、スペキュレイションの素早さボーナス(+50%)が追加。そのため参照値は(21+8+(19*1.5))/2=28.75。小数点以下切り捨てで、28
  2. ハリードの分身剣は直前参照なので、直前のエレンの28を参照
  3. ノーラのヨーヨーは直前参照なので、直前のハリード(エレンの体術)の28を参照
  4. ウィンディーネの玄武術サンダークラップは、自身の魔力依存なので24
  5. ウォードは銀の手二刀流+黄龍の鎧(腕力+1)なので、まずウォード自身の腕力22+1=23の通常攻撃を行う。そのあとこの腕力23を参照した分身剣を行う

敵に行動を割り込まれた場合、当然敵の行動の能力値を参照値とする

分身技の威力を上げる

直前行動参照の最高値は、グウェインの冷気。冷気は使用者の体力で威力が上がる技で、グウェインの体力は99

グウェインの冷気のあとに分身技を使えば、参照値99の分身技を繰り出せる。このあとずっと分身技だけ出せれば、永遠と超強力な分身技が使える。

戦闘終了後もこの参照値99は有効なので、分身技だけで敵を瞬殺できれば、ラスボスに至るまで参照値99の分身技をぶち込める

そのほかの仕様はおおむね通常の技と同じ。使用者の武器スキルを上げて、武器の攻撃力を高めればよい。

ただし分身技は武器スキルの依存が特に大きく、武器スキルレベルが上がると、威力がほかの技より大きくなる。武器レベル30くらいで分身技が最強になる

ユリアンは腕力が今一つだが、分身技は腕力無関係。剣スキルが上がりやすいため、分身剣では最強クラスの威力が出せる。

ウォードの場合、分身剣で自身の腕力が生かせないが、銀の手二刀流した場合、自身の腕力依存の分身剣が使える

分身技種類と効果
種類 技名称 wp 効果
残像剣 4 剣lv10ごとに攻撃対象増加
分身剣 7 剣lv10ごとに攻撃回数増加
デッドリースピン 10 斧lv20ごとに攻撃回数増加
ヨーヨー 5 斧lv10ごとに攻撃回数増加
トライシューター 1 槍lv100ごとに攻撃回数増
ラウンドスライサー 7 槍lv10ごとに攻撃回数増加
連射 7 弓lv18ごとに攻撃回数増加

有名な分身剣やラウンドスライサーは、武器lv10上がるごとに攻撃回数が増加する。このボーナスが強力で、武器lv40ぐらいで他の技を突き放し最高のダメージを達成する

残像剣は武器lvが上がるごとに、攻撃対象が増え、やがて敵全員を攻撃できる。威力は30斬+直前行動参照で、おとなしい性能である。

弓の連射はlv18ごとに攻撃回数増加なので、威力の増加が劣っている。分身剣と比べ、lv40で500・lv50で1500程度ダメージは劣る

ホークウインド固有技のオービットボーラは、見た目は分身技だが、普通の斧技である。自身の腕力に依存し、武器lvで攻撃回数が増えたりしない

太陽光とナースヒール

分身技以外にも、直前の行動を参照する技がある。ナイチンゲールのナースヒール、太陽術の太陽光の二つ。これらの回復技は直前の行動によって回復力が増大し、本人の魔力は無関係である

分身技の盾防御判定

分身技は武器lvが上がると攻撃回数が増える。そして攻撃回数が増えた分だけ、盾防御される判定がある。地味に狂っており、防御した回数分防御力が高まり、ダメージを全く受けなくなる。玄竜やゼラビートルに分身剣をしてみればよく分かる