マークグリーニー書の、グレイマンシリーズ初作
主人公のグレイマンことジェントリーは、シリア東部のアルハサカーでイサアク・アブバケル博士を暗殺。その兄のアルジェリア大統領のアブバケルは、報復としてグレイマン暗殺を依頼する。
すぐにローラングループのロイドは追跡を開始し、グレイマンの仲介人、フィッツロイと、その家族が人質に取られる。アブバケルの任期はあと一週間しかなく、それまでにグレイマンの首を持ってい来なければ、契約を打ち切るとロイドに突きつける。
追い詰められたロイドは、そこ時刻を過ぎれば人質は用済みだから殺すと、ジェントリーに宣告する。正義の暗殺者グレイマンは人質救出を目指し、時間内にフランスのノルマンディまで到達し、人質の奪還を試みる
この回ではフィッツロイとその家族を人質に取られており、チェコからフランスのノルマンディに三日以内にたどり着かなければならない
もちろん敵の目的はジェントリーの首なので、その経路上に、金で集められた各国の精鋭特殊部隊が待ち構えている。ジェントリーはその超不利な状況を、文字通り身を削って突破する
今作では主人公のジェントリーの超人的な体力と負傷がやり玉に挙げられている
まず戦いが熾烈すぎて、三日間で四時間しか寝れてない。チェコのホテルで睡眠取ったのが最後。それからフィッツロイが監禁されている、フランスのシャトーローランまで、三日間戦闘か移動を繰り返す。4時間の睡眠は移動中、疲労困憊で居眠りしたもの
ジェントリーは24の時、任務中の車両事故で、四日間不眠で歩きとおした経験がある。しかし戦闘中何度も負傷しながら不眠で戦い続けてるのだ
- 拳銃で発砲され、太腿貫通銃創
- 左足の親指の付け根。割れたガラスを踏みつけ出血。
- 右膝の切り傷。ガラスが突き刺さり出血
- スイスの山を転げ落ちるときに肋骨を一本骨折
- スイスで手錠を抜くために手首を痛める
- 腹をナイフで刺され、輸血が必要なほど出血
特に腹の刺し傷が重症。仮縫合して包帯をきつく巻いたが、戦闘中に傷が開いて出血するほど。この後シャトーローランに乗り込む前に、激戦になることを予想し、中枢神経興奮剤のデキストスタット三錠を熱いコーヒーで飲んで戦っている。
ただし中枢神経興奮剤の影響で傷口が開いて出血する。結局ロイドを追い詰めたときは満身創痍になりすぎて卒倒。そのまま病院に運び込まれた
今作の負傷があんまりひどすぎたのか、続編ではここまで負傷することは今のところない